スノーボードをしている時に「足が痛い!」なんて感じる方も少なくはないと思います。痛みが限界を超えて、痛すぎて途中から滑れないなんて事も起こりますからね。
筆者はスノーボード歴が20年ほどで、山にこもっていた経験もあるのですが、足が痛みだしたなんて経験は色々としてきました。
また、スノーボードの経験が少ない友達と滑りに行った時に「足が痛くなってきた」なんて事もあり、それを解決する方法を教えた事もあります。
足の痛みと言っても、足のしびれ、足の甲、足裏の土ふまず、小指、かかとなど、痛む所は人それぞれですが、やはり足が痛いとスノーボードも楽しめません。
そこで、スノーボード経験が長く、以前、スノーボードショップでゴーグルやグローブなどのアクセサリー担当として働いていた経歴がある筆者が、スノーボードで足が痛くなる原因と、解決方法をご紹介していきます。
よかったら参考にしてみてください。
スノーボードで足が痛くなりやすい原因と解決方法
スノーボードをしていると、色々な原因で足の痛みが出てくる事があります。
筆者も色々な原因で痛んだ事があり、中には痛すぎて滑れなくなったなんて事もありました。
とは言っても、実は簡単な事で解決出来る事もあるので、原因と解決方法をご紹介していきます。
それでは、順を追って解説していきます。
運動不足、ストレッチ運動不足
シーズン初めや初滑りなどで足が痛くなる理由の多くが、日頃の運動不足や、滑る前のストレッチ運動不足になります。
冬以外にあまり運動していないと、高い確率で起こりやすくて、筆者を含め、筆者の周りでも起こっていた経験があります。
足裏の「土ふまず」が痛くなってきたり、足の甲が痛くなってきたりと、シーズン初めに起こりやすい現象です。
また、人によっては何回か滑りに行っても収まりづらいなんて事もあると思います。
スノーボードはターンの時に踏ん張ったり、飛んだりコケたりと、気付きづらいですがかなりの運動量になります。
ですので、日常生活で使っていない筋肉を使ったり、筋を伸ばしたりするので、痛みが出やすくなる人が多かったです。
筋肉痛なんかも同じですね。
これを解決する方法は、日頃から運動をしたり、滑る前にストレッチ運動をしっかりするしかありません。
どんなに優れたブーツや道具を使っても、自分の体がついていってないのであれば直しようがありませんからね。
ちなみに筆者は、スケートボードを始めて冬以外に滑っていたら、この痛みが出なくなりました。
そして、スノーボードを滑る前にはストレッチ運動もしています。
スノーボードブーツのヒモを締め過ぎている
スノーボードのブーツを締めすぎると、足が圧迫されて痛くなってしまいます。
ブーツのヒモで圧迫され続けると、足がシビレてきたりもするので、それもブーツの締めすぎが原因の場合があります。
また、締めすぎている原因で小指が痛くなることもあります。
これに関しても、筆者や周りの人達も起こるが事が多々あります。
徐々にシビレてきたり、くるぶし辺りに違和感があったりと、なかなかの不快感です。
とくに、「インナーブーツ」の締めすぎで起こりやすい現象です。
「インナーブーツ」はいくらでも締まってくれるので、つい強く締めすぎてしまって、その影響で足が痛くなってしまいます。
もちろん、緩めすぎも良くありません。
ですので、足が痛いなと感じましたら、一度ブーツを脱ぎ、程よい締め具合で調整してみてください。
厚手の靴下を2重にして履く
厚めの靴下を2枚履いている時にも、足の痛みが起こりやすい場合があります。
これは、筆者の友達で起こった事なのですが、雪が降っている寒い日に厚手の靴下を2枚履いたら起こった事でした。
厚手の靴下を2枚履くことで足の厚みが増して、ブーツを普通どおり締めたら痛くなってきたという現象です。
2枚履くことで保温性も上がりやすそうですし、クッション性もよくなりそうですが、結局は圧迫感が生まれてしまったという感じです。
ブーツ内はフィット感を向上させるために、意外と狭く造られています。
いつもならジャストフィットのブーツでも、厚くなった足でキツクなってしまうという事も起こります。
ですので、もしも靴下を2重にして痛くなるのであれば、それが原因の可能性が高いです。
ちなみに、1枚でも温かい靴下はあるので、そのような靴下を履くことで保温性を上げる事もできます。
スノーボードブーツの中に物を入れている
ブーツのサイズ調整などで中に詰め物をしている場合など、ブーツの中に物を入れていると足が痛くなりやすいです。
さきほども書いたように、ブーツ内は広く造られていないので、そこに物をいれたら圧迫感が増してしまいます。
ですので、ブーツ内に物を入れている場合は、それを外せば痛みがなくなる可能性が高いです。
スノーボードブーツが合っていない
ショップなどで試着をしていれば起こりづらい事かもしれませんが、ブーツが自分の足に合っていない場合もあります。
ブーツと言っても、色々なメーカーがあるので造り方も様々です。
そして、足も微妙に人それぞれ変わってきます。
可能性的には低いですが、このような場合もあるので、その時にはブーツを変える必要があります。
中古品のスノーボードブーツを使っている
中古品のスノーボードブーツを使っている場合にも、足の痛みは起こりやすくなります。
これは、「インナーブーツ」が関係してくるからです。
スノーボードのブーツには、足の形を造る「成形」や「熱成形」できる物があります。
・「成形」とは、インナーブーツの形状を足の形に合うように「型取り」する事
この「成形」されたインナーブーツは、以前の所有者の足に合わせて造られているので、自分の足に合わない確率がとても高いです。
とくに、「熱成形」で造られた物に関しては、高い確率で合いません。
・「熱成形」とは、専用の機械で柔らかくしたインナーブーツに足を入れ、自分の足の形に型取りしていく方法
また、中には「熱成形」をせずに、滑っている自分の熱で「成形」されていくインナーブーツもあります。
これは、履けば履くだけ自分の足に型取られていくという感じです。
これを知らずに中古品を買ってしまうと、結局は自分の足に合わず、足が痛くなってしまうという事があります。
もちろん、全ての中古品という訳ではありませんが、もしもそのような場合はブーツを変える必要があります。
熱成形したスノーボードブーツが原因の場合も
先ほども書いたブーツの「熱成形」ですが、これが原因で足が痛くなることもあります。
熱成形したシーズンでしたら快適に滑る事ができたのに、次のシーズンから自分の足に合わないという場合です。
これは、筆者も以前経験した事です。
スノーボードシーズンが終わり、また次のシーズンになるまでには数か月の期間が空きます。
その間に、太ったり痩せたり、筋肉が付いたりと、足の形も微妙に変わるのです。
筆者の場合は、足のかかとにある、くぼんでいる所が全く合わなくなってしまって痛くなってしまったという経験があります。
しかも、山に籠っていた時期でしたので、我慢し続けて履いた結果、足の皮が破れて血が出てきてしまった事があります。
ようするに、足の形が変わってしまっていたか、インナーブーツの形が変わってしまったのかのどちらかが原因です。
これをなくす方法は、インナーブーツの「焼き直し」です。
ショップに持って行き、再度「熱成形」をすれば解決する可能性もあります。
ゲレンデで足が痛くなった時の対処
滑っている時に足が痛くなってしまったら、無理はせず近くのレストランなどで休憩するのが1番早く治す方法です。
痛みを我慢して滑っても、楽しむ事が出来ませんし、コントロールを失ってケガをしてしまう事もありますからね。
そして、休憩をしている時は、ブーツのヒモを緩めるだけではなく、脱いでおくことが大切です。
ブーツを履いている時は多少なり足が圧迫されている状態で、ヒモを緩めるぐらいでは全ての圧迫感をなくす事はできません。
面倒くさく感じるかもしれませんが、出来るだけ早めに足の痛みを抑えるためにブーツは脱いでおいてください。
筆者が運動不足で足が痛くなってしまっていた時は、この方法で痛みを無くしてから、インナーブーツを少し緩めにしてから滑り直していました。
最後に
最後までお読み頂きありがとうございます。スノーボードで足が痛む原因と解決方法を解説してきました。
色々と解説をしてきましたが、やはり1番考えられやすいのが「運動不足」、「ストレッチ運動不足」、「ブーツの締め過ぎ」になります。
これに関しては誰でも起こりやすい事になるので、まずはここから試してみてください。
この記事で、スノーボードで足が痛くなる事に困っている方の、お役に立てればと思います。