Sableのスキー、スノーボードゴーグル「SA-PS060」を実際にスキー場で使ってみました。電熱が入っているというハイテクゴーグルになります。
電熱が入っているゴーグルは、今まで色々なメーカーから出ていますが、基本的には3万円を超えるのが普通です。
しかし、Sable「SA-PS060」は7,000円台と驚きの値段。
電熱が入っているのに、この値段ははっきり言って安すぎるぐらいです。
そこで今回は、以前スノーボードショップで、ゴーグルやグローブなどのアクセサリー担当として働いていた経歴があり、今までいくつものゴーグルを使ってきた筆者が、Sable(セーブル)のゴーグル「SA-PS060」をレビューしていきたいと思います。
良かったら参考にしてみてください。
・本記事はメーカー様より商品を提供して頂き作成したレビュー記事になります。
・21-22シーズンより「Rindon」というブランドに変更になりました。
・22-23シーズンより販売が終了となりました。
Sableとは
ゴーグルをレビューしていく前に、そもそも「Sable」ってどんなメーカーなの?と思われる方も少なくはないと思います。
そこで、まずは軽くメーカーの説明を入れておきます。
・「Sable」とは、充電器を取り扱う「RAVPower」と、オーディオ製品などを取り扱う「TaoTronics」の2ブランドを主に展開している「SUNVALLEY JAPAN」が展開しているブランドです。
「Sable」はエアーマットや、テントなどのアウトドア用品などを、低価格で販売しているブランドになります。
Sable(セーブル)のゴーグル「SA-PS060」をレビュー
Sableの「SA-PS060」の特徴はレンズに「電熱」が入っているという所。
電熱を使ってレンズに熱を送り、レンズが曇らないようにするという仕組みです。
今までそのようなゴーグルは大手有名メーカーからも出てますが、「SA-PS060」に関しては、とにかく安い。
そんな「SA-PS060」を付けてみた感想をまとめると、このような感じでした。
【良い所】
・曇りの解消を感じる事ができた
・流行的なデザイン
・視界は満足できる広さ
・スポンジが3層で思っていたよりも付け心地が良い
・鼻に当たるスポンジの盛り上がりが少ないが、顔にフィットはする
・ヘルメットの上からつけられる
・日本語の説明書付き
【気になる所】
・鼻の「スポンジ」の盛り上がりが低い
・ゴーグルが少し重い
・レンズが少し暗め
・充電する穴がむき出し
・充電する電源アダプターがない
結論を先にまとめると、このように感じました。
今回は、この「SA-PS060」について色々と書いていきます。
外観(見た目、視界の広さ、付け心地など)
「SA-PS060」のデザイン的にはここ数年の流行を抑えているなと感じですし、顔に付けてみると、視界も満足いく広さでした。
視界の広さに関しては、とてつもなく広いという訳ではありませんが、付けていてストレスを感じない広さでした。
また、顔に当たるスポンジは、思っていたよりも柔らかめだなと。
激安ゴーグルにありがちなのが、スポンジが硬くて気になるという所です。
ただ、このゴーグルに関して言うと、それは感じませんでしたし、付けた感じの圧迫感もなかったです。
とは言っても、「鼻に当たるスポンジ」に関しては少し寂しいかなとも感じました。
鼻のスポンジの「盛り上がり」がもっと高ければフィット感はもっと上がるなと感じました。
ちなみに、鼻の高さが平均的な筆者の顔でしたら、ゴーグルと鼻の間に隙間は空かずにつける事が出来ました。
そして、ゴーグルのレンズカラー的にいうと、どちらかといえば「晴天より」かなといった感じです。
ゴーグルを中から覗くと、「ブルー系の色」になっています。
また、外側はしっかりと「ミラー」コーティングがされているので、光を遮断してくれるレンズ性能になっています。
ですので、晴れている時や、薄曇りの日でしたら使いやすそうです。
ただ、ガッツリ曇っている時や雪が降っている時などの、暗い天気の場合ですと、影などが見づらくなりやすいかなといった感じがします。
実際、雪が降っている日に使ってみた所、やはりもう少し明るめが良いなと個人的には感じました。
ですので、このゴーグルに使われているレンズカラーは、晴天や薄曇りでした見やすが上がるレンズカラーです。
そして、このゴーグルはレンズ交換もできず、スペアレンズの販売もしていないので、レンズカラーにこだわりたい場合には注意してください。
ちなみに、筆者はどちらかというと、晴れている日でも曇天よりの「明るめのレンズカラー」が好きなので、このように感じました。
この辺りは人それぞれの見え方の違いというのもあるので、あくまでも参考程度にしてください。
重量感は気になるのか?
「SA-PS060」を手に取る前から分かっていた事ではありますが、やはり通常のゴーグルよりも重量感を感じます。
バッテリーがベルトに付いているので、この辺りはしょうがない所といった感じでしょうか。
どれぐらいの違いがあるのかを、筆者が持っている物と比べてみました。
まずは、Sable「SA-PS060」になります。
・重さ:287g
続いては、筆者が持っているゴーグルになります。
・重さ:151g
これだけの違いがあります。
実際に付けている状態でも、やはり普通の物よりかは存在感を感じました。
ただ、バッテリーはベルトに固定されているわけではないので、前後に移動させる事もできます。
電熱のコードも伸びるようになっていたので、自分に合う所で調整できるようになっていました。
固定している位置が気になった場合でしたら、これで調整できるようになっています。
ただ、実際にスキー場で使ってみたところ、滑っている事に集中しているので、さほど気にならなかったです。
単純に手で持っている時は重量感が気になりましたが、やはり実際に使うと違うなと感じました。
Sable「SA-PS060」はヘルメット対応している
Sable「SA-PS060」がヘルメット対応なのか、実際に試してみました。
実際に付けてみた感じがこちらになります。
ベルトの横にバッテリーが付いていますが、問題なく付ける事ができました。
また、付け心地的にも問題はなく、普通通りに付けることができます。
そして、この時に感じたのがこちらです。
・ヘルメットの上からかければ、あまりゴーグルの重さが感じない
ヘルメットも色々と軽量化されてはいますが、それでも被ると多少なり重さは感じてしまいます。
そのヘルメットの重さがあるので、ゴーグルの重さが気にならなくなりました。
また、ヘルメットの上にバッテリーが乗っている状態になりますので、先ほど、「バッテリーが気になる」という所もなくなりました。
ですので、ヘルメットの上からでも付けられますし、むしろ、ヘルメット上の方が付け心地は良かったです。
ただ、ヘルメットの下にゴーグルをする場合には微妙かなと・・・
ちなみに、こんな感じになります。
ヘルメットをかぶる方の中には、このようなかぶり方をする方もいると思います。
この場合ですと、バッテリーがヘルメットの淵に当たってしまうので、しっくりとくる付け心地ができませんでした。
そして、バッテリーが当たりやすいので、ヘルメットがズレるのと同時にゴーグルもズレやすくなります。
ですので、「SA-PS060」を付けてヘルメットをする場合には、ヘルメットの上からつけた方が良いです。
眼鏡の上からでもかけられるか?
「SA-PS060」のスポンジには、眼鏡をかけていても大丈夫なように、スポンジに切り込みが入っていました。
その切り込みがこちらです。
眼鏡の棒の部分に当たらないようになっています。
ただ、切り込みが入っているのは良いのですが、フレームに当たって圧迫感を感じました。
それが、こちらになります。
眼鏡は入りますが、その分、こめかみに当たってしまったので、個人的な感想ですが窮屈に感じました。
眼鏡の種類によっては起きない事なのかもしれませんが、眼鏡対応とするのであれば、この辺りを改良した方が良いのではと感じます。
電熱のやり方やバッテリーに関して
「SA-PS060」の特徴でもある「電熱」は、とても簡単にやる事が出来ました。
付属で説明書も入っているのですが、ちゃんとした日本語で書いてあるので、使い方に関しては迷う事は無いと思います。
そして、やり方に関しては、片方のバッテリーに付いている「ボタン」を押すだけ。
・「ボタン」を3秒間長押し:電源
・電源が入った状態はヒートレベル「低」
・もう1度「ボタン」押すとヒートレベル「高」
・使い終わったら「ボタン」を3秒間長押しで切れる
これだけでした。
ボタンが「緑」か「オレンジ」になっていたら、電源が入っている状態です。
ボタンを押すたびに「ピーピーピー」とか「ピーピー」と音が鳴るようになっていたので、押せているのかの確認もできます。
ヒートレベルの「低」、「高」は、その日の温度によって、お好みで合わせるという感じです。
ちなみに、説明書による「推奨事項」はこうなっています。
・「低」:温度0度~-10度 使用時間4時間
・「高」:温度-11度~-20度 使用時間3時間
このような感じです。
あくまでも「推奨事項」なので、好みに合わせて使えば良さそうです。
そして、このバッテリーに関して感じたのが、「充電する穴にはカバーが無いの?」という所です。
使う場所は濡れやすい「スキー場」なので、ここが濡れたらダメなんじゃないかな・・・と気になってしまいました。
という事で、使う時にはテープでも貼って滑ります。
また、充電をする電源アダプターは付属していません。
筆者の場合は、100均で売っている充電アダプターとケーブルを用意して充電しました。
バッテリーのジャックは、スマホと同じような「TYPE-C」で充電する事が出来ます。
そして、電熱の電源を入れっぱなしにして、しばらくそのままにしていました。
すると、顔周りが温かいとか、熱く感じるとか、そのようなことは全くありませんでした。
レンズだけを温めているような性能なので、この辺りは大手メーカーと同じような性能を使っているんだなといった感じです。
電熱で曇りが取れるのかスキー場で検証
Sable「SA-PS060」をスキー場で実際に使ってきました。
使った日は、雪がかなり降っている日で気温もかなり低めの日です。
寒かったのでフェイスマスクも付けている状態なので、ゴーグルとしては曇りやすい状況の日でした。
こんな天候の日に使ってみた所、ゴーグルの曇りはだいぶ解消してくれたという印象でした。
ただし、100%曇らないとも言い切れないというのが正直な感想です。
ゴーグルが曇るように、フェイスマスクの位置を調整して、実際に曇らせてみました。
その影響で曇ったのは事実です。
でも、曇りはすぐに「スーッ」と消えてくれる感じなので、この辺りは電熱のパワーを感じました。
1・ゴーグル内が曇る
2・曇った瞬間、すぐに曇りが取れた
普段でしたら曇りが居続ける事もありますが、このゴーグルに関してはそれがありませんでした。
ですので、この辺りは「良いな」と感じます。
ただ、滑り始めて2時間後に気づいたのですが、電源の「ランプ」がいつの間にか消えていました。
ちなみに、ランプが消えている状態で電源のボタンを押してみたところ、「ピーピーピー」と音は鳴る状態です。
使用していたヒートレベルは、「低」にしていたので4時間は使用できると書いてありました。
「もう電源切れた!?早いな!」なんて思い、レストランで休憩しようと建物内に入りゴーグルを置いていたら、いつの間にか「ランプ」が付いている状態。
もちろん、追加の充電はしていません。
外では消えていたはずのランプが付いていたので、「寒さの影響でランプだけ消えていたのか?」という感じでした。
ランプがいつ切れていたのかは滑っていたので気づきませんでした。
しかし、曇りは解消してくれていたので、電熱の機能はあったと感じています。
そして休憩後、また電源を入れて滑っていたのですが、やはりランプは消えている状態でしたが曇りは解消してくれている状態でした。
ですので、ランプは消えていても電熱は続いているという状態です。
Sable「SA-PS060」レビューのまとめ
Sable「SA-PS060」を使ってみて、値段の割には良いゴーグルだなと感じました。
付けている時の視界の広さは満足いきますし、フィット感的にも問題は無さそうです。
ただ、やはり鼻のフィット感はもう少し欲しい所ではありますけどね。
そして、レンズカラーに関しては慣れも必要かなといった所です。
とは言いつつも、この値段で電熱が入っているゴーグルを使えるので、総合的に見ればコスパは高いなと感じました。
デザイン的にも流行を抑えている感じで使いやすさはありますし、できるだけ曇りづらいゴーグルや、ハイテクな機能を持ったゴーグルが使いたい場合でしたら使いやすそうです。
最後に
最後までお読み頂きありがとうございます。電熱が入ったゴーグルは今までいくつか見た事がありますが、Sableの「SA-PS060」は安過ぎるだろうと思うほど破格だなと感じました。
ただ、それでもゴーグルに欲しい要素は組み込まれているなとも感じます。
とは言っても、大手有名ブランドのように、凹凸がクッキリと見えるクオリティーが高いレンズ性能や、視界がかなり広いうえに、見やすい性能を持っているようなゴーグルが欲しい方には合わないかなとも感じました。
レンズ交換ができないので、天気に合わせてレンズを変えることもできませんからね。
とは言っても、やはり曇りを解消してくれるのは確認取れたので、総合的に見てコスパは良いなと感じました。
Sable「SA-PS060」は、安めだけどクオリティーもそこそこ欲しいという方にはピッタリなゴーグルだと感じます。