スノーボードのゴーグルをふとした瞬間に落としてしまったり、ゴーグルの内側がくもってこすったら傷付いてしまったという事はありませんか?
1度ついてしまった傷は直す事が出来ず、視界に入ってくるのが邪魔でストレスに感じますし、凹凸が見づらくなってしまう事もありますよね。
筆者は以前スノーボードショップでゴーグル等のアクセサリーを担当する店員だったのですが、レンズに傷が入ってしまったからゴーグルを買い替えに来たというお客さんを何度も接客した事がありました。
ゴーグルのレンズの傷は致命的ですが、実はゴーグル自体を買い替え無くてもレンズだけで販売している事はご存知でしょうか?
スノーボードのゴーグルは一部を除くブランド以外、ほぼどこのブランドもスペアレンズという物を販売しています。
レンズの傷は必ずしもゴーグルの買い替えが必要ではなく、現在持っているゴーグルのレンズだけを変えれば出費も大きく変わります。
そこで、ゴーグルのレンズに傷が入ってしまって、スペアレンズだけを購入してみたいと思う方にスペアレンズの購入する時の注意点と、次回から傷をつけない対処方法をご紹介したいと思います。
スペアレンズ購入時の注意点
ここでは、レンズが傷ついてしまってスペアレンズを買う時に注意する事をご紹介していきます。
繰り返しになってしまいますが、レンズを交換するだけで済む事があるので、傷が入ったとしてもゴーグルを買い換える必要はありません。
そこで、スペアレンズを買い換える時の注意点をご紹介していきますので、参考にしてみてください。
ゴーグルのブランド、モデル名を確認
まず1番始めにすることは現在もっているゴーグルのブランドとモデル名の確認です。
ゴーグルブランド、モデル名の確認方法はゴーグル購入時の箱に記載している事が多いですが、箱なんて捨ててしまったよという方が多いと思います。
それではどこを確認すればよいか?
それはまず、ゴーグルのベルトです。
ベルトにはブランドのロゴが入っている事が多いので簡単に確認が取れます。
また、ゴーグルのフレーム(枠)やレンズにもブランド名が入っている事がありますので、そちらでも確認する事が出来ます。
次にモデル名ですが、これに関してはインターネットで検索して同じ物を見つけるという方法です。
各ブランド3型~5型ぐらいのモデルを販売しているので、その中から同じモデルを探してみてください。
また、1部のブランドはレンズにモデル名を記載しているブランドもあるので、1度レンズの表裏を確認してみてください。
ただし、かなり古いモデルになりますと、すでに廃盤になってしまって、メーカー側も作っていない可能性が高いので、そうなってしまうとゴーグル自体の買い替えになってしまいます。
1番確実に確認を取る方法は、近くのスノーボードショップにゴーグルを持って行き、ショップの店員さんに聞けばわかります。
ですので、どうしてもわからない方は1度スノーボードショップに持って行ってみてください。
類似品に注意!
主にインターネットでスペアレンズを購入する時の注意点ですが、同じブランドでもモデルによっては大きさが違うモデルが出ている場合があります。
それはどうゆう事かと言いますと、下の2枚の写真を見比べてみてください。
OAKLEYというブランドで例を挙げますと、
【OAKLEY】モデル名「FLIGHT DECK L」
【OAKLEY】モデル名「FLIGHT DECK M」
この2つはFLIGHT DECKと同じモデル名が付いて形もほぼ変らなく見えますが、「FLIGHT DECK」より「FLIGHT DECK XM」の方が小さいモデルで、大きさが違うモデルになります。
「FLIGHT DECK L」→大きい
「FLIGHT DECK M」→小さい
大きさが違うゴーグルなので、スペアレンズは全く違う物になります。
ゴーグルだけではなく、スペアレンズも大きさが違うので、付けることはできません。
これはOAKLEYだけではなく、他のブランドでも似たような事が多々あります。
実際に、筆者が以前スノーボードショップで働いていた時に時々あった話をご紹介します。
来店したお客さんがインターネット上でスペアレンズを購入し、上記のような間違えをしてしまって付ける事が出来ない方がたまにいました。
筆者が働いていたショップに持ってきて「付けてください」と言われた事がありましたが、これは無理な事になってしまいます。
その理由が、ハマらないからです。
やはり付けることは出来ず、泣く泣くもう1枚のスペアレンズを購入して帰るという事がたまに起こっていました。
写真だけで判断してしまって、違うモデルのスペアレンズを購入してしまうと、更なる出費が出てしまうので注意してください。
日本正規品と並行輸入品の違いは?
外国のブランドには日本正規品と並行輸入品という物があります。
これはスノーボードブランドでも同じで、更にはレンズにも日本正規品と並行輸入品があります。
たまに、並行輸入品のゴーグルには日本正規品のレンズがつけられないと思っている方もいると思いますが、実際には日本正規品、並行輸入品は関係なく、レンズは付ける事ができます。
日本正規品のゴーグルに並行輸入品のレンズを付ける事が出来ますし、その逆ももちろん出来ます。
ただ、レンズ1つにしても品質の差はでてきます。
日本正規品ですと品質基準が高い物になります。
例えば、スノーボードのゴーグルのレンズは曇りづらいように2枚のレンズが専用の接着剤で付いているダブルレンズという2層のレンズになっている事が多いのですが、このダブルレンズのレンズとレンズの接着剤が剥がれづらい等の品質の差が出てくる可能性があります。
また、品質以外の事ですと、日本正規品でしか販売していない「JAPANレンズ」というレンズを販売しているブランドもあります。
この「JAPANレンズ」とは欧米人と瞳の色素が違う、日本人の瞳の濃さに合わせ、曇天、降雪が多い日本の雪山に合わせて作られたレンズになり、並行輸入品では存在しません。
この辺りが日本正規品と並行輸入品の違いになります。
傷をつけない対処方法
レンズは様々な事で傷がついてしまいます。
それはスキー場だけではなく、自宅や移動時でも傷がついてしまう可能性があります。
もちろん、木にぶつかって傷ついてしまう事や、コンクリートの地面に落として傷をつけてしまう等、対処できない場合もあります。
ですので、ここではできる限りの対処方法がご紹介したいと思います。
レンズ内側に雪が付いた時にグローブをした手で取らない
スノーボード中に転倒して、その時にゴーグル内に雪が入ってしまい、グローブをしたままその雪を取ろうとする方もいると思いますが、グローブの指先はかなりザラザラしているので、雪どころかレンズ内を擦ってしまい、レンズの内側を傷付けてしまいやすいです。
ゴーグルの内側に雪が入ってしまった時には
ゴーグルを逆さにして雪を出し、専用のゴーグルクロスや、ゴーグル用のスポンジで水分を拭き取るのがおすすめです。
ティッシュペーパー、レストランのペーパーで拭かない
レンズの中が濡れてしまってティッシュペーパー、レストランにある紙で拭いてしまう方もいると思いますが、紙は材質が荒く、これもレンズ内を傷付けてしまう原因になります。この場合も専用のゴーグルクロス等で拭き取るのがおすすめです。
自宅保管、移動中はハードケースに入れる
自宅保管や移動中はゴーグルの付属で付いてくる布タイプのソフトケースのみの方がいると思います。
自宅でゴーグルだけの保管場所がある方は別ですが、違う物と一緒に保管したり、違う物と一緒にバッグに収納して移動をしていますとゴーグルと他の物がぶつかり、ソフトケースだけでは守れない尖った物がぶつかってしまって表面に傷がついてしまう事があります。
まとめ
ゴーグルのスペアレンズを購入する際には必ずブランド、モデル名を間違いないように注意してください!
間違えてしまうとスペアレンズ1枚でも安い買い物ではないので、ゴーグルを買い替えられる金額に近い出費になってしまいます。
また、今回は傷をつけてしまったけど、次回から気を付けようと思われている方はこの記事の対処方法は参考にしてみてください。
最後に
最後までお読み頂きありがとうございました。筆者はゴーグル購入から3回目のスノーボードでかなり大きい傷をつけた事もありました。あれはかなりショックでした。ゴーグルのレンズは消耗品と考えている筆者ですが、できる限り傷はつかないでほしい物ですね。