スケートボードの代表的なゲームの1つ「スケートゲーム(GAME OF SKATE)」。通称「スケゲ」とも言われている遊びは、スケートボード経験者なら1度は遊んだ事があるゲームと言っても過言ではありません。
対戦相手同士が、出来るトリックを競い合うゲームですが、やっている方も見ている方も楽しめるのが「スケートゲーム」の魅力です。
ただ、そんな「スケートゲーム」ですが、いまいちルール、やり方が分からないという方もいると思います。
そこで、スケートボード歴が10年以上で、スケートゲームの経験者でもある筆者が、「スケートゲーム(GAME OF SKATE) 」のルール、やり方を説明していきます。
良かったら参考にしてください。
スケートゲーム(GAME OF SKATE)とは
スケートゲーム(GAME OF SKATE)とは、対戦相手とトリックを競うゲームになります。
主な対戦方法は、1対1で対戦する形式で、対戦相手が出すトリックが出来なかったら「×(バツ)」が付くゲームです。
そして、「×(バツ)」が先に5つ付いたら負けという仕組みになります。
「スケートゲーム」は、世界のスケーターが楽しんでいるゲームの1つで、世界の各地では大会も開催されています。
特に有名なのが、「THE BERRICS(べリックス)」の「Battle at the Berrics(バトル・アット・ザ・べリックス)」、通称「BATB」。
そして、同じく「THE BERRICS」で開催される、レディース専用の「Women’s Battle at the Berrics」、通称「WBATB」。
「THE BERRICS(べリックス)」とは、プロのスケートボーダーであるSteveBerraとEricKostonが所有するプライベート屋内スケートパークです。また、スケートパークで撮影されたコンテンツやその他のスケートボード関連のメディアを提供するウェブサイトでもあります。
「BATB」、「WBATB」は、世界のスケーター達がトーナメント戦で行う「スケートゲーム」になります。
スケーターなら知っている人が多いイベントで、見ているだけでも興奮するようなゲームが展開されます。
また、日本でもメーカーなどが主催する「スケートゲーム」の大会もあります。
スケートゲーム(GAME OF SKATE)のルール
スケートゲーム(GAME OF SKATE)のルールは、先攻と後攻を決め、先攻が出すトリックを後攻がマネをするといった、とても簡単な仕組みです。
主なルールを始めにまとめてしまうと、次のようになります。
【スケートゲームのルールまとめ】
・先攻(攻め)と、後攻(マネ)を決める
・「攻め」が出すトリックの「マネ」をする
・「攻め」が失敗したら、「攻め」と「マネ」の交代
・「攻め」が失敗しても「×(バツ)」は付かない
・「マネ」が失敗したら「×(バツ)」が1つ付く
・先に「×(バツ)」が5つ付いたら負け
・5つの「×」を順番にS,K,A,T,Eという
・トリックのメイク(成功)が怪しい時は、やり直し
・4つ目の「×」が付いている状態で失敗した場合、もう1回だけチャンスがある
文字で書くと難しそうですが、やってみると、とても簡単なゲームになります。
そんなスケートゲームのルールを順番に詳しく説明していきます。
ジャンケンなどで、先攻(攻め)と、後攻(マネ)を決めます。
【2・「攻め」が出すトリックの「マネ」をする】
「攻め」が出してきたトリックの「マネ」をします。
例えると、次のような感じです。
「攻め」がキックフリップ → 「マネ」も同じキックフリップ
そして、「マネ」が成功した場合と失敗した場合は、次のように分かれます。
・「マネ」が成功 → 「攻め」が違うトリックを出して続行
・「マネ」が失敗 → 「マネ」に「×(バツ)」が1つ付き、「攻め」が違うトリックを出して続行
「マネ」が成功したら、そのままゲームは続行するだけですが、「マネ」が失敗したら「×」が1つ付きます。
スケートゲームは「×」が5つ付いてしまったら負けとなります。
「×」が付いた時の事を「バツが付いた」とは言わず、順番に「S,K,A,T,E」と言います。
全ての文字が揃ったら負けという感じです。
1つ目の「×」→「S」
2つ目の「×」→「K」
3つ目の「×」→「A」
4つ目の「×」→「T」
5つ目の「×」→「E」
※この記事内では分かりやすいように「×」と表記します。
【3・「攻め」が失敗したら、「攻め」と「マネ」の交代】
「攻め」がトリックを失敗したら、「攻め」と「マネ」の交代となります。
例えると、次のような感じです。
「攻め」がキックフリップをしようとして失敗 → 「マネ」は同じトリックをする必要はなく、交代する
この時、「攻め」が失敗しても「×」は付きません。
「×」が付くのは「マネ」が失敗した時だけになりますので、交代するだけです。
【4・トリックのメイク(成功)が怪しい時は、やり直し】
スケートゲームでトリックをした時に、メイク(成功)しているのか判定が難しい時があります。
例えば、次のような時です。
・片足のつま先だけが付いている
・180や360が回り切れているか微妙
・・・などなど
このような、メイクと言えるか微妙な時は、トリックのやり直しが必要になります。
【5・「×」が4つの状態で失敗したら、もう1度チャンスがある】
「×」が4つの「S,K,A,T」の状態で失敗すると、もう1度だけチャンスがあります。
【例:A君が「攻め」、B君が「マネ」で「×」が4つの場合】
・「攻め」のA君がキックフリップをする
・「マネ」のB君がキックフリップを失敗する
・B君は4つの「×」が付いている状態なので、もう1度だけキックフリップを挑戦できる
この時に、B君が成功したら、そのままゲームは続行です。
ただし、最後のチャンスも失敗してしまった場合は、そこでゲーム終了となり、A君の勝利になります。
世間で言う「ラスト1回」というのがスケートゲームにもあって、そこで失敗したら終わりになります。
つまり、「×」が4つ付いている状態の時は、常に2回ずつ挑戦ができるという事です。
【6・先に「×」5つの「S,K,A,T,E」になったら負け】
「ラスト1回」も失敗して、どちらかが先に「×」が5つの「S,K,A,T,E」の状態になったら、そこでゲーム終了になります。
スケートゲームのルールの説明は以上となります。
スケートゲームの禁止行為
スケートゲームには禁止行為もあります。
それが次の通りです。
・同じトリックはNG
・地面に足が付くトリックはNG
【・同じトリックはNG】
スケートゲームは、1度やったトリックを出すのはルール違反になります。
ですので、常に違うトリックを出す必要があります。
ただし、「攻め」が失敗したトリックは、やる事が出来ます。
【例】
・「攻め」がキックフリップを失敗 → まだキックフリップを出してもOK
あくまでも、「攻め」がメイクしたトリックをやる事がNGなので、失敗した場合はやってもOKです。
【・地面に足が付くトリックは禁止】
スケートゲームでは、地面に足が付くトリックは禁止となっています。
主に、次のようなトリックです。
・ノーコンプライ
・ボンレス
このようなトリックは基本的には禁止になります。
友達や仲間とやる時は気軽に
スケートゲームを友達や仲間とやる方もいると思いますが、そのような場合でしたら、禁止行為とかはお互いの話し合いで決めている人が多いです。
ノーコンプライ系や、ボンレス系の足が付くトリックでも、お互いの同意があれば何も問題ありません。
また、ショービットを入れたり、マニュアルをしている長さを入れてもOK。
友達や仲間とスケートゲームをする場合には、気軽に楽しんでください。
スケートゲームをやるとメリットがある
スケートゲームをやると、メリットがあります。
そのメリットがこちらです。
・いつも練習しないトリックに手を出す
・負けないようにトリックの練習するようになる
スケートゲームをやっていると、手を出したことがないトリックを出される事があるので、新しいトリックへのキッカケになります。
また、できるだけ負けたくないので、トリックのメイク率を上げるために練習をするようになります。
実際に筆者も、友達とやったスケートゲームをキッカケに、手を出して練習したトリックもありました。
意外とこのような事が起こるので、スケートゲームをやるとメリットもあります。
スケートゲームはフラットトリック以外でもできる
スケートゲームは、キックフリップなどのフラットトリックをメインとしたゲームですが、それ以外でも楽しめるゲームです。
例えば、次のような楽しみ方もあります。
・カーブBOX
・バンク
・ランプ
・・・などなど
スケートゲームはトリックの競い合いをするゲームなので、どんな物でも楽しむ事が出来ます。
友達や仲間とやる場合なら、ルールも自分たちなりに決める事が出来るので、遊べる範囲は色々と広がります。
実際に筆者も、フラットトリック以外でスケートゲームをして楽しんだ事がありました。
意外と色々な楽しみ方があるので、ぜひやってみてください。
「スケートゲーム」のまとめ
スケートゲームのルールや、やり方を色々と書いてきました。
スケートゲームのルールをまとめますと、次のような感じです。
・先攻(攻め)と後攻(マネ)を決める
・「攻め」が出すトリックの「マネ」をする
・「攻め」が失敗したら、「攻め」と「マネ」の交代
・「マネ」が失敗したら「×」が1つ付く
・「攻め」が失敗しても「×」は付かない
・先に「×」が5つ付いたら負け
・5つの「×」を順番にS,K,A,T,Eという
・トリックのメイク(成功)が怪しい時は、やり直し
・4つ目の「×」が付いている状態で失敗した場合、もう1回だけチャンスがある
スケートゲームは、プロがやっているのを見ているだけでも楽しいですが、実際にやっても面白いゲームです。
ルールを理解して、スケートゲームを楽しんでください。
最後に
最後までお読み頂きありがとうございます。スケートゲームのルールを知れば、見ている楽しさも変わってきます。
プロ同士の対戦でも、4つの「×」が付いた後の「ラスト1回」でメイクした時の興奮は中々なものです。
そして、実際にやっている時の緊張感も楽しめます。
ぜひルールを覚えて頂き、スケートゲームを楽しんでもらえたらなと思います。
この記事で、スケートゲームについて、お役に立てればと思います。