カルチャー・その他

進む円安!来季のウィンター業界はどうなるか関係者に聞いてみた!

最近TVやネットで大きく取り上げられている円安の進行。

この先がどうなるかは誰も分からない所ではありますが、現在の為替相場で推移する、もしくは更なる円安が進むとも考えられています。

そうした中で、この円安の進行を受けて、スキー・スノーボード、スキー場などのウィンター業界にはどのような変化が起こるのか。

そして、この円安の中で、どのような行動をとれば、お得にスキー、スノーボードを楽しめるのか気になる所です。

そこで今回、スキー場業界の関係者に、この先についてインタビューをしてみました。

当記事は、スキー場関係者に聞いた今後の可能性について、まとめた記事になります。

インタビュー時はドル/円156円台、記事の投稿時は152円台となります。

今回は円安が進む可能性として記事にしましたが、円高に進む可能性もあります。

この先の情勢は誰にも分からないので、あくまでも参考程度の記事となります。

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ウィンター業界は円安の影響をどう受ける?関係者に聞いてみた

今回、インタビューさせて頂いたのは、次のような方です。

・スキー場関係者のKさん

・業界に長年関わっている方

・スキー・スノーボードメーカー、スキー場関係者と多くの接点を持つ方

長年スキー場業界に関わっている関係者から色々とお話しをお聞きしました。

この先の為替相場や、未来の事なんて、もちろんKさんにも分かりません。

ただ、大幅な円安の進行があった、前々シーズン、前シーズンの経験をお持ちです。

色々と詳しい関係者のKさんから、今後はどうなるのか等、色々と聞かせて頂きました。

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ウィンター業界と円安の関係

この記事を書いている数日前にはドル/円が160円を突破し、ユーロ/円は171円台と史上最高値をつけました。

そして現在はドル/円152円台、ユーロ/円164円台。

昨年末頃にはドル/円が150円台前半から140円台まで円高が進みましたが、年明けの1月に140円台だったのが、現在の152円台の後半。

日本国内では賃金の上昇があると言われていますが、やはり物価やエネルギー価格の高騰には目を背けたくなります。

そんな物価高騰や、エネルギー価格の高騰は、スノーボード、スキー場業界もモロに食らうところです。

・スキー・スノーボード用品
・スキー場の運営費
・スキー場のリフト券
・スキー場周辺のホテルや宿

海外ブランドが多く、国産ブランドの中でも製造している工場が海外に多いスキー、スノーボードブランド。

輸入という円安をもろに受けやすいので、年々値上がりしているのが現状。

インバウンド需要も高いウィンター業界ではありますが、色々な値上がりなどは、一般庶民の筆者には痛いところであります。

この円安が良いのか悪いのか、筆者には分かりませんけどね。

そんな値上がり幅が大きくなりやすいウィンター業界について、この先どうなりやすいのか、色々と教えてもらいました。

円安の影響でスキー・スノーボード用品は高騰する?

円安で気になるのが、スキー、スノーボード用品の高騰。

年々、値上がりをしていますが、更なる円安が進んでいる中、来期の価格はどうなるのでしょうか?

・更なる値上げの可能性は高い

・来季のカタログで、スキーブランドから20万円の板が出ている

円安の影響で、やはり値上がりの可能性は高いとの事。

また、原材料費の高騰もあるとの事でした。

スキーブランドから20万円の板が出てくる事を考えると、来期の高騰率は高そうです。

スノーボード用品の在庫率は下がる?

スノーボード用品の関連で気になるのが、在庫率。

メーカーも円安の中で仕入れた在庫を、多く残す訳にはいかないと思います。

そのような現状の中、スノーボード用品の在庫率はどうのように変化するのでしょうか?

・スノーボード用品の在庫率は、すでに減っている

メーカーもできるだけ在庫を残さないようにしている為、すでに在庫率は減少しているとの事でした。

その流れは、更なる円安によって加速する可能性があります。

もちろん、全スノーボード用品がなくなるという事ではないと思います。

ただ、人気の商品などは予約完売などで終了する確率が高くなりそうです。

レンタルに力を入れているブランドもある

日常品の値上がりラッシュの中、最近よく聞くレンタルサービス。

現在の日常でも、自転車、家電、ブランドの服や時計のレンタルサービスが多くなってきています。

物を所有せずに借りるという流れが、スノーボード業界にも流れてくる可能性があるとの事です。

スノーボードブランドによっては、レンタルに力を入れている所もあるとの事でした。

・スキー場に自ブランド専用のショップやレンタルコーナーの設置に力を入れ、すでに設置されている所もあるが、更に力を入れて動き始めている

・所有をして持って行くよりも、現地で借りるという流れが強くなる可能性が高い

・物を持たない時代の流れが、スノーボード業界にも流れてくる可能性がある

・スキー場にショップを併設すれば、インバウンド客の購入も取り入れられる

レンタルの流れに乗る為、大手ブランドはスキー場に自社のショップやレンタルコーナーを設置するのに、力を入れているとの事でした。

また、すでに某ブランドの公式サイトではネットレンタルが開始されていて、自宅、スキー場などに発送してくれるサービスも開始されています。

好きな板は自分で所有したいという気持ちの方が強い筆者ですが、時代の流れが変わっているなと感じました。

【参考例】

BURTON オンラインレンタル

円安の影響でスキー場のリフト券は高騰する?

スキー場のリフト券や、レストランは、できるだけお得に楽しみたいものですが、ここ数年の値上がりは中々のものです。

TVやネットのニュースなどでも、有名なニセコの高騰率を取り上げるほど。

やはり円安の影響で、これからもリフト券は高騰していくのでしょうか?

・リフト券の更なる値上がりは可能性がある

エネルギーの値上がり問題、人件費の確保問題などで、リフト券の更なる値上げをするスキー場が出てくる可能性はあるとの事。

また、食材費の高騰による、レストランの食事の高騰も考えられそうです。

スキー場周辺のホテルや宿の予約は早めの方が良い

インバウンド客向けの影響や、円安の影響で値上がりをしているホテルや宿。

全国各地で取り上げられている話しです。

スキー場周辺のホテルや宿も例外ではなく、むしろ満室になりやすい傾向があるとの事でした。

・宿泊しやすい良い価格帯の部屋は、すぐに埋まる

・インバウンド客の長期滞在

ここ数年、満室率が多いので、ホテルや宿の予約が取りづらいとの事でした。

また、部屋が空いていても、価格が高い部屋。

これから考えられる、更なるインバウンド客の増加や、宿泊費の値上がりの可能性。

それらを考えると、早期割引などを利用して、早めに予約した方が、お得かつ利便性が良いホテルや宿に宿泊できそうです。

空いていて安めのスキー場を狙うなら市営などのローカルゲレンデ

インバウンド客が増えれば、スキー場の利用者が増えるので、業界が潤って良い事だと思います。

とはいえ、やはり人が少なくて空いているうえ、リフト券が安めのスキー場で楽しみたいというのもあります。

そうした場合は、人気や注目度が高いスキー場ではなく、ローカルゲレンデの方が快適に楽しめそうですが、どうでしょう?

・安くて空いているゲレンデを狙うならローカルゲレンデ

・市営などのローカルゲレンデは、販売価格の上限は条例で決まっている為、大幅な価格上昇が少ない可能性がある

人気なゲレンデや、交通の便が良いスキー場には、やはり人は集まりやすいです。

そんな中、あまり注目が集まっていないスキー場を狙えば、空いている確率も高め。

また、市営などの場合は、市の条例で販売価格の上限が決められているとの事なので、大幅なリフト券の値上がりは少ない可能性があるとの事でした。

ただし、市の情勢などで条例の見直しもあるので、絶対に高くならないとは言えないらしいです。

【参考例】

魚沼市観光施設等条例

十日町市松之山温泉スキー場条例

円安でもスノーボード用品をできるだけ安く購入する方法は?

円安で値上がりする可能性があるとの事ですが、やはり安くお得に購入したいものです。

どうすれば、この状況の中で安くお得にスノーボード用品を購入することができるでしょうか?

・ブランドやモデルにこだわらず、とにかく安く買いたいのであれば、シーズン終わり

・シーズン終わりは様々な関係上、処分価格で在庫が出回りやすい

・スキー場で開催される試乗会などでの早期割引

・ショップで開催される展示会での早期割引

シーズン終盤に開催される試乗会や、ショップで開催される展示会での早期割引がNEWモデルをお得に買う1番のチャンスとの事でした。

そして、シーズン終わりは、在庫が処分価格で出回りやすいとの事。

できるだけ安く、型落ちモデルを狙うのであれば、次の来季モデルが店頭に並ぶ前に、ショップなどをチェックするのも良さそうです。

スキー場のリフト券をできるだけ安く抑える方法は?

値上がりの可能性が高いスキー場のリフト券ですが、できるだけ出費を抑えたい所です。

お得に楽しめる情報として、何か良い方法はありますか?

・夏頃から販売される早割リフト券がお得

・同じスキー場に通うのであれば、スキー場が販売するシーズン券の早割がお得

・滑りに行く回数が多く、1つのスキー場にこだわらないのであればアースホッパーがお得

・新幹線や飛行機などのツアーパックが多いのであれば、ツアーパックのリフト券を利用した方がお得

スキー場に行く方法は、人それぞれ変わってくるので、一概にこれが良いというのは無いとの事でした。

ただ、結局は早割りを利用したリフト券購入が1番お得とも。

値上がりの可能性が高くなっているので、お得に楽しむ為、早割りを利用する流れが強くなりそうです。

最後に

最後までお読み頂きありがとうございます。ここ数年の大幅の円安の進行で、スノーボード、スキー場業界も値上がりをしなくてはいけない現状を教えて頂きました。

そんな中なので、早期割引は、今まで以上に注目しておいた方が良さそうです。

スノーボード用品に関しても、在庫率の減少を考えると、欲しい物を手に入れる為、早割予約を積極的に活用したほうが良さそう。

この先の事は分かりませんが、できるだけスノーボードをお得に楽しむ為、早い行動力が必要になりそうです。

Kさん、色々とお話しを聞かせて頂き、ありがとうございました。

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snowbeer
都内で個人事業主やってる30代男性。個人だから時間が自由に使える反面毎日が戦いです。20代の頃は冬になるとスノーボードショップでアクセサリー担当で働いてました。アルツや舞子に籠もってた事もあります。スケートボード歴は10年以上。とにかく楽しく滑る事を心がけてます。あと、ビール大好きです!