フランス発の老舗アウトドアブランド、ミレー(MILLET)のリュック、「クーラ30(KULA30)」を実際に買って使ってみました。
アウトドアブランドとして有名な「ミレー」ですが、「クーラ30」はちょっとしたアウトドアでも、普段使いでも使いやすいリュックだなと感じました。
入る荷物の量も、仕事や旅行でもちょうど良い感じでしたし、街中でも使いやすいデザインでした。
そこで今回は、今までいくつものリュックやバッグを使ってきた筆者が、ミレー(MILLET)の「クーラ30(KULA30)」を色々とレビューしていきます。
良かったら参考にしてみてください。
MILLET(ミレー)のリュック「KULA 30(クーラ30)」をレビュー
今回レビューするリュックはこちらです。
はじめに、「クーラ30」の詳細を載せておきます。
1930年代フランス発の老舗アウトドアブランド「ミレー」のリュック「クーラ30」。
このリュックを使ってみたところ、アウトドアブランドの良さを入れながら、普段使いとしても使いやすい機能があるなと感じました。
デザインも「THE・アウトドア」という感じでもないので、街中でも使いやすかったです。
そんなミレー「クーラ30」を使った感想の結論を先に言うと、良かった所は次のような感じです。
【クーラ30の良かった所】
・使いやすいシンプルなデザイン
・背中、ショルダーベルトのクッション性
・軽くて背負いやすい
・上部からアクセスしやすいポケット
・すぐに出し入れできる前面ポケット
・少し厚みがある物も入るサブルーム
・小分け収納できるポケット
・レインカバーが付属
このような所が良いなと感じました。
とはいえ、次のような所がデメリットかなとも感じます。
【クーラ30のデメリット】
・PCスリーブに15.6インチが入らない
・レインカバー収納時にメインルーム内の下部が膨れる
・荷物を入れないと自立しない
実際に使ってみて感じたのはこのような所でした。
そんな感じのクーラ30について、次の順番でレビューしていきます。
【ミレー「クーラ30」レビューの内容】
※タップで読み飛ばしができます
それでは順番に、ミレー「クーラ30」について詳しくレビューを書いていきます。
外観
「クーラ30」の表面の生地は、耐久性が強い「CORDURAナイロン」が使用されていて、触っただけでも分かるしっかりとした生地感でした。
リュックの上部には、パッドが入っていない手持ちのベルトが付いていました。
また、上部から見ると、メインルームのジッパーと、リュック表面にあるサブルームは「止水ジッパー」のような形状。
中央に位置するサブルームのジッパーには、「ジッパーカバー」が付いていました。
各ジッパーの隙間から、雨が侵入しづらいように造られていました。
リュック片面の上部には、「給水ホース」を通せる「穴」も開いています。
リュック内にボトルを入れて、ホースを通して飲む事も出来ます。
リュックの両側面には、ナイロン生地で、入口にゴムが入っているポケットがあります。
500mlペットボトルや、折り畳み傘を入れておくには便利です。
また、両側面には、リュックの幅を調整できる「調整ベルト」が付いていました。
バックルも付いていたので、調整がしやすいようになっています。
調整ベルトはポケットの上ぐらいに付いていたので、ポケットに長めの物を入れた時の「支え」としても使えます。
この「調整ベルト」は、メインルームのジッパーと交差しないようになっていたので、リュックを開ける時でも邪魔に感じる事はありません。
続いては、「クーラ30」の背面になります。
背面の全体には、「ウレタン」のような指で押すと少し柔らかみを感じる「芯」のような物が入っていて、その上にパッドが付いていました。
この「芯」が入っている事で、リュックが型崩れせず、背負い心地の良さを上げてくれています。
背面のパッドは、通気性が良いメッシュ生地が使われていました。
立体的な形状をしていて、背負っている時の背中への当たりも良かったです。
また、両脇のパッドは少しだけ硬め、中央のパッドは柔らかめと、位置によって変わっていました。
少しだけ硬めと言っても、指で押してみるとクッション性は良い物が使われています。
ショルダーベルトも同じで、パッド入りのメッシュ生地が使われていました。
実際に荷物を入れて背負ってみると、背負い心地は良かったですし、肩への負担も少なかったです。
この辺りは、アウトドアブランドの良さだなと感じます。
ショルダーベルトの上部には、背負い心地を調整するベルトが付いています。
「ショルダースタビライザー」など、色々な名前で呼ばれているベルトです。
ここを調整する事で、リュックが背中に近づくように調整できるので、背負い心地を調整する事が出来ます。
ショルダーベルトには、「チェストストラップ」や、スマホホルダーなどぶら下げられる「Dリング」、収納タイプの「ポケット」が付いていました。
そして、ミレーの特徴でもあるロゴが入った「ハンドレスト」が付いています。
ミレーの「ハンドレスト」とは、歩いている時などに、手で掴んでおくベルトです。
「ハンドレスト」を掴んで歩くと、「楽」に歩きやすくなります。
※個人の感覚によって変わります。
収納ができるポケットは、入口にゴムが入っているナイロン製で、小物を入れておくには便利なポケットでした。
少し幅広なスマホも入ってくれましたので、結構使いやすいです。
ただ、入口のゴムは結構キツメでした。
「チェストストラップ」は上下に移動が出来るようになっているので、自分に合った位置に調整する事が出来ます。
また、ストラップの1部分には「ゴム」が使用されているので、使っている時の圧迫感も少ないです。
ちなみに、「チェストストラップ」は取り外しは出来ません。
そして、バックルには息を吹くと鳴る「笛」にもなっています。
アウトドアブランドのリュックでは、付いている率が高いのがこの「笛」のバックルです。
いざとなった時の防犯対策としても使えます。
外観の最後は、「ウェストベルト」になります。
バックルにはブランドのロゴが刻印されていて、しっかりとした材質の物が使われていました。
また、調整ベルトには、邪魔に感じやすいベルトをまとめておける、「ゴムバンド」も付いています。
歩いている時でもベルトが邪魔に感じる事はありません。
この「ウェストベルト」は取り外す事も出来ました。
ベルトは、付け根の所に引っかかっているだけになりますので、簡単に取り外す事が出来ます。
生地はしっかりとしていますし、背負い心地の良さも、さすがはミレーだなと感じました。
デザイン的にも「THE・アウトドア」という感じでもないので、通勤や普段使いとしても使いやすいデザインでした。
レインカバーが付属している
「クーラ30」にはレインカバーが付属しています。
レインカバーが入っているのはリュックの下部で、ポケットに収納されていました。
ジッパーを開けてレインカバーを取り出すと、ベルトとつながっている状態で出てきます。
ベルトでつながってはいますが、取り外す事も出来るようになっているので、不要な場合は外して置く事も出来ます。
生地は水分を弾くナイロンのような素材で、周りにはゴムが付いていました。
実際に取り付けてみると、このような感じになります。
レインカバーの中央には、薄いバックルで付いていました。
これを合わせれば、レインカバーが外れないようになります。
この状態で背負ってみると、次のような状態になります。
この状態で、上から見るとこんな感じになります。
上部までしっかりと覆いかぶさってくれますし、背負っていても違和感などは一切なく、普通通りに背負う事が出来ました。
リュック上部の手持ちハンドルも出るように造られているので、手持ちをする事も出来ます。
付属でレインカバーが付いてくるので、別の物を買わなくて済みますし、突然雨が降ってきても安心できます。
ただ、レインカバーを収納している時に1点だけ気になる所がありました。
それは、リュックの下部に収納している事によって、「メインルーム」の底部が少しだけ盛り上がってしまう事。
後ほどの「中身(メインルーム)」でも触れますが、中身が盛り上がってしまう為、荷物を入れる時に少し入れづらさを感じました。
とはいっても、いきなり雨が降った時にカバーを付ければ濡れないで済むので、やはり良い機能だなと感じます。
中身(メインルーム)
続いては、「クーラ30」のメインルームになります。
ダブルジッパーが使われているメインルーム内の生地は、ナイロン生地で造られていました。
ちなみに、メインルームのダブルジッパーだけは、別売りのカギを用意すればロックする事も出来ます。
メインルームの底部を覗いてみると、収納してあるレインカバーのふくらみが分かります。
レインカバー自体は厚い物でも、大きい物でもないので、手や荷物で押せば潰れてくれます。
ただ、やはり荷物を入れると少し違和感があるかなと感じました。
とは言っても、「レインカバーのおかげでクッション性がある」とポジティブにとらえる事も出来るので、この辺りは個人の考え方かなと思いました。
もしもどうしても嫌に感じてしまう場合は、レインカバーを取り外す事も出来るので、その方法を取った方が良いかなと感じます。
ちなみに、今回のブログでは、レインカバーをそのままにして、荷物が入るサイズ感などを書いていきます。
ここのメインルームに、2Lペットボトルを入れてみた所、3本は入ってくれました。
リュックの横の「マチ」もあるので、3本いれてもジッパーはスムーズに閉まってくれました。
背面には、入口がゴムになっているポケットが付いています。
ここに、「15.6インチのノートパソコン」と「A4ファイル」を入れてみました。
はじめに「15.6インチのノートパソコン」を入れてみようとしたのですが、パソコンが大き過ぎて入りませんでした。
ここのポケットに15.6インチサイズのパソコンは入らなかったです。
ただ、メインルームには入ってくれます。
ジッパーを閉めても問題無かったので、このサイズのパソコンを入れる場合には、メインルームの方が良さそうです。
次に、「A4ファイル」を入れてみると、スッポリと収まってくれました。
この時いれた「A4ファイル」のサイズは、タテ31cm、ヨコ23.5cm、高さ2cmで、一般的に使われている物と同じです。
押し込めば奥の方まで入ってくれます。
また、同じ「A4ファイル」を交互にして2冊入るのか試してみた所、少しキツメな感じではありますが、こちらも入ってくれました。
そして、「15.6インチのノートパソコン」をメインルーム、「A4ファイル」をポケットという入れ方も出来ます。
底部分にある盛り上がりは少し気になりましたが、ペットボトル3本入ってくれる「マチ」の広さもあるので、荷物の出し入れはしやすかったです。
中身(サブルーム)
「クーラ30」には、合計3つのサブルームがあります。
まず1つ目が、リュック上部にあるシングルジッパーが使われているサブルームです。
ジッパーを開けてみると、少し深めに設計されているサブルームでした。
ここに、500mlペットボトルを入れてみると、斜めの状態でしたら入ってくれるぐらいの深さです。
また、このような物も入れてみました。
・DVD
・新品の保菌シート
新品の除菌シートは100均で買った物で、大きさはヨコ21cm、タテ11cm、高さ5cmになります。
この2つをタテにした状態で入れてみました。
両方とも入ってくれたので、これぐらいの深さはあります。
また、リュック上部に付いているサブルームになりますので、荷物の取り出しもやりやすかったです。
2つ目のサブルームは、ダブルジッパーが使われていて、上部からも使えるサブルームです。
開けてみると、小分けで収納できるポケットが付いています。
底部を見てみると、狭めではありますが「マチ」も造られていました。
ここに、「A4ファイル」が入るのかを試してみた所、ギリギリな感じではありますが、入ってくれました。
サブルームの横にも少しだけですが「マチ」があるので、ジッパーも閉まってくれました。
そして、ここのサブルームに付いている、小分け収納が出来るポケットのサイズを測ってみました。
このようなサイズになります。
ここに、「DVD」を入れてみると、タテにした状態でしたら入ってくれましたが、ヨコにした状態では入らなかったです。
ちなみに、メッシュポケットにモバイルバッテリーを入れてみた所、こちらは入ってくれました。
モバイルバッテリーのサイズは、タテ13.5cm、ヨコ7cm、高さ1cmになります。
これぐらいの小物でしたら入ってくれるポケットになります。
色々と整理しながら使えるので、リュック内がゴチャゴチャせず、すぐに取り出す事が出来ました。
ここのサブルームも、外側からすぐに使う事が出来るので使いやすかったです。
そして最後のサブルームが、表面に付いているサブルームになります。
シングルジッパーが使われている、ここのサブルームを開けてみると、「マチ」は無いサブルームになっていました。
ここのサブルームがどれぐらいのサイズ感なのか試す為に、このような物を入れてみました。
・DVD+DVDサイズのノート
・新品の除菌シート+フェイスタオル
ここのサブルームには「マチ」が無いので、メインルームや他のサブルームに荷物をパンパンに入れた場合は、入らない場合もあります。
ただ、これぐらいのサイズ感になります。
リュックの上部から取り出しやすいサブルームがあったり、小分け収納が出来て取り出しやすいサブルームもあるので、使いやすかったです。
「クーラ30」のサイズ感
「クーラ30」にどれぐらいの荷物が入るのかを試してみました。
荷物の中には筆者の洋服も入れて見たのですが、筆者は主に「メンズのMサイズ」を着用しています。
入れてみた荷物がこちらになります。
【この時に入れた物】
・15.6インチのノートパソコン
・A4ファイル×2個
・厚手のパーカー
・デニムパンツ(ジーンズ)
・半袖Tシャツ×2枚
・フェイスタオル×2枚
・除菌シート(新品)
・DVD
・DVDサイズのノート
・折り畳み傘(サイドポケット)
・500mlペットボトル(サイドポケット)
これだけの物が入りました。
まだ少しだけ余裕があったので、下着などの薄い物でしたら入る感じでした。
この他にも、モバイルバッテリーやアクセサリーなどの小物も入る状態です。
背負った時のサイズ感
「クーラ30」を実際に背負っている状態になります。
これから出てくるのは筆者なのですが、筆者の体型はこちらになります。
【筆者の体型】
・身長:約170cm
・体重:約60kg
このような体型の筆者が「クーラ30」を実際に背負っている状態がこちらです。
【横からの状態】
【後ろからの状態】
筆者のような体型の人が背負ってみると、こんな感じになります。
ぜひ参考にしてください。
ミレー「クーラ30」レビューのまとめ
「クーラ 30」を使ってみて感じたのが、背負い心地の良さ、収納力は文句なしでした。
通勤や通学、普段使いとしても使いやすいデザインですし、街で使っている時はサブルームが使いやすかったです。
レインカバーが収納されている影響で、メインルームの底が盛り上がってしまうという事もありますが、それでもレインカバーが付属しているのも面白みがあります。
収納できる荷物の量も多めなので、旅行でも使いやすそうですし、普段使いがしやすい良いリュックだなと感じました。
最後に
最後までお読み頂きありがとうございます。ミレーのリュックはいくつか使った事がありますが、使いやすさも考えられている良いブランドだなと感じています。
アウトドアブランドながらの生地感、背負い心地の良さはさすがです。
「クーラ30」はアウトドアでも普段使いとしても合うデザインなので、色々なところで使いやすいなと感じました。