スキー、スノーボードのトップシーズンと言っても過言ではない2月。このシーズンは毎年どこのスキー場も賑わっていますよね。
北海道のニセコに関して言えば外国から滑りに来ている人も多く、「ここは本当に日本か?」と思ってしまうほどです。
また、日本人で滑りに来ている人も多いので、毎年にぎわっているスキー場というイメージの方も少なくはないと思います。
ただ、2021年の今シーズンに関して言うと、どこのスキー場も、その周辺のホテルやレストランなども大変な状況なのは誰しもが知っている事だと思います。
特に、外国から滑りに来る人が多いニセコにとっては尚更の話。
そんな状況なので、今のニセコはどんな現状なのか気になる所です。
そこで、2021年2月に「ニセコ」へ滑り行った筆者が、ニセコの現状はどんな感じなのかをレポートしていきます。
レポートと言っても、今回筆者が来たときは、1日目が雨~小雨、2日目が暴風でリフトが最下部しかオープンしないという日です。
ですので、どちらかと言えばコンディションが最悪な日のニセコになりますので、通常時に比べると滑っている人も少ない状況になります。
とはいえ、例年と比べて人数の多い、少ないぐらいでしたら、多少は今シーズンのニセコの状況が分かるかなと思います。
毎年、外国から来た人でにぎわっているニセコですが、このシーズンはどんな状況なのか。
スキー場、レストラン、ロッジなど、それぞれの状況がどうなのかを色々と書いていきます。
【2021年2月】ニセコの現状をレポート!
今回筆者は、ニセコのグランヒラフで2日間滑りました。
宿泊したのは1日目が倶知安駅からバスで10分ほどのホテル。
そして2日目はグランヒラフスキー場へ歩いて5分もかからないロッジで宿泊です。
筆者はほぼ毎年北海道へ滑りに来ており、昨年に関していえば今回と同じ2月の中旬頃にニセコへ来ています。
昨年に関していうと、ちょうど今の騒ぎが大きくなりだした頃になるので、宿泊先やレストランにキャンセルが出だしていた頃になります。
某国から日本へ来るのが厳しくなった時期だからです。
ただ、そうは言っても、今ほどの大きい騒ぎにはなっていなかった感じだったので、昨シーズンに関していうと、まだ外国人、日本人のお客さんが多かった印象です。
ちなみに、昨シーズンの記事はこちらになります↓
そして現在、2021年2月の現状はどうなのかというと、驚くほど人が少ない。
今回筆者は千歳空港からバスでニセコへ来たのですが、そもそも空港にいる人の数も少なかったですし、ニセコ行きのバスに乗る人もかなり少なかったです。
ちなみに、ニセコの所々、ルスツへ行く人がこれぐらいです↓。
例年だったらあり得ない人数で、1~2人の人が多かった印象でした。
そして、千歳空港や札幌からニセコへバスで行った事がある方でしたら分かると思いますが、バスの場合「きのこ王国」という所で休憩を取ります。
ここに着くと、大体注文している人が多くてレジが並んでいるのが当たり前ですが、今回は列なんて全くありません。
そして、停まったバスも筆者が乗っていたバスだけで、他のバスはいませんでした。
そして、グランヒラフの「ウェルカムセンター」に到着し、更衣室などがあるセンターハウスの「.Base」の中へ入ると、やはりほぼ人はいません。
もちろん、全く人がいないなんて事ではなくて、滑りに来ている人もいます。
けれども、人が減ったと言っていた昨シーズンと比べても、明らかに人が減少してガラガラの状態でした。
着替えを終わらせてゲレンデへ行ってみると、いつもは必ず列ができているリフトにも全然人が並んでいない状態。
ご存じの方もいると思いますが、ヒラフの中腹にあり、頂上の方へ向かう「キング第3クワッド」で、列ができやすいリフトです。
それが、今年はこのような状況です。
ゲレンデ内はというと人がほぼいない状態で、貸し切り状態なんて事もありました。
雨~小雨と言ってもゲレンデは滑れますし、筆者意外にも滑っている人はいます。
それでも全然人はいません。
ちなみに、15時前ぐらいの、ヒラフゴンドラ乗り場から、少し離れた所から撮った写真がこちらです。
ヒラフゴンドラ前は、こちらのような状態。
そして、2日目の朝、朝一からグランヒラフへ向かったのですが、暴風の影響でまさかのリフトが動かず。
そこで、シャトルバスを利用して花園エリアへ向かおうとしたのですが、バスを待っている人なんてほとんどいませんし、到着するとリフトの列なんて全くない状態です。
「暴風だから人が少ないのは当たり前」という感じもしますが、筆者は数年前にも同じような経験をした事がありました。
その時も、強風の影響でグランヒラフの下部にある「エース第2クワッド(センターフォー)」が動かないという事で、花園へ移動しました。
その数年前、バスで移動してきた「花園エリア」のリフト待ちがこちらです。
少し遠目ですが、人の多さは分かってもらえると思います。
これが、数年前に同じような風が強い日にあった時の状況です。
それが、今シーズンの場合これです。
列なんてどこにもありません。
花園エリアの1番下のリフトの方は長い距離を滑れるという事もあり、花園エリアへバスで移動する人はたくさんいました。
それがこのような状況なので、それだけ人が来ていないという事ですね。
こんな状況なので、リフト待ちなんて全くなく、すんなりとスタート出来る感じでした。
そして、昼ご飯時のレストランに関していうと、1日目に利用したのですが、人なんていない空席ばかりの状態。
ですので、席もすぐにみつける事が出来ましたし、料理のチケットを買えばすぐに調理をしてくれて、すぐに食べる事が出来ました。
今までのニセコでは考えられない事です。
そして最後は、夜のニセコの状況です。
今回2日目に宿泊したグランヒラフ近くには多くのホテルやロッジがあるので、昨シーズンまで昼夜問わず賑わっている印象でした。
特に、夜になると飲み屋やレストランが満席という事もあるぐらい、夜のニセコは人が多い印象です。
そんなニセコの夜ですが、今シーズンは人が激減状態。
ニセコの夜は2日目で暴風と先ほど書きましたが、言っても街中は歩くのが少し大変というぐらいなので、歩いて飲食店に行くぐらいは余裕で出来ます。
そんな状況の日ですが、歩いている人なんて見かけません。
というよりも、全然いません。
この写真を撮った時間は19時頃なのですが、キャンセルがボチボチ出ていた昨シーズンは、もっと人が多かったです。
レストランに関して言えば、すぐに入れる状態ですし、空席もかなり多い現状でした。
また、オープンしていない店もありました。
お店の人に軽く話しを聞いてみましたが、「こんなに人が少ないのは初めてですよ。」との事です。
そして、ニセコのこの周辺と言えば、十字路にあるセイコーマート。
夜に関しては店内に長い列ができている店ですが、今シーズンは全くのゼロ。
いつもでしたらレジは2~3人体制で、それでも並ばないと買えない状態でしたが、今シーズンのレジは1人体制で待ち時間なんてありません。
また、地元の方の話によると、今シーズンから営業を始めるはずのホテルが、営業スタートしていないなんて話を聞く事もできました。
こんな事を体験したり、話を聞いたりしていると、この状況の大変さが身に染みて感じ取れます。
昨シーズンでさえ、キャンセルがボチボチ出ていて人が少なめなんて聞きましたが、今シーズンのこの人の少なさ。
お店に関してもクローズしている所もありましたし、それだけ大ダメージを受けているんだなと感じ取れました。
ちなみに、今回筆者が2日目に宿泊したロッジは値段が安めなので、日本人、外人問わず人気で、毎年満室が多いロッジになります。
そんなロッジでも空室があって、すんなりと予約が取れた状態です。
スキー場、ロッジなどの宿泊施設、レストラン、コンビニ。
どこを見て周っても例年とは比べものにならないほど人がいない現状で、想像していたよりも人が少なかった印象でした。
想像や人の話でなんとなく人が少ないイメージがあったニセコですが、実際に来てみると閑散とした感じで想像以上の状況でした。
そして、このご時世でいう「対策」については、スキー場、ホテル、ロッジ、レストラン、コンビニのどこをとっても、かなりしっかり対応しているなと感じました。
リフトのクワッドは2人まで、レストラン席のパーテーション、入店前の体温測り、レストランで席に立つ時のマスク徹底や、マスク置きの対応など。
もちろん、全ての飲食店やコンビニに行った訳ではありません。
それでも、筆者がこの2日間の間に行ったお店は、どこもしっかりと対応しているなと感じましたし、楽しませてもらう分、こちらもしっかりと対応しなくてはいけないなと感じました。
最後に
最後までお読みいただきありがとうございます。この騒ぎでニセコ周辺も大変なんだろうなとは思っていましたが、想像を軽く超えるぐらい人が少なかったです。
というよりも、いなかったです。
新潟のスキー場の平日と比べてしまうと「確実にあっちの方が人の数が多いな」と思ってしまうほどです。
貸し切りのような状況にもなるほど空いているニセコなんて、今までの経験上、あり得ません。
天気はどうあれ、こんな日は2度と来ないななんて事を思いながら過ごさせてもらいました。