スケートボードをネットで探していると、色々なスケートボードが出てきますよね。その中には詳しい説明が書いてある物もあるので、初心者の方の場合はどれがおもちゃなのか分かりづらい方もいると思います。
筆者はスケートボード歴が10年以上で今でも滑り続けている経験者なので、どれがおもちゃなのか判断する事が出来ますが、詳しくないと分からない事だらけだと思います。
もちろん、おもちゃのスケートボードを探している場合でしたら問題ありません。
ただ、スケーターが使っているような一般的な物を探している方の場合は、おもちゃとどのような違いがあるのか分かりづらい所だと思います。
そこで、スケートボード経験者である筆者が、スケートボードとおもちゃの違いをご紹介していきます。
良かったら参考にしてみてください。
おもちゃのスケートボードの違い
これからご紹介していく事は、一般的にスケーターが使っているスケートボードと、おもちゃのスケートボードの違いを説明していきます。
まず始めに勘違いしないで欲しい事を書きます。
おもちゃのスケートボードを否定している訳ではないという事
結論から言いますと、おもちゃのスケートボードでも乗ったり滑ったり、簡単なジャンプぐらいはできます。
ですので、子供や大人の初心者の方が軽く使う分には、問題無く遊ぶ事が出来ます。
ただし、おもちゃの場合には色々な違いがあり、時としてそれがデメリットにもつながります。
おもちゃのスケートボードを選ぶべきか止めておくべきかは、以下のような感じです。
【おもちゃで問題無い方】
・子供が軽く始める場合
・すぐに壊れても問題ない場合
・公園で軽く遊ぶ場合
【おもちゃを選ばない方が良い方】
・子供の上手くなりたい欲が強い場合
・出来るだけ長持ちさせたい場合
・ジャンプや技を練習したい場合
・初心者でも上達が目標の場合
このような感じに分かれてきます。
本格的にやりたい場合ではデメリットが多いので、おもちゃを初めに買ってしまって、無駄な出費をしてしまうなんて事も起こります。
どのような物にも共通して言えるのが、おもちゃとの違いは明らかに出るという事です。
これはスケートボードに関しても同じです。
ですので、ここの記事でおもちゃのとの違いを知って頂き、間違いがない選び方をしてもらえればなと思います。
それでは、順を追ってご説明します。
板の性能
スケートボードの乗る板を「デッキ」と呼びますが、おもちゃの場合はデッキが頑丈ではない場合が多いです。
デッキは基本的に「木材」を使われていますが、大切なのは材質だけではありません。
普段スケーターが使っているデッキは、以下のような所がしっかりしています。
・「木」の材質
・デッキを押しつぶす「プレス」方法
・デッキをくっつける「接着剤」
このような所が良いデッキを作る大切な所になってきます。
デッキは何枚かの「木」をプレスしているのですが、このプレスが弱いと、1枚1枚の密着性が弱く、もろいデッキになってしまいます。
また、その時にくっつける特殊な「接着材」も重要になってきます。
有名なスケートボードブランドの場合、頑丈な造りでトリックがしやすいように製造されているので当たり前のように標準的な事です。
弱い造りでしたら、ジャンプ(オーリー)もしずらいですし、折れやすくなってしまいますからね。
ただ、筆者が以前、友達の子供が使っているおもちゃに乗ってみた感想が、微妙に柔らかいという事。
乗った時の感覚でも柔らかさを感じる事が出来ますが、それ以外でも微妙に柔らかいなと思った事があります。
それが、以下の方法です。
デッキの硬さについては、デッキを両手で持って、端っこを地面に叩いてみれば音の違いで分かります。
・叩いた時に、「タンタン」と高音が出れば硬い証拠
・叩いた時に、「パンパン」と高音が出なければ硬くない証拠
おそらく、経験者ではないとこの違いを判断するのは難しいかもしれませんが、この違いで硬さの違いが分かってきます。
もちろん、乗るだけでしたら何も問題なく進む事が出来ますし、少しぐらいジャンプしても簡単に折れるなんて事はありません。
ただ、強度が強くないデッキの場合ですと、このような事が起こります。
・ジャンプの練習中に折れやすい
・壁などにぶつけた時に、すぐに削れてボロボロになりやすい
おもちゃの場合は、やはり強度の違いはあるなと感じました。
この辺りが、おもちゃの物との違いになってきます。
有名ブランドのデザインを盗んでいる物もある
おもちゃのスケートボードの中には、誰でも知っているようなブロンドのロゴや、デザインを使っている物があります。
許可を得ているのかまでは筆者では分かりませんが、明らかに「盗作では?」と思われる物もあります。
中にはコラボ商品などもあるのですが、値段を見て、これは安すぎるだろうと思える物もたくさんあります。
このような場合は、おもちゃの確率がとても高いです。
重さ
スケートボードの重さというのは、以下のような所で決まってきます。
・タイヤが付いている金属(トラック)
・タイヤ(ウィール)
【トラックとはこの部分です】
更に細かく言ってしまえば数グラム単位でパーツの重さが変わりますが、主にこの2点が重さの基準になります。
スケーターの中には、重めの組み方が好きな人もいますが、おもちゃの場合はその比ではないぐらい重量感を感じる物もあります。
実際に、筆者が友達の子供が使っているキッズ用のおもちゃスケートボードを持たせてもらったら、筆者が使っている物より重い事がありました。
子供用なので、明らかに筆者の方がサイズ的に大きいのですが、それでも重かったです。
デッキ、トラック、ウィールが無駄に重いという事は、それだけオーリー(ジャンプ)などの技をした時にやりづらくなります。
デッキやトラックが標準的な重さや軽さでも、ウィールがすごく重かったら重量感は出ますからね。
ですので、この無駄に重いというのもおもちゃの特徴になります。
タイヤの回り方
スケートボードのタイヤの事を「ウィール」と呼びますが、おもちゃの場合はウィールの周りが悪い、または回らないという事があります。
ウィールが回る原理は、ウィール内に入っている「ベアリング」という物の性能が大切なのですが、この性能が良くないのもおもちゃの特徴です。
【ベアリング】とはこの部分です。
これが良くない時に起こるのがこのような事です。
・スケートボードの進みが良くない
・スケートボードが進まない
・進んでもすぐに止まってしまう
このような事が起こります。
ウィールの中のベアリングは、実は精密な造りをしていて、しっかりした物は頑丈に造られています。
これが良くないと、回転が悪かったり、すぐに壊れたりと、スケートボードで重要な「進む」という事ができなくなる可能性があります。
この辺りも、おもちゃの物との違いになってきます。
パーツ交換が出来ない可能性が高い
スケートボードは色々なパーツで組まれていて、それぞれのパーツを交換して修理したり、自分好みの物に交換できたりできます。
例えば、このような感じです。
・デッキが削れてダメになったから交換する
・ウィールが削れて小さくなったから交換する
・ベアリングの回りが悪くなったからメンテナンスor交換する
このような感じで、その時の状態で色々と交換する事が出来ます。
ただ、全てのおもちゃが当てはまるという事ではありませんが、おもちゃの場合はパーツ交換が出来ない可能性が高いです。
例えば、このような感じです。
・ウィールの交換する時のナットが外れない
・トラックの柔らかさを調整する事が出来ない
・ベアリングが標準な規格ではないから交換できない
トラックの柔らかの調整は、ここのナットを緩めたりして調整できます。
ここを調整する事で、スケートボードの動きで大切な、左右の動きを調整する事が出来ます。
おもちゃのスケートボードの場合、ナットが全然外れなかったり、調整やメンテナンスが出来ない場合があります。
また、ベアリングのサイズの規格が標準とは違い、新しい物に交換出来ない事もあります。
繰り返しになりますが、全てのおもちゃが当てはまるという事ではありません。
ただ、このような可能性がとても高いです。
これもおもちゃの特徴の1つです。
価格帯
おもちゃのスケートボードの場合は、明らかに値段が安すぎる場合があります。
もちろん、一般的なスケートボードでも、セール品や割引、利益無視の激安な物もありますが、それと比べても安すぎます。
スケートボードにはコンプリートという完成品で販売している物もありますが、標準的な値段はこんな感じです。
・12,000円~25,000円ぐらい
※この価格帯には、スケートボードの裏が無地の物も含めています。
これより安い物の中でも一般的なスケートボードはありますが、大体がこれぐらいの値段です。
ただ、数千円で売っているような物に関してはおもちゃの確率がかなり高いです。
ちなみにですが、スケートボードをバラバラで購入して組んで、セールや割引を入れないと30,000円の値段は普通です。
この値段でもおもちゃの判断が付きやすくなります。
初心者はおもちゃでも平気?
ここまで、おもちゃとの違いを書いてきましたが、初心者はおもちゃでも良いのか?と思われる方もいると思います。
「続くのかも分からないから始めぐらいはいいのかな」と。
もちろん、進む事も出来ますし、簡単なジャンプをするぐらいならおもちゃでもできます。
ただ、このような事がやりたい場合は、初心者の方でも止めておいた方が良いです。
・近くのコンビニ行く時の移動用に欲しい
・気持ち良くなめらかに滑りたい
・ちょっとした技もやりたい
・オーリーなどもやりたい
このような場合でしたら、満足度は下がりやすいですし、買い替えをしないといけない場合があります。
ですので、初心者だからと言っても、おもちゃで平気という訳ではありません。
もしも先ほどの中に1つでも当てはまる場合は、一般的なスケートボードを選んだ方が、使った時の満足度や無駄な出費をしないですみます。
最後に
最後までお読み頂きありがとうございます。スケートボードは色々な物が売られていますが、もしも軽く遊ぶ場合でしたらおもちゃでも問題ないと筆者は考えています。
金額も安いので手軽に遊べますからね。
ただ、少しでも技がやりたかったり、気持ち良く滑ったりする場合でしたら、長持ちもしてくる一般的な物を選んだ方が楽しめます。
人それぞれ求める物は違うと思うので、どちらが良いとは言えませんが、自分のやりたい事をメインに選んでいけば自然と答えが見つかると思います。
おもちゃとの違いを知って、自分に合うスケートボードを選んでいただけたら嬉しいです。
この記事で、スケートボードとおもちゃの違いについて、お役に立てればと思います。