ショートワイドのスノーボード板を使って、1シーズン滑ってみました。
この記事を書いている筆者は、主に1本のスノーボードだけを使っているので、状況に合わせて板を変えるというのはしていません。
そんな筆者が、板を変えるタイミングで選んだのがショートワイドボードです。
今まで標準的なツインの板を使っていたので、どんな滑り心地になるのか不安があり、購入する前は凄く悩みました。
試乗会でも試しに使ったのですが、やはりそれだけでは分かりづらい所もあって、ショートワイドボードを選ぶべきか悩ましいところ。
そんな経緯がありながら、いざショートワイドボードを使ってみたところ、これを選んで良かったなという結論になりました。
購入する前は色々と悩みましたが、乗りやすかったですし、色々と楽しめる板だったので良かったです。
そこで今回は、実際にショートワイドのスノーボード板を1シーズン使った筆者が、使った感想をブログで色々と書いていきます。
良かったら参考にしてみてください。
ショートワイドのスノーボード板を使ってみました
ショートワイドのスノーボードを、1シーズン使ってみました。
まずは、実際に使った板のスペックを載せておきます。
【使った板のスペック】
・メーカー:LIBTECH
・モデル: JAMIE LYNN SHORT WIDE
・C3 CAMBER
・ディレクショナル
・サイズ:150cm
・コンタクトレングス:92cm
・ウェスト幅:27cm
・ノーズ幅:31.6cm
・テール幅:31cm
※LIBTECH公式サイト参照
このような板を使いました。
そして、筆者の体型と滑り方、以前によく使っていた板のサイズは、次のような感じです。
【筆者の体型】
・身長:約170cm
・体重:約65kg
・スノーボード歴:20年以上
【滑り方】
・ゲレンデ内で気持ち良くターンをしたい
・フリーラン好き
・パウダー好き
・地形遊び好き
・ツリーラン好き
・パークは流す程度
・グラトリはほぼやらない
【以前使っていた板】
・サイズ:154cm
・ウェスト幅:25cm
このような感じになります。
また、ショートワイドのスノーボードを使って1シーズン滑った合計回数は、次のような感じです。
【1シーズンで滑った回数】
・33日
11月後半からスタートして、4月後半までで33日滑りました。
滑ったスキー場は、新潟や長野、福島や北海道など様々なので、色々な雪質で滑っています。
そして、実際に1シーズン使ってみて感じた、良かった所は、次のようなところです。
【良かった所】
・コース内での滑りが安定した
・パウダーが滑りやすかった
・ツリーランでの操作性が良かった
・地形遊びでも楽しめた
・春のゲレンデでも楽しみやすい
このような所が良いなと感じました。
その逆で、デメリットに感じたのが、次のようなところになります。
【デメリット】
・オーリーは慣れが必要
・コブなどのクイックな動きは操作しづらい
デメリットに関しては、このように感じました。
やはり良い所もあれば、デメリットもあるなという感じです。
とは言っても、オーリーに関していえば、慣れてしまえば普通どおりにできたというのもあります。
そして、ショートワイドのスノーボードを使って1シーズン滑った結果、これを選んで良かったというのが結論です。
そんな感じのショートワイドボードについて、色々と書いていきます。
ゲレンデで気持ち良く滑れた
ショートワイドのスノーボードを使ってゲレンデで滑ったところ、総合的に楽しかったです。
整備されたコースでターンをしている時には、体重を乗せやすくて、気持ち良く滑れました。
板を倒してもバランスを保ちやすいので、カービングもやりやすかったです。
また、軽く荒れたぐらいのコースでも、踏ん張りが効きやすい感じだったので、しっかりと耐えやすいのが良いなと感じました。
ただ、凄く荒れたバーンでは普通の板と比べると、同じ感じかなという印象です。
使う人のレベルによっては、荒れたバーンでも滑りやすいと感じるのかもしれませんが、筆者としては変わらないかなと。
ですので、凄く荒れたバーンに関しては、特別なメリットがあるとは感じませんでした。
逆に、太くて短いショートワイドボードだからと言って、荒れたバーンが滑りづらいという感じはなかったです。
また、整備されたコースから、コース脇の非圧雪に入った時も滑りやすかったです。
非圧雪に入った時に、前のめりに詰まりやすい事もありますが、それは感じづらいのも良いなと感じました。
コース脇に入りやすいので、パウダーにも入りやすいですし、壁などの地形遊びもしやすかったです。
そして何より、太い分、安定性があるのが良かったです。
しっかりと乗っていられる感じがあるので、ターンを切っている時も安定しやすいなと感じました。
太いからと言っても、ターンが切りづらいという感じはなくて、むしろ操作はしやすい感じ。
サイズが短いので、その辺りがちょうど良い感じで合ってくれているという感じになります。
ゲレンデは気持ち良くターンを切ることができましたし、地形遊びもしやすかったので、ショートワイドボードって楽しいなと感じました。
パウダーは滑りやすい
太めでディレクショナルのセットバックが入っている板だけあって、パウダーは滑りやすかったです。
パウダーボードの分類にも入っているので、これに関しては当たり前の事ですかね。
気持ち良いパウダーランを楽しむことができました。
ツリーランでの操作がしやすい
ショートワイドのスノーボードでツリーランエリアに入ってみたところ、操作がしやすかったです。
この辺りは短さが生かされているなと感じます。
太めな板ではありますが、操作しづらいという事はなくて、思うように滑ることができました。
ワイドではない普通と比べても、とくに違和感はない感じです。
また、パウダーがあるツリーランの場合は、浮きやすい上に操作性が良いので、気持ち良く滑ることができました。
この辺りは、ショートワイドの最大のメリットなのかなと感じています。
オーリーには慣れが必要
ショートワイドのスノーボードでオーリーをする場合には、慣れが必要だなと感じました。
その理由が、テールが短いから。
スタンス幅による関係も出てきますが、ディレクショナルの板の場合、テールは短くなってしまいます。
実際に、筆者が使った板も短かったです。
ですので、短い分、テールの弾くタイミングがズレるような感覚がしました。
もちろん、使う人のレベルによっては、何も問題なく弾く事もできると思います。
ただ、筆者の場合はオーリーをした時に、スッポ抜けるような感覚の時もあって、しっかりと飛べない時もありました。
弾くタイミングが合わず、テール側が上がってこないような感じです。
とは言っても、ちゃんとタイミングが合った時には、フワッと気持ち良いオーリーをすることもできました。
飛んでいる時も安定している感じで、気持ち良かったです。
ですので、通常の板とショートワイドの板を比べると、オーリーの弾くタイミングは少し違うなと感じました。
始めは慣れが必要ですが、慣れてしまえば普通どおりにオーリーをする事もできます。
フラット&地形遊びでの回しは問題なし
ショートワイドのスノーボード板でコース内のフラットの所や、地形を使って180や360を回してみたところ、問題なく回す事ができました。
オーリーをするタイミングさえ合えば、何も問題なくできます。
太めの板なので、やりづらさがあるかなと思っていましたが、普通どおりにできました。
ですので、フラットの所や、地形遊びでの回しは問題ありません。
コブではコントロールしづらい
ショートワイドのスノーボードでコブに入ってみましたが、太いだけあってコントロールはしづらく感じました。
レベルにも関係すると思いますが、筆者のレベルではやりづらかったです。
ツリーランのような場面では操作性が良かったですが、コブのような凄くクイックな動きは難しく感じました。
春のゲレンデでも楽しめた
ショートワイドのスノーボードで、4月過ぎの春のゲレンデで滑ってみたところ、問題なく楽しめました。
水分が多いシャバ雪ではありますが、気持ち良く滑れました。
ただ、時間が経つにつれて、コースが荒れてきますが、そうなると足の辛さを感じます。
とはいっても、普通の板でも足の辛さを感じるので、その辺りは変わりません。
春のバックカントリーでも問題なし
ショートワイドのスノーボードを使って、春のバックカントリーに行ってみたところ、何も問題なく滑れました。
むしろ、気持ち良く滑れて楽しかったです。
ゲレンデと同様に、シャバっている部分もありますが、そこも問題なく楽しめました。
ワックスを掛ける時に広さを感じる
初めてショートワイドのスノーボードにワックスを掛けた時、ウェスト幅の広さを感じました。
数cmの違いではありますが、意外と広いのが分かります。
だからと言って、時間がかかるという事もありませんし、使うワックスの量が増えるとかもありません。
感覚的に「いつもより広いな~」って思うだけです。
カバーには少し注意
ショートワイドボードにかけるカバーは少し注意した方が良いです。
その理由は、板が太いので標準のカバーでは出し入れがしづらくなる可能性があります。
実際、筆者は150cmの板に対して、使っているカバーは150-165cm対応のカバーになります。
使っているカバーのモデルには、SM(135-150cm)と、ML(150-165cm)の2サイズ展開があります。
そのうち、SMサイズに板を入れてみたところ、パツパツ過ぎて出し入れが凄く困難でした。
また、太い分、両サイドもギリギリの状態。
このことがあったので、MLサイズを選びました。
板の長さが142cmとか、145cmでしたら規定のサイズで選んでも問題はないと思います。
ただ、板のサイズとカバーのサイズがほぼ同じぐらいの規定でしたら、1サイズ上げた方が出し入れもしやすくて、使いやすくなります。
少しカバーに余裕ができますが、とくに問題はなくて普通どおりに使えています。
「ショートワイドのスノーボード板」レビューのまとめ
ショートワイドのスノーボード板を1シーズン使ってみて、整備されたコースでも、非圧雪のパウダーでも、楽しく滑ることができました。
ツリーランや地形遊びも楽しみやすいのも良かったです。
ただ、オーリーのタイミングに慣れが必要だったり、コブのようなクイックな操作がしづらかったりという点もありました。
とは言っても、オーリーに関して慣れてしまえば気持ち良く飛ぶ事ができたので、その辺りは問題ないかなとも感じます。
地形で遊んでいる時も、普通の板と同様に遊びやすくて、180などの回しも違和感なくできました。
ゲレンデでのターンも踏ん張りが効きやすくて気持ち良く滑れましたし、色々と楽しみやすかったので、選んで良かったなと感じました。
最後に
最後までお読み頂きありがとうございます。ショートワイドのスノーボードについて色々と書いてきましたが、結論で言えば選んで良かった板でした。
1シーズン中に嫌な気持ちにもなりませんでしたし、むしろ、乗りやすくて気に入りました。
購入する前は悩みましたが、色々な場面で使いやすい楽しい板だったので、ショートワイドボードを選んで良かったです。