これからスケートボードのランプに挑戦しようとしている方へ、経験者が初心者の頃に難しいなと思ったポイントをご紹介していきます。
この記事を書いている筆者はスケートボード歴が10年以上なのですが、初心者の頃に始めてスケートボードのランプに行った時には「難しい!!」だけでした。
初心者ながら入ってみると、スケートボードが不思議な動きをするので、サッパリ出来なかったのを今でも覚えています。
これからランプをやってみようかなと思っている方の中には、「どのような所が難しいのか始めに知っておきたい」という方もいると思います。
そこで、スケートボード初心者の時、ランプに初めて入った時に感じた難しかったポイントや、克服した方法をご紹介していこうと思います。
これからランプに挑戦しようとしていましたら、ぜひ参考にしてみてください。
スケートボードのランプで難しいポイント
スケートボードのランプは、初心者の方としては未知なる領域ですよね。
筆者も半円のような形状のランプは、平なフラットとは違って、どうすれば良いのか全然わかりませんでした。
今回は、筆者が感じた、ランプの難しかったポイントや、それを克服した方法を、順を追ってご紹介していきます。
少しでも情報を知っておいてもらって、ランプに行く前の不安を少しでも解消してもらえたら嬉しいです。
アールの形状をしているからバランスが取りづらい
スケートボードのランプは、平な坂ではなくて、円を描いたような坂になっています。
この円を描いたような坂の事を「R(アール)」というのですが、このアールの形状に慣れるのが難しかったです。
普通の坂道のように平らになっているならまだしも、円のようになっているような所というのは、生活上、経験しませんからね。
アールを少し上っただけでバランスを崩しやすくて、転びやすくなります。
ちなみに、アールから下ってくる時には、「スイッチスタンス」になっていますが、スイッチスタンスに関してはすぐに慣れます。
筆者も初心者でしたが、その日のうちに慣れました。
・「スイッチスタンス」とは、普段進んでいる状態から、逆に進んで行くスタンスです。
初めはバランスを取るのが難しいですが、やっているうちに慣れてくるので、ひたすら回数をこなして慣れるようにしました。
ただ、バランスをとるのはその日のうちに慣れる事が出来ます。
パンピング(漕ぐ動き)が難しい
スケートボードのランプを楽しむ為には、基本動作であるパンピングを覚える必要がありますが、これが難しかったです。
・パンピングとは、体を動かしてブランコのように勢いを付ける基本動作
パンピングが出来ないと、ランプ内で進む事も出来ないので止まってしまうのですが、この動きがかなり分かりづらいです。
・体を動かして勢いを付けているつもりなのに、どんどん遅くなって止まる
こんな事が当たり前で、行ったり来たりするなんて出来ませんでした。
上手い人を見ていると、パンピングをしていないように見えますが、実はみんな常にやっているというのを、自分が上達してから知りました。
一見すると漕いでないように見えますが、最低限の動きでパンピングが出来るようになるので、動きが小さくなるのです。
筆者が初心者の頃にパンピングを覚えた方法は、体をあからさまに大きく動かして、勢いをつける方法です。
【ランプでパンピングを練習した方法】
・スケートボードに乗せる足の幅は、広めにしておく
・ヒザを曲げて腰を落としている状態
・アールを上がる時に、体を伸ばして勢いを付ける
※体を伸ばして勢いを付ける時でも、ヒザを伸ばし切らない事。
ヒザを伸ばし過ぎると、バランスを崩しやすくなります。
これを何回も繰り返していくうちに、アールを登っている感覚が分かってくるようになりました。
この動きさえ体で分かってしまえば、その後はランプで楽しみやすくなります。
初めの頃は、ヒザの屈伸運動(くっしん)のように体を大きく動かす事で、パンピングのコツをつかみやすくなります。
インターフェイキーが難しい
パンピングが出来てくると、今度はランプの上に付いている、「コーピング」にデッキの腹をかけて戻る「インターフェイキー」という事に挑戦する事になります。
ランプでの基本動作「インターフェイキー」も難しかったです。
・コーピングとはここの事です。
この時、コーピングをまたいでデッキの腹に当てる事はアッサリと出来やすいです。
なぜなら、ウィールがコーピングに当たってしまっても、ウィールが回転してくれるので、そのまま乗り上げやすいからです。
問題は、そこから戻ってくる事。
ランプによっては、コーピングの出っ張りが少ない所があるので、そのような場合でしたら、ウィールが当たっても回転してくれるので戻りやすいです。
ただ、コーピングの出っ張りが多い場合には、ウィールがひっかかりやすくて、戻りづらいなんて事もあります。
その場合には、スケートボードのノーズ(先端)を少しだけ上げる必要があります。
慣れていないアール面のランプで、テールのウィールだけで滑る状態にする。
これが初心者の時に恐怖でした。
角度が緩いランプでしたが、やはりバランス的に怖いですからね。
コツという程でもありませんが、これを克服したのは、以下のような方法です。
・コーピングにかける時は、デッキの中央になるようにする
・ヒザを少し曲げて、腰を落とす
・ノーズ4:テール6の重心にしておく
・コーピングから外す時に、ノーズ側のヒザだけを曲げて、コーピングをまたぐ
これが、筆者が克服した方法です。
コーピングにかける時には、デッキの中心に来るようにする事で、その次の外す事もやりやすくなります。
かけた時に、デッキが行き過ぎてしまったり、手前過ぎたりした時には、怖かったので降りていました。
また、ノーズ4:テール6ぐらいの重心にしておくことで、ノーズ側の足を上げただけで、外れやすくなりました。
これで何度も練習していたら、ノーズを上げる動きにも慣れてきて成功する事が出来ました。
テールロックのタイミングが難しい
インターフェイキーを覚えた次は、デッキのテールをコーピングにかける「テールロック」を覚える必要があります。
このテールのタイミングも難しいのです。
・いつテールを踏めば良いのか?
このタイミングが難しいので、しっかりロック出来ない事もあります。
筆者も全然ロックできなくて、テールが当たったとしてもすぐにランプ内に戻ってしまう事ばかりでした。
そこで筆者が解決した方法がこちらです。
・戻っているの時にパンピングの勢いを強めた
インターフェイキーして戻っている時に、パンピングをする勢いを強める事にしました。
これをする事で、しっかりとランプの上まで登れるようになりますし、テール側のウィールが当たった時にロックをしやすくなりました。
コーピングの出っ張りが少ないと、テール側のウィールが乗り上げてしまう事もありましたが、その時には降りて終了です。
何度か繰り返して、自分なりの勢いを徐々に調整し、最後にはピッタリロック出来るパンピングの強さを覚える事が出来ます。
筆者はこれでテールロックを覚えました。
ドロップインは慣れてきてからで良い
スケートボードのランプに入ってスタートする時は、上から滑り始める「ドロップイン」で始めますが、これは慣れてきてから始めた方がやりやすくなります。
ランプ初心者の方が、アール面に慣れていない時にドロップインをしますと、高確率で板だけを吹っ飛ばして転びます。
1・テールロック状態から始める
2・ドロップインの時にビビッて後ろ体重になる
3・後ろ体重のままテールがコーピングから外れて、板だけが勢いよく走っていく
4・足払いをされたような状態で、後頭部や背中、手から落ちる
5・大怪我
筆者が今まで見てきた、初心者が始めてランプでドロップインする時に高確率で起こる光景です。
これを防ぐ為にも、ヘルメットやプロテクターはもちろんの事、ランプに慣れてからドロップインをする事で怪我も防げます。
最後に
最後までお読み頂きありがとうございます。以上の事が、筆者が初心者の頃に難しいと思ったポイントです。
ここで紹介した事をできるようになりますと、もう初心者ではなく、「少し出来る人」になります。
ランプの中で行ったり来たり出来るようになれば、次からはトリックの挑戦です。
ただ、やはり始めての場合ですと、恐怖感があるので、ここで挫折してしまう方も少なくはありません。
ここで紹介した事を挫折しないでクリアすれば、大きい壁を1つクリアしたと言っても過言ではないので、ぜひとも乗り越えて欲しいなと思います。
この記事で、スケートボードのランプにこれから始める方の、お役に立てればと思います。