BURTON(バートン)のリュック、「KILO(キロ2.0)」を実際に買って使ってみました。スノーボード、アウトドアブランドとして有名な「BURTON」は、最近では日常で使う人も多くなってきている気がします。
筆者は以前、スノーボードショップでゴーグルやグローブ、バッグなどのアクセサリー担当として働いていたのですが、「BURTON」のリュックは人気が高かったです。
アウトドアブランドとしては比較的に安めな値段設定ですが、生地の強さ、品質の良さでコスパが高いというのが理由でした。
スノーボードをリュックに付けても大丈夫なぐらい生地は強めなので、やはりその辺りの品質の高さはあります。
とは言いつつも、「日常使い用として造られたKILO2.0はどうなんだ?」という所です。
そこで、元スノーボードショップ店員だった経歴を持ち、今までいくつものリュックを使ってきた筆者がBURTONの「KILO2.0」をレビューしたいと思います。
良かったら参考にしてみてください。
BURTONの「KILO2.0(キロ2.0)27L」をレビュー
今回レビューするのはこちらになります。
はじめに、「KILO2.0」の詳細を載せておきます。
日常使い用として造られた「KILO2.0」はネット上の評価は高いですが、実際の所はどうなんだろうと思って使ってみました。
値段が1万円以下の8,800円というところは、BURTONらしい値段の設定だなと感じます。
そんな「KILO2.0」の感想を結論から言いますと、良かった所はこのような感じです。
【KILO2.0の良かった所】
・シンプルで使いやすいデザイン
・軽量で背負いやすい
・使いやすいポケットがある
・PCポケットに15.6インチも入る
・荷物が結構入ってくれる
・撥水性がある生地を使っている
・スケートボード、ジャケットが付けられる
・品質を考えるとコスパは良い
このような所が良いなと感じた所でした。
とはいえ、次のような物を探している人には合いづらいかなとも感じます。
【KILO2.0が合いづらい人】
・大量の荷物を入れたい(3泊4日以上の荷物など)
・型崩れが一切しないガッチリとした物が欲しい
・荷物を入れてなくても自立する物が欲しい
・ペンや小さいノート、モバイルバッテリーなどの小分けポケットが欲しい
(ポケットはありますが、細かく分ける小分けポケットはありません。)
実際に使ってみて感じたのはこのような所でした。
そんな感じの「KILO2.0」について、次の順番でレビューしていきます。
【KILO2.0レビューの内容】
※タップで読み飛ばしができます
それでは順番に、KILO2.0を徹底レビューしていきます。
外観
「KILO2.0」の表面の生地を触ってみると、柔らかめなポリエステル生地が使われていました。
生地が厚くてガッシリという感じはなく、柔軟な生地といった感じです。
上部には手持ちのベルトが付いています。
2つ折りのベルトなので、1枚がそのまま付いているよりかはマシかなといった感じがします。
表面には「スケートボード」や「ジャケット」をかけられるベルトが付いています。
バックルもしっかりとしていますし、無駄なベルトがブラブラしないように工夫されていました。
たまに、ここのベルトが邪魔に感じるリュックもあるので、邪魔にならないようになっているのは良かったです。
また、表面に薄めなパッドも入っています。
スケートボードをかけた時のクッションにもなってくれそうです。
サイドのポケットは、ジッパーで大きさを変えられるようになっていました。
ジッパーを開けると、伸縮性があるメッシュ生地が出てきます。
大きめの物をサイドポケットにも入れられますし、リュックに荷物がパンパンな状態でもペットボトルが入れられるようになっています。
リュックがパンパンでサイドポケットに入らないなんて事もあるので、この辺りは気が利いた工夫だなと感じました。
反対側にはジッパー付きの小さめのポケットが付いています。
ここに関しては、後ほどの「中身(サブルーム)」の目次で触れていきます。
底面を見てみると、「マチ」の形状もちゃんとありますし、柔らかめのパッドも入っていました。
リュックが空の状態だと自立はしませんが、入れる荷物によっては自立もしてくれます。
続いては、「KILO 2.0」の背面になります。
背面の全面にはパッドが入っていて、背負いやすさを出すための折り目も入っていました。
パッドは柔らかめの物が使用されていたので、背中への当たりも良かったです。
ショルダーベルトにもパッドが入っていて、背面と同じ感じの物が使われています。
実際に荷物を入れて背負ってみたら、肩へのクッション性もしっかりあって背負い心地も良かったです。
ショルダーベルトの中央には、「チェストストラップ」が付いています。
チェストストラップの1部には「ゴム」が使用されていました。
チェストラップは圧迫感を生みやすいので、「ゴム」になっている事でそれも解消してくれました。
ショルダーストラップの先端は「リング状」になっていました。
ここが「リング状」になっている事で、背負ったままでも長さを調整しやすいようになっています。
背負っている時、ここに指を通しながら引っ張ると、「力」が入りやすくてベルトの長さの調整がしやすくなります。
実際にやると、このような感じです。
これで簡単にベルトの調整がしやすいようになっていました。
ここまで外観を書いてきましたが、生地の柔軟性がある事で軽さもありますし、背負い心地も良いリュックでした。
デザイン的にもシンプルなので、通学や通勤などでも使いやすいリュックだなと感じました。
「KILO2.0」の防水性は?
「KILO2.0」には、雪や雨などの水分を弾く高耐久素材が使われているので、多少濡れても問題はないです。
また、すべてのジッパーは「止水ジッパー」のような形状になっているので、水分も簡単に入らないようになっています。
ただ、そうはいっても「完全防水」の生地ではありませんし、長時間濡れていたり、勢いが強いドシャ降りの雨に打たれると濡れてしまいます。
また、ジッパーに関しても、濡れ続けてしまえば、いつかは水分が侵入してしまいます。
これは筆者も経験をした事があります。
ですので、完璧な完全防水のリュックという感じではありません。
ただ、濡れづらい生地やジッパーを使っているので、多少の雨だったら問題ないです。
中身(メインルーム)
続いては、「KILO2.0」のメインルームになります。
ダブルジッパーが使われているメインルームを開けてみると、「マチ」はリュック側にあり、フタ側にはない造りになっていました。
メインルームに「2Lペットボトル」どれぐらいはいるのかを試してみたところ、3本まででしたら入ってくれます。
側面と底面の「マチ」があるので、ジッパーもストレスなく閉める事が出来ます。
フタ側には、メッシュ生地でジッパー付きのポケットが付いています。
中にはキーフックも付いているので、鍵をかけておくこともできます。
ここのポケットにどれぐらいの物が入るのか試してみました。
試しに入れてみたのがこちらです。
・DVD
・新品の除菌シート
新品の除菌シートは100均で買った物で、大きさは「ヨコ21cm、タテ11cm、高さ5cm」になります。
この2つを入れてみた所、両方とも余裕で入ってくれました。
このサイズの物が入ってくれるので、コンパクトカメラやモバイルバッテリーなどの小物類でしたら入ってくれます。
次に、メインルームの背面ポケットになります。
ポケットは2段構造になっていて、奥にあるポケットは全面パッド入りになっていました。
ここのサイズがどれぐらいなのか、次のような物を入れてみました。
・15.6インチのノートパソコン
・A4ファイル
・A4クリアファイル
まず、「15.6インチのノートパソコン」を入れてみたところ、スッポリと入ってくれました。
ストレスもなく、すんなり入ってくれた感じです。
ここのポケットの両端には、「マチ」が造られているので、このサイズでも余裕といった感じです。
ちなみに、この「マチ」にもパッドが入っています。
このサイズの物が入ってくれるので、「A4ファイル」もスッポリと入ってくれました。
手前側のポケットは「マチ」がありませんので、厚すぎる物は入らないポケットになります。
ですので、薄めの「A4クリアファイル」とでしたら、余裕で入ってくれます。
ただ、無理やりではありますが、「15.6インチのノートパソコン」と「A4ファイル」を一緒に入れる事もできました。
このような入れ方もできますが、「A4ファイル」が厚い状態だったら入らなさそうでした。
ちなみに、手前側のポケットに「15.6インチのノートパソコン」は入りません。
ここのポケットには「A4サイズ」ぐらいがちょうど良い感じでした。
「KILO2.0」のメインルームは、「マチ」がしっかり形成されているので荷物も入れやすかったです。
また、「15.6インチのノートパソコン」も余裕で入るポケットなので、使いやすもありました。
中身(サブルーム)
「KILO2.0」には3つのサブルームがあります。
まず1つ目がリュック上部にあるサブルームです。
シングルジッパーが使われているここは、サングラスや眼鏡などを入れておくサブルームになっています。
ここを開けてみると、フリース生地が使われていました。
また、リュックの上部に付いているので、サングラスだけではなく、すぐに取り出したい小物類を入れておくと便利なサブルームです。
2つ目のサブルームが、リュック中央にあるシングルジッパーが使われているサブルームです。
中身を開けてみると、薄めな造りかと思いきや、薄めの「マチ」も造られていました。
ここに「A4クリアファイル」が入るのかを試してみたところ、さすがにこの大きさは入りませんでした。
そこで、次のような物が入るのを試してみました。
・DVD+DVDサイズのノート
・フェイスタオル
【DVD+DVDサイズのノート】
【フェイスタオル】
厚すぎる物は入れる事が出来ませんが、これぐらいの物でしたら入ってくれます。
最後の3つ目が、「外観」でも書いた側面の小さいサブルームです。
ここは、「マチ」が無くて小さいですが、「スマホ」でしたらスッポリと入ってくれます。
ここは、リュック側面の下の方に付いているので、リュックを降ろさなくても荷物を取り出す事が出来ます。
ですので、「スマホ」や「電車の定期券」、「ICカード」などを入れておくと便利でした。
上部と下部に取り出しやすいサブルームがあるので、使う回数が多い物にすぐアクセスできますし、小物類を分けて入れておく事もできるリュックです。
「KILO2.0」のサイズ感
「KILO2.0」のサイズ感を、荷物を入れて試してみました。
荷物の中には筆者の洋服も入れて見たのですが、筆者は主に「メンズのMサイズ」を着用しています。
入れてみた荷物がこちらになります。
【この時に入れた物】
・15.6インチのノートパソコン
・A4ファイル×2冊
・厚手のパーカー
・デニムパンツ(ジーンズ)
・半袖Tシャツ×2枚
・フェイスタオル×2枚
・除菌シート(新品)
・DVD
・DVDサイズのノート
・サングラス
・500mlペットボトル(サイドポケット)
これだけの物が入りました。
人によって入れる物の大きさなど変わると思いますが、1~2泊ぐらいの荷物の量でしたら入ります。
また、パソコンやファイルなども入れつつ、他の物も色々と入れられます。
背負った時のサイズ感
「KILO2.0」を実際に背負っている状態になります。
これから出てくるのは筆者なのですが、筆者の体型はこちらになります。
【筆者の体型】
・身長:約170cm
・体重:約60kg
このような体型の筆者が「KILO2.0」を実際に背負っている状態がこちらです。
【横からの状態】
【後ろからの状態】
筆者のような体型の人が背負ってみると、こんな感じになります。
ぜひ参考にしてください。
スケートボード、ジャケットを付けた状態
「KILO2.0」は、スケートボードやジャケットを付ける事が出来ます。
まずは、スケートボードを付けた状態です。
まだ買ったばかりの新品リュックなので、出来るだけ傷を付けたくない為、カバーを付けています。
・スケートボードを取り付けた状態
こんな感じで取り付けることができます。
スケートボードを取り付けた後に、ベルトをしっかり絞れば緩む事もなかったです。
そして、ジャケットを付けた状態がこちらです。
・ジャケットを付けた状態
リュック表面にある上のベルトにジャケットをかけて、下のベルトで固定するとジャケットも落ちづらい状態になります。
こんな感じで脱いだジャケットをかけておくこともできるので、リュック内に入れなくてすみます。
「KILO2.0」のレビューまとめ
「KILO2.0」を実際に使ってみて、軽量で背負いやすい所が良かったですし、入る荷物の量が多いのも良い所だなと感じました。
また、スケートボードを付けたい方にも使いやすいリュックだなと感じます。
・リュックが軽量
・ポケットが使いやすい
・PCポケットに15.6インチも入る
・荷物が結構入ってくれる
・撥水性がある生地を使っている
・スケートボード、ジャケットが付けられる
・品質を考えるとコスパは良い
細かく収納できるポケットはありませんが、それでも使いやすいポケットはありますし、入れられる荷物量が多い所も良かったです。
BURTONは比較的に値段が安めですが、やはりスノーボード、アウトドア専門ブランドなので品質は高めだなと感じました。
デザイン的にもシンプルで使いやすいですし、日常で使いやすいリュックだなと感じます。
公式サイトはこちら↓
最後に
最後までお読み頂ありがとうございます。BURTONのリュックは品質が高くて安めな物が多いですが、「KILO2.0」も同じ事が言えるなと感じました。
スノーボード、アウトドアブランドの性能を保ちつつ、日常で使いやすいデザインのリュックだったので、使いやすいリュックでした。