ザ・ノースフェイス(THE NORTH FACE)のリュック、「ピボター(Pivoter)」を実際に買って使ってみました。アウトドアブランドやファッションブランドとして有名なノースフェイス。
知らない人はほぼいないだろうというぐらい人気なブランドですね。
そんなノースフェイスのリュック、「ピボター」を使ってみた所、デザイン性も良くて、使いやすい性能もあるなと感じました。
そこで以前スノーボードショップでゴーグルやバックなどのアクセサリー担当として働いていた経歴をもち、今まで色々なリュックを使ってきた筆者が、THE NORTH FACEの「ピボター(Pivoter)」をレビューしていきます。
良かったら参考にしてください。
ノースフェイス(THE NORTH FACE)の「ピボター(Pivoter)」をレビュー!
今回レビューするのはこちらです。
はじめに、「ピボター」の詳細を載せておきたいと思います。
少し丸みが入ったデザインで、表面にはすぐにアクセスできるポケットが付いている「ピボター」。
シンプルですが独特なデザインがあるので、面白みもあるリュックだなと感じました。
重量的には標準的な感じで、生地の丈夫さや使いやすさなどを考えたら良いリュックだなと思いました。
そんなノースフェイス「ピボター」を使った感想の結論を先に言うと、良かった所は次のような感じです。
【ピボターの良かった所】
・シンプルかつ他にはないデザイン
・背面、ショルダーベルトのクッション性
・手持ちをした時の持ちやすさ
・広いサブルーム
・上部からアクセスしやすいポケット
・出し入れしやすい前面ポケット
このような所が良いなと感じました。
とはいえ、次のような所がデメリットかなとも感じます。
【ピボターのデメリット】
・PCスリーブに15.6インチが入らない
・PCスリーブがキツメ
・雨の時に前面ポケットが濡れる
実際に使ってみて感じたのはこのような所でした。
そんな感じのピボターについて、次の順番でレビューしていきます。
【ピボターのレビュー内容】
※タップで読み飛ばしができます
それでは順番に、ピボターについて詳しくレビューを書いていきます。
外観
「ピボター」の表面の生地は、しっかりとしたポリエステルが使用されていて、耐久性に強そうな生地感の物が使用されていました。
ノースフェイスならではのしっかりとした生地感で、安っぽさなんかは一切感じません。
底面はまた違った生地が使用されていて、こちらは表面より少し硬めの生地で、更に耐久性が高そうな生地が使用されています。
リュックの上部には、手持ち用のハンドルが2つ付いていました。
両方とも、ハンドル内にパッドが入っているので握りやすく、荷物を入れて持っていても持ちやすかったです。
また、ジッパーの取っ手にもこだわりが見られました。
ヒモで開けやすいようになっているだけではなく、ヒモが切れづらいように工夫もされています。
表面には、「ピボター」の特徴ともいえる、ジッパーが付いていないポケットが付いています。
両脇は少し伸縮性があるメッシュ生地が使用されているので、厚みがあるような物でも入れられる構造でした。
中身の片面には当て布がされていたので、耐久性も強そうです。
ここの広さがどれぐらいか、「A4クリアファイル」を1枚入れてみた所、サイズ的には収まってくれました。
ただ、このような幅が広くて、「角」があるような物の場合ですと、両脇のメッシュ生地に引っかかってしまいます。
この時も、破れないか少し心配でした。
このような感じになってしまうので、幅が広くて「角」がある物を入れるのは止めておいた方が良さそうです。
ちなみに、「折り畳み傘」と「フェイスタオル」を入れてみたら、両方とも入ってくれました。
ここのポケットはジッパー等が無い為、防犯のために貴重品や高価な物は入れておかない方が良さそうです。
また、雨が降った時にも濡れやすくなってしまいます。
ですので、ここに入れる荷物は、それほど高価な物ではなく、すぐに取り出したい物を入れておくにはベストなポケットになります。
ジッパーが無いので、すぐに荷物を収納出来て、すぐに取り出せるのがこのポケットの良い所でした。
「ピボター」の両脇には、少し伸縮性があるメッシュ生地のポケットが付いています。
広めの設計なので、ペットボトルや折り畳み傘を入れておくにはちょうど良いポケットです。
また、このポケット内だけは、光沢がある、柔らかめの生地が使用されているので、ここに入れた荷物が出し入れしやすいようになっていました。
リュックの両脇には、「マチ」の幅を調整できる「調整ベルト」が付いていました。
荷物を入れていない時には調整出来て良いのですが、ジッパーを開けると交差する感じになります。
開けられない事はありませんが、バックルなども付いていないので、「マチ」を狭くしている場合には広げるという1アクションが入ってしまいます。
この辺りはしょうがないかなと言った感じです。
続いては「ピボター」の背面になります。
背面には、通気性とクッション性に優れているという、「FLEXVENT(フレックスベント)」という技術が使われていました。
背面全面には、少し硬めな「芯」と「薄めのパッド」が入っていて、両脇にはかなり厚めのパッドが付いていました。
少し硬めの「芯」と言っても、ガチガチに硬い物ではなく、柔軟性がある物です。
この「芯」が入っている事で型崩れしないので、背負いやすさや、荷物の出し入れのしやすさがありました。
また、背面に付いているパッドは、厚みがありますが、柔らかい素材で造られていたので、背中への当たりも良かったです。
また、中央と両脇の高低差があるので、風が通り、通気性は良くて蒸れの解消になってくれました。
ショルダーベルトには、薄めのパッドが入っていました。
新品の時は少し硬めのパッドではありましたが、揉んだり使ったりしているうちに、少しずつですが柔らかくなってきます。
背負い心地としては、文句はなく、さすがはノースフェイスだなと感じる所です。
荷物を入れた時の肩への負担の軽減や、背中への当たりはやはり良かったです。
ショルダーベルトの表面には、ホルダーケースなどをぶら下げられる「ベルト」と、「チェストストラップ」が付いています。
「ベルト」の幅は広めで、少し生地が厚めの物が付いていました。
「チェストストラップ」は、上下に移動させる事が出来るようになっていました。
バックルには、細めのパーツで造られている部分があります。
しっかりとした材質の物が使用されているので、簡単には壊れなさそうですが、取扱には注意した方が良さそうな感じがしました。
また、ショルダーベルトの先端は、「輪っか」のような「ループ」の形状をしています。
この「ループ」は、背負っている時に、ショルダーベルトを短くしたい時に使う物です。
「ループ」に指を引っ掛ければ「力」が入れやすくて、長さを簡単に調整する事が出来ます。
実際にやってみた所、簡単にやる事が出来ました。
「ピボター」のデザインは、シンプルに見えながらも少し独特な形をしていて面白みがありますし、背負い心地はやはり良かったです。
表面に付いているポケットは、人によっては賛否が分かれそうですが、それでもすぐに収納、すぐに取り出しが出来るので使いやすいポケットでした。
「ピボター」の防水性は?
「ピボター」の生地は、しっかりとしたポリエステル生地が使用されているので、濡れても簡単に染み込みづらい生地感でした。
また、ジッパーにも水分が入りづらい「止水ジッパー」のような物が使用されているので、中身へも入りづらいようになっています。
ただ、やはり表面に付いているポケットは、雨が直接侵入してしまいますし、いくら生地がしっかりしているとはいえ、ずぶ濡れになってしまったら染みてしまいます。
ですので、多少濡れても大丈夫ぐらいに思っておいた方が良いです。
中身(メインルーム)
次に、「ピボター」の中身、メインルームになります。
ダブルジッパーが使用されているメインルームの生地は、耐久性に強そうなポリエステル生地が使用されていました。
張りがある生地で、中身までしっかりと造りこまれています。
メインルームの底部を覗くと、「マチ」も広めに造られていました。
ここに2Lペットボトルがどれぐらい入るのか試してみた所、3本まではスッポリと入ってくれました。
横幅の「マチ」もあるので、ジッパーはスムーズに閉まってくれます。
メインルームの背面にはポケットが付いていて、かなり薄めではありますが、パッドらしき物も入っていました。
このポケットの底部には、少し厚めのパッドも入っています。
ここのポケットに、「15.6インチのノートパソコン」と、「A4ファイル」を入れてみました。
はじめに「15.6インチのノートパソコン」を入れてみたところ、大き過ぎて入らなかったです。
ポケットには「マチ」がなくて、あまり開かないように造られています。
ですので、厚すぎる物は入らないポケットでした。
ちなみに、「15.6インチのノートパソコン」をメインルームに入れてみた所、こちらは余裕で入ってくれます。
そして、背面ポケットに「A4ファイル」を入れてみた所、こちらは何とか入ってくれました。
ただ、繰り返しになってしまいますが、ポケットがあまり開くタイプではないので、入れる時は少しキツメな感じがしました。
入れた「A4ファイル」のサイズは、タテ31cm、ヨコ23.5cm、高さ2cmになります。
ここのポケットに「A4ファイル」を2冊入れたらどうなるのか気になったので、実際に入れてみました。
同じサイズのファイルで、交互に合わせて入れてみた所、キツメではありますが入ってくれました。
ですので、これぐらいのノートパソコンやタブレットでしたら入ってくれます。
ポケットに15.6インチのノートパソコンは入ってくれませんでしたが、15インチ未満の持ち運びがしやすいサイズ感の物でしたら入ってくれそうです。
底部と両脇にはしっかりと「マチ」がありますし、生地もしっかりとしているメインルームでした。
中身(サブルーム)
「ピボター」には、表面に1つのサブルームがあります。
リュックの上部にあるダブルジッパーが使用されているサブルームです。
中身を開けて見ると、使われている生地はメインルームと同じ、しっかりとした生地で造られていました。
また、底部には「マチ」が造られているので、少し厚めの物も入ってくれます。
試しに500mlペットボトルを入れてみた所、横の状態にしても入ってくれました。
背側には小分けに収納できるポケットも付いています。
小物を整理しながら入れられるので、ここは結構使いやすいポケットでした。
ジッパー付のポケット内には、キーフック付のベルトも付属しています。
無くしたくない鍵を付けておくには便利なアイテムです。
ここの、ジッパーが付いたポケットのサイズを測ってみた所、以下のようなサイズのポケットでした。
このようなサイズのポケットになります。
ここに、このような物を入れてみました。
・DVD+DVDサイズのノート
・新品の除菌シート(ヨコ21cm、タテ11cm、高さ5cm)
新品の除菌シートは、100均で売っている物で、まだ使っていないので中身が詰まっている状態です。
これを入れた時の状況がこちらになります。
ここのポケットには「マチ」はありませんが、それでもこれらの物は入ってくれました。
これが入るぐらいので、意外と使いやすいですし、メッシュポケットもあるので収納はしやすいです。
ちなみに、ここのサブルームにどれぐらい入るのか、以下の物を全部入れてみました。
・500mlペットボトル
・DVD+DVDサイズのノート
・新品の除菌シート
これを全部いれてもジッパーは閉まってくれました。
ただし、これだけの物を入れてしまうと、「メインルーム側」が膨れてしまいます。
こうなってしまうとメインルームの収納力が落ちてしまうので、サブルームに入れるのはほどほどにしておいた方が良さそうです。
さすがに入れる荷物の量が多いとメインルームが膨れてしまいますが、それでも入ってくれる荷物量は多めでした。
また、ここのサブルームは、リュックの上部にあるので、荷物を取り出すときも使いやすかったです。
底部に「マチ」あったり、少し立体的に造られたりしているので、荷物の量も入ってくれますし、使いやすいサブルームでした。
「ピボター」のサイズ感
「ピボター」にどれぐらいの荷物が入るのかを試してみました。
荷物の中には筆者の洋服も入れて見たのですが、筆者は主に「メンズのMサイズ」を着用しています。
入れてみた荷物がこちらになります。
【この時に入れた物】
・15.6インチのノートパソコン
・A4ファイル
・厚手のパーカー
・デニムパンツ(ジーンズ)
・半袖Tシャツ×2枚
・フェイスタオル
・除菌シート(新品)
・DVD
・DVDサイズのノート
・サングラスケース
・折り畳み傘(サイドポケット)
・500mlペットボトル(サイドポケット)
これだけの物が入りました。
この量を入れた状態でも、まだ中身には少し余裕がありました。
ですので、これにプラスして小物類のアクセサリーやタオル、下着などでしたら入れられる感じになります。
背負った時のサイズ感
「ピボター」を実際に背負っている状態になります。
これから出てくるのは筆者なのですが、筆者の体型はこちらになります。
【筆者の体型】
・身長:約170cm
・体重:約60kg
このような体型の筆者が「ピボター」を実際に背負っている状態がこちらです。
【横からの状態】
【後ろからの状態】
筆者のような体型の人が背負ってみると、こんな感じになります。
ぜひ参考にしてください。
ノースフェイス「ピボター」レビューのまとめ
「ピボター」を実際に使ってみて、生地の品質や背負い心地が良いのはもちろんの事、やはりこのデザインが良いなと感じました。
シンプルながら面白みがあるデザインなので、他の人との区別化もしやすそうです。
入れられるパソコンサイズに制限があったり、雨に対してのデメリットがあったりもしますが、それでもデザインの良さを考えたら気にならない所かなと思いました。
パソコンを入れる場合でも小さければ関係ないですからね。
使っていてノースフェイスの品質の高さを感じましたし、デザイン的にも良いリュックだなと感じました。
最後に
最後までお読み頂きありがとうございます。ノースフェイスのリュックと言えば王道のモデルもいくつかはありますが、「ピボター」に関して言えば、また違った良さがあるなと感じました。
性能的な事を言えば、王道モデルには引きを取るかもしれませんが、このデザインは他にもあまりありませんし、ノースフェイスの技術を使われながらも値段設定が低めというのも良い所だなと感じます。
値段設定が引くめだからと言っても、実際に使ってみると安っぽさなんかは全く感じず、生地感などは良いので、むしろコスパが高いモデルだなと感じました。