ARC’TERYX(アークテリクス)の「Mantis 26(マンティス26)」を実際に買って使ってみました。アウトドアブランドながら、普段使いもしやすいデザインで人気が高いアークテリクス。
そんなアークテリクスの「マンティス26」は、仕事や学校などに行く人が使っているのも見かけます。
筆者はデザインに惹かれて買ってみたのですが、アウトドアブランドらしい使いやすさも感じる事が出来ました。
今回は、実際に使ったアークテリクスの「マンティス26」について、色々とレビューしていきます。
ARC’TERYX(アークテリクス)の「Mantis 26(マンティス26)」をレビュー!
はじめに、マンティス26の詳細を載せておきたいと思います。
丸みがあるシンプルデザインの「マンティス26」。
デザイン的に惹かれたという事で購入したリュックですが、実際に使ってみると、しっかりと使いやすさもありました。
見た目の良さと機能性が合わさったリュックだなといった感じです。
そんなマンティス26を使った感想の結論を先に言うと、次のような所が良かったです。
【マンティス26の良かった所】
・他とは被りづらいデザイン性の良さ
・上部からアクセスしやすいポケット
・背負いやすさを向上させるアルミステー
・立体感があるサブポケット
・背面、ショルダーベルトのクッション性の良さ
このような所が良かったです。
ただ、次のような所がデメリットだなとも感じました。
【マンティス26のデメリット】
・PCスリーブに15.6インチPCが入らない
・メインルーム内の背面側にクッション性がない
・荷物が入っていないと自立しない
実際に使ってみて感じたのはこのような所でした。
そんな感じのマンティス26について、次の順番でレビューしていきます。
【マンティス26のレビュー内容】
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それでは順番に、マンティス26について色々と書いていきます。
外観
マンティス26の生地は、2種類の違った生地で造られていました。
まず、リュック正面に使われている生地は、縫い目が細かいナイロンの生地感になります。
そして、背面と底の部分には、表面より少し粗い縫い目のナイロンの生地感です。
どちらも耐久性には強そうな生地感でした。
続いては、マンティス26の背面になります。
背中に当たる背面には、通気性が良くなるように、目が細かいメッシュになっていました。
蒸れ防止になってくるので、長い時間背負っても快適に使えて良かったです。
また、厚めなパッドも入っているので、背負った時の背中へのストレスも軽減してくれました。
背面の上部には「給水管」を通す為の小さい穴が空いています。
登山などをする方が使う印象が多い穴ですが、普段使いとしては使わないかなといったところです。
背負うショルダーベルトも背面と同様に、裏面はメッシュ生地になっています。
厚めのパッドも入っているので、使っている時の肩へのストレスも軽減してくれました。
多い荷物を入れた時や、長い時間背負っている時にはこのショルダーベルトが良かったです。
背負い心地の良さは、さすがアウトドアブランドだなと感じました。
ショルダーベルトの中央には、「チェストストラップ」が付いています。
しっかりとした材質な物で、安っぽさはまったく感じません。
「チェストストラップ」の「受け」側は、普通のベルトではなくて、ゴム製で造られていました。
ですので、使っている時の圧迫感も軽減してくれますし、ピッタリめで使う事が出来ました。
ちなみに、反対側はゴム製ではなく、普通のベルトです。
右側のショルダーベルトには、ゴム製の「リング」が付いています。
キーホルダーやスマホケースなど、色々な使い道がありそうです。
もしも使わないなという場合でしたら、取り外す事も出来るので、この辺は好みで分かれると思います。
マンティス26には、ウェストベルトも付いています。
ここのバックルには、さらりとブランドロゴが刻印されていました。
調整はもちろん可能ですし、使わない場合でしたら取り外す事も出来ます。
取り外し方は、調整する所からベルトを外すだけになります。
実際に外してみた所、結構しっかりとハマっているので、5分ぐらいかかりました。
取り付ける時は、ベルトを通していけば完成します。
背面の下部にはゴム素材の生地が付いています。
リュックを立てかけて置いている時の「滑り止め」の為に付いているとの事です。
細かい所まで考えて造られているなと感じましたが、正直な話、その良さはそこまで体感していません。
もしかしたら、気付かないうちに役立ってくれているのかも。
そしてリュックの正面には、ブランドロゴがしっかりと刺繍されています。
このシンプルさが良いなと感じています。
両脇にはメッシュ生地のボトルポケット付きです。
ポケットの入口にはゴムが入っているので、少しの事ではボトルが出ないような造りでした。
立体的な造りですが、ゴテゴテとした感じも無く、スッキリとした感じのデザインが良いなと感じました。
無駄が無くてシンプルなデザインですし、生地感の良さや使いやすさの良さを感じるリュックです。
防水性はあるのか?
「マンティス26」はしっかりとしたナイロン生地で造られていて、ジッパーも水が入りづらい「止水ジッパー」のような形状をしています。
それならば防水性に優れているのかと言うと、「期待しない方が良い」というのが回答です。
筆者はいくつかリュックを使ってきましたが、このリュックを雨の中使っていたら、いずれは生地に染み込んできます。
普通の雨で軽く濡れるぐらいでしたら大丈夫そうですが、ドシャ降りの雨や長時間濡らし続けたら、さすがに濡れてしまいます。
ですので、完全防水としては期待しない方が良さそうです。
中身(メインルーム)
それでは次に、「マンティス26」の中身を見ていきます。
「マンティス26」は、メインルームにプラスして、3つのサブルームがあります。
まずは、ダブルジッパー仕様のメインルームから。
ダブルジッパー仕様なので開けやすくて、フタが「ガバッ」と開いてくれるので荷物の出し入れもしやすいようになっています。
リュックの底に荷物を入れたとしても、取りやすいようになっていました。
また、リュック内側の「グレー色」の生地は薄めですが、耐久性が強そうなナイロン生地が使用されています。
メインルームの上部には「外観」でも書いた、「給水管」を通す穴が空いています。
そして、「給水ボトル」をかけられるクリップも付いていました。
小物でしたら引っかけておくことが出来ます。
メインルームには、入口にゴムが入っている背面ポケットも付いています。
こちらに「A4ファイル」を入れてみた所、スッポリと入ってくれました。
ただ、このポケットに「15.6インチ」のノートパソコンを入れてみた所、このサイズは入らなかったです。
さすがにこれだけ大きい物は入りませんでした。
ポケットには収納できませんでしたが、メインルームにはしっかりと収まってくれます。
「A4ファイル」をポケット、「15.6インチ」ノートパソコンをメインルームという入れ方も出来ます。
そして、メインルーム最後に「謎のジッパー」。
中身を開けてみると、そこには硬い「アルミステー」が入っています。
簡単に言えば、1枚の「硬い板」になります。
背中の「硬い板」がある事によって、リュックの型崩れを防止してくれるうえに、背負いやすさの向上にもなってくれています。
取り出そうと思えば出せますが、かなりパツパツの状態で入っているので、取り出すのは中々困難だと思います。
実際に筆者も取り出してみようと思ったのですが、ジッパーが壊れたり、裏地が破れてしまいそうだったので諦めました。
もしも取り出す時には、かなり慎重にやるか、戻さないのを前提に行った方が良さそうです。
背中の「硬い板」は型崩れ防止や、背負いやすさの向上というメリットもありますが、デメリットも感じました。
それが、メインルーム内に一切のクッション性がないという事。
他のリュックの場合でしたら、パソコンを入れる事が多いため、中身にクッション性があるのが多いです。
ただ、マンティス26の場合はそれがないので、精密なアイテムの「パソコン」などを入れる場合にはケースなどに入れた方が良さそうです。
背中の「硬い板」に関してはそこだけが気になりました。
背負った時には、背面の厚いクッションがあるので「硬い板」は気にならなかったです。
また、壊れやすい物をそのまま入れなければ問題はありませんし、服やファイルなどを入れる場合でしたら関係ありません。
中身の生地もしっかりとしているので、安心して使う事が出来ました。
中身(サブルーム)
「マンティス26」には、3つのサブルームがあります。
まずは、上部にあるダブルジッパー仕様のサブルームです。
ジッパーを開けると、浅めのサブルームに、小分けが出来るポケットが付いていました。
フックも付いていますし、すぐにアクセスする事が出来るので、何かと使いやすかったです。
リュックの上部についているので、荷物の出し入れがしやすいのが良いなと感じました。
中身の生地は、メインルームと同じ耐久性に優れていそうな生地が使われていました。
ここのサブルームに「DVD」を入れてみた所、スッポリと収まってくれます。
更には「500ml」のペットボトルも2本入ります。
ここのサブルームに入れるような物ではないかもしれませんが、サイズの参考として入れてみました。
ここのサブルームは立体的な構想になっているので、少し厚めの物でも入れる事が出来ました。
荷物が入れやすいですし、すぐに使う事が出来るので便利だなと感じます。
次にリュック中央にあるサブルームです。
まずは写真を見て、左側のサブルームですが、ここは思っていたよりも大きい収納になっていました。
ここは、メインルームの「フタの全面」が収納スペースになっています。
ですので、かなり大きい収納スペースになっています。
ここに「2Lペットボトル」を入れてみた所、スッポリと収まってくれる広さです。
また、「500mlペットボトル」は2本、「Mサイズ半袖Tシャツ」も余裕で入ってくれます。
大きめの収納スペースになっているので、メインルームとここを合わせれば、荷物は結構入ってくれます。
ただし、ここのサブルーム内の上部には、先ほどの「上部サブルーム」の底がある状態です。
中身を見るとこんな感じです。
ですので、「上部サブルーム」に荷物をパンパンに入れた状態ですと、ここの収納スペースは少し狭くなってしまいます。
そうは言っても、なかなか広めのサブルームなので、使いがっては良さそうです。
そして最後に、写真を見て右側のサブルームになります。
ここのサブルームに関しては、先ほどの「左側サブルーム」よりかは狭めに造られています。
ちなみに、左右のサブルームは繋がっていません。
ここにも「500mlペットボトル」を入れてみた所、2本は入ってくれましたが、先ほどのような余裕は無かったです。
そうはいっても、これだけ広ければ使いやすいポケットだとは感じます。
また、ここのサブルームは広すぎないので、荷物の取り出しやすさは感じます。
広ければ荷物は多く収納出来ますが、少し取り出しづらさがあります。
ここは、その逆で、狭めだけど取り出しやすいというのがメリットだなと感じました。
どこのサブルームも、それぞれ違った使いやすさがあるなと感じます。
特に上部のサブルームは、すぐにアクセス出来て、立体的な構造で使いやすさを感じました。
アークテリクス「マンティス26」のサイズ感
「マンティス26」にどれぐらいの荷物が入るのか、サイズ感を試してみました。
今回入れた物の中には筆者の洋服もあるのですが、着ている洋服は主に「Mサイズ」の物を着ています。
実際に入れた物がこちらです。
【この時に入れた物】
・15.6インチのノートパソコン
・A4ファイル
・厚手のパーカー
・デニムパンツ(ジーンズ)
・半袖Tシャツ×2枚
・フェイスタオル×2枚
・DVD
・500mlペットボトル
これぐらいの量を入れる事が出来ました。
まだ隙間はある状態なので、財布やスマホ、鍵などの小物は入る感じです。
「マンティス26」に荷物を入れてみて感じたのが、「メインルームは意外と荷物が入らなかったな」という事。
26L容量とはありますが、筆者が持っている同じ容量のリュックのメインルームの方が入るなと感じました。
ちなみに、「マンティス26」のメインルームに入れたのはこちらです。
【メインルームに入れた物】
・15.6インチのノートパソコン
・A4ファイル
・厚手のパーカー
・デニムパンツ(ジーンズ)
・半袖Tシャツ×1枚
この量を入れたらメインルームはパンパンの状態です。
同じ26L容量の他のリュックのメインルームでしたら、もう少し荷物は入る物もあります。
ただ、マンティス26に関しては、広めの「サブルーム」があるので、それと合わせれば他のリュックとも変わらないかなといった感じです。
実際に背負った時のサイズ感
「マンティス26」を実際に背負っている状態になります。
これから出てくるのは筆者なのですが、筆者の体型はこちらになります。
【筆者の体型】
・身長:約170cm
・体重:約60kg
このような体型の筆者が実際に背負っている状態がこちらです。
【斜め横からの状態】
【後ろからの状態】
筆者のような体型の人が背負ってみると、こんな感じになります。
ぜひ参考にしてください。
アークテリクス「マンティス26」レビューのまとめ
「マンティス26」を実際に使ってみて、デザインの良さも使いやすさもある、良いリュックだなと感じました。
背中の「硬い板」がある事によって、パソコンなどを入れる時には注意が必要ですが、ケースに入れたりすれば問題はなさそうです。
メインルームと広いサブルームがあるので、収納力はありますし、使いやすいサブルームも良かったです。
背負い心地の良さに関しても、さすがはアウトドアブランドだなといったところです。
デザイン的にもシンプルな感じで使いやすいですし、仕事でも、普段使いでも、色々なシーンで使えるリュックだなと感じました。
最後に
最後までお読み頂きありがとうございます。マンティス26はデザイン的に気になっていたのですが、実際に使ってみたら結構使いやすいなと感じました。
デザインも使いやすもあるなんて、さすがはアークテリクスです。
仕事でも使えるデザインと使い心地ですし、休日に使うのにも適していました。