ドイツ発のスノーボードビンディングブランド「CLEW(クリュー)」の「FREEDOM1.0」を実際にスキー場で使ってみました。
ステップインの構造を持ちながら、標準のラチェット構造も持つビンディング。
使ってみると、脱着は簡単ながら、今までのステップインで問題とされている部分が解消されていました。
構造上の関係で多少のデメリットはありましたが、それでも使いやすく、値段を考えたらクオリティーは高めだなと感じます。
そこで、実際に使った「CLEW」ビンディングの「FREEDOM1.0」について、ブログで色々とレビューしていきます。
良かったら参考にしてみてください。
CLEW(クリュー)ビンディング「FREEDOM1.0」をレビュー
・今回レビューするのはこちらです
ドイツのミュンヘン発のビンディングブランド「CLEW」。
1モデルだけの展開で、モデル名は「FREEDOM 1.0」になります。
実際に使ってみると、ビンディングの脱着が簡単なのが良かったですし、使い心地としても悪くありませんでした。
もちろん、合う、合わないという問題はありますが、筆者としては普通どおりに使えました。
そんなCLEWビンディングを使った感想の結論を先に言うと、良かった所は次のような感じです。
【CLEWビンディングの良かった所】
・脱着が簡単
・どんなブーツでも使える
・普通のビンディングと同じように使える
・ビンディングをつけたままレストランなどに行けた
・ゴンドラなどで板が軽くなる
このような所が良いなと感じました。
とはいえ、次のような所がデメリットかなとも感じます。
【CLEWビンディングのデメリット】
・重さを感じる
実際に使ってみて感じたのはこのような所でした。
そんな感じのCLEWビンディング「FREEDOM1.0」について、色々と書いていきます。
脱着は簡単だった
CLEWビンディング「FREEDOM1.0」を使ってみたところ、脱着はすごく簡単でした。
外す時は、後ろにある赤いレバーを持ち上げながら、足を上げるだけです。
外すと同時に、ハイバックとアンクルストラップが外れます。
強い力もいらず、すぐに外すことができました。
簡単に外れるといっても、滑っている時の転倒では外れなかったです。
その辺りは、しっかりとした構造になっているなと感じました。
そして、装着する時も簡単。
つま先をビンディング内に入れ、カカトを強く踏み込むだけでした。
ガッチリとハマっているのが分かり、その場で飛び跳ねてみても外れません。
専用のブーツなどもいらず、他ブランドの物でも問題なかったです。
ちなみに、筆者が使っているのはVANSのブーツになりますが、普通のビンディングと同じく、しっかりとハマりました。
ステップインというだけあって、ビンディングを脱着する簡単さが、CLEWの最大のメリットだなと感じます。
トゥーストラップにロックが掛けられた
CLEWのビンディングは、トゥーストラップにロックが掛けられるようになっていました。
装着する時、つま先を始めに入れるのですが、その時にトゥーストラップが外れない構造です。
ロックが掛かっているので、しっかりと足を入れる事ができました。
また、ロックはラチェットを強く押し込むだけでかかるので簡単でしたし、外す時も簡単なのが良かったです。
ハイバックは少し硬め
CLEWビンディング「FREEDOM1.0」のハイバックは、少し硬めでした。
ガチガチに硬すぎるという感じではありませんが、手で曲げようとすると硬さを感じます。
実際に滑ってみても、反応が良い感じが分かりました。
ハイバックの部分にステップインの構造があるので、その分、硬さがある感じです。
とは言っても、手で曲げた時に、ピクリとも動かないほどガチガチではありません。
強めの力を入れれば手でも曲がりましたし、滑っていて、反応が良すぎて滑りづらいという感じでもありません。
フリーランや地形遊びなどが好きな筆者としては、少し硬すぎるかなという感じだけでした。
普通どおりに滑れましたし、嫌な感じの硬さではありませんが、標準より少し硬めだなと感じます。
普通のビンディングとしても使えた
CLEWのビンディングはステップインですが、普通のビンディングとしても使えました。
アンクルストラップも、トゥーストラップも、ラチェットは普通どおりに機能します。
ステップインの場合に困るのが、深雪にハマって脱出した時、再度ビンディングを付けようとすると、雪が挟まって装着できない問題。
うまくハマらず、イライラしやすい場合があります。
CLEWの場合、普通のビンディングと同じようにラチェットで付け外しもできるので、状況に合わせて使い分けることができました。
ビンディングを付けたままレストランなどに行けた
CLEWビンディングを足に付けたまま、レストランやトイレにも行けました。
足裏にラバー素材が付いているので、室内でも歩けます。
履いて歩いている時の感覚は、ヒールに少し高さがあるサンダルを履いている感じ。
また、ハイバックなどが付いているので、重さも感じました。
とはいっても、歩きづらいという感じはなく、少し違和感があるかなという程度です。
普通どおりに歩けましたし、そのままトイレやレストランに行けるのも便利だなと感じました。
ワイヤーロックは付けられる
昼食や休憩などで板を置いておく場合、ワイヤーロックを掛けられます。
ハイバックなどはありませんが、ヒール部分にワイヤーを掛けられる部分が残りました。
残ったヒール部分を利用すればワイヤーロックが掛けられるので、鍵をして休憩をとることもできます。
板を持つ時に軽くなる
CLEWのビンディングは、ハイバックなどが足に付いたままなので、板を手で持つ時に軽くなります。
ゴンドラに乗った時に、板の軽さを感じました。
単純に、ビンディングの重さが少しなくなるので、板を手で持った時に軽かったです。
とは言っても、ビンディングをそのまま付けた状態でしたら、板は普通どおりに重さを感じます。
家からスキー場まで行く時や、滑り始めや帰る時は、ビンディングを元に戻しますからね。
元に戻した状態ですと重さはありますが、足に装着している時は、板が軽くて良かったです。
重さを感じた
CLEWビンディング「FREEDOM1.0」は、重さを感じました。
凄く軽量なビンディングを使っていた場合、更に感じると思います。
ビンディングを外す構造などがあるので、この辺りはしょうがない所かなと感じました。
ただ、もの凄く重くて、滑りに支障が出るというほどもなかったです。
普通どおりに滑れましたし、重くて疲れやすいという事もありませんでした。
とはいっても、標準よりは重さは感じたので、CLEWビンディングのデメリットかなと感じます。
CLEWビンディング「FREEDOM1.0」レビューのまとめ
CLEWビンディング「FREEDOM1.0」を使ってみて、脱着が簡単で良かったですし、滑っていて特別な違和感があるという感じはなかったです。
ハイバックの硬さを少し感じましたが、フリーランでの地形遊びなどでは、滑りづらいというのは一切ありませんでした。
また、ラチェットを外して普通のビンディングとしても使えるので、深雪から脱出する時、ビンディングに雪が詰まる問題もないのが良かったです。
ステップインで起こりやすい問題は解消されていました。
ただ、重さを感じたので、軽いのが好きな人の場合は、そこがデメリットかなとも感じます。
とはいっても、重すぎて疲れるほどでもありませんでした。
付けたままでもトイレに行ったり、休憩に行けたりするのも便利だなと感じます。
ステップインとしては値段が安めなうえ、クオリティーにも満足できたので、良いビンディングだなと感じました。
最後に
最後までお読み頂きありがとうございます。ステップインの印象は、雪が詰まって装着できなかったり、ハイバックがガッチガチに硬いという印象でしたが、その両方を解消しているビンディングでした。
装着できない時はストレスを感じますし、硬すぎると滑りづらいですからね。
CLEWビンディングは、使いやすさもありましたし、普通どおりにスノーボードが楽しめて良かったです。
脱着の楽さもありますが、デザインも良いなと感じるビンディングでした。