anon(アノン)のマグネットを使用したスノーボードゴーグル、「M2」を実際に購入しました。
強力なマグネットを使用することでレンズ交換が簡単にできる「M2」。
実際に使ってみるとどんな感じなのか気になったので、実際に購入してみました。
そこで、以前スノーボードショップでゴーグルやグローブなどの、アクセサリー担当として働いていた経歴を持つ筆者が、anon(アノン)の「M2」を色々とレビューしていきます。
良かったら参考にしてみてください。
anon(アノン)の「M2」をレビュー
今回レビューするのはこちらです
球面レンズでフレームレスモデルの「M2」。
大きさ的には、ミディアムより少し大きいかなというサイズ感で、凄く大き過ぎるという感じはなかったです。
実際にゴーグルを付けてみると、視界的には十分広い視界でした。
上下左右と広く、見やすさがあります。
今回筆者が購入したのは、日本正規品の「ローブリッジ フィット(ASIAN FIT)」モデルになります。
鼻の部分に向かって5~7mm厚みが増したスポンジのフォームです。
鼻の高さが一般的な筆者でもしっかりとフィットしてくれました。
ゴーグルの上部はメッシュ生地になります。
この辺りは普通かなといった感じです。
ゴーグルのベルトの裏にはシリコンが貼り付けられているので、ヘルメットをした時のズレ防止になってくれますし、ニット帽子の時でも滑り止めになってくれます。
滑り止めになっている事によって、転んだ時でもゴーグルが飛びづらいようになっていました。
また、ゴーグルのベルトはバックルタイプです。
付け外しが簡単にできるタイプになります。
ヘルメットの場合はバックルが邪魔になりがちですが、付け外しが簡単なのは良いなと感じます。
ゴーグルの下部には、anonの「MFIフェイスマスク」などを装着するための、マグネットが取り付けられていました。
フレーム、マスクにマグネットをつける事で、簡単に連結させる事が出来ます。
ゴーグルからマスクを取り外している状態で、マスクをゴーグルに近づけると、少し近づけただけで「ピタッ」とマスク自身からゴーグルに引っ付くぐらい強力なマグネットが使用されています。
もちろん、「MFI」を使用していない時には外していても問題ありません。
M2には、メインのレンズと一緒に、スペアレンズがもう1枚付いてきます。
晴天用と、曇りや雪が降っている時用の2枚のレンズが付いてくるのですが、両方とも「PERCEIVEレンズ」になります。
「PERCEIVEレンズ」とは、BURTONが自社開発した、雪の凹凸が見やすくなる「ハイコントラストレンズ」になります。
また、レンズの表面には、水分などを弾く加工がされていて、指紋も拭き取りやすいとのことです。
・「PERCEIVEレンズ」の詳細は、BURTON公式サイトでご確認ください。
今回付いてきたレンズは、緑色のミラーが「PERCEIVE Variable Green」、薄いピンク色のミラーが「PERCEIVE Cloudy Pink」になります。
・PERCEIVE Variable Green→ 晴天~曇り
・PERCEIVE Cloudy Pink→ 薄曇り~雪
「PERCEIVE Variable Green」を覗いてみると、色味が強めのピンク色のレンズ。
「PERCEIVE Cloudy Pink」を覗いてみると、色味が薄めのオレンジ色のレンズ。
「PERCEIVE Variable Green」は、強めなミラーコーティングがされているので、使っている時に「目」が見づらい感じのレンズでした。
「PERCEIVE Cloudy Pink」は、弱めなミラーコーティングになるので、使っている時に「目」が見える感じになります。
【PERCEIVE Variable Green】↓
【PERCEIVE Cloudy Pink】↓
個人的には薄いミラーの「PERCEIVE Cloudy Pink」が使いやすかったです。
ゴーグル内から見た感じも自然の色に近く、明るい感じなのが良いなと感じました。
両方とも使いやすいレンズでしたが、個人的には「PERCEIVE Cloudy Pink」の方が使う頻度は高そうだなという感じでした。
レンズ交換が簡単
M2のレンズはマグネットで付いているだけになりますので、誰でも簡単に素早くできます。
レンズ交換のやり方は、レンズとフレームを両手でそれぞれ持ち、「力」を入れて外すだけです。
「力」と言っても少しだけですけどね。
レンズを外すと、8つのマグネットで付ついています。
この8つのマグネットが強力で、ガッシリと付いている感じです。
取り付ける時には、レンズを近づけるだけですぐにくっついてくれます。
外して付けるだけなので、ハッキリ言って10秒もかかりません。
レンズが簡単に外れる事で、リフトやゴンドラ内でも簡単に手入れをすることが出来ました。
また、休憩中などの時も、レンズ外しておけばフレーム内に入った雪も解けやすく、乾きやすいので、その後も快適に滑る事ができます。
今までゴーグルのレンズを外した事が無い方や、レンズ交換が面倒くさいと思っている場合でしたら、その考えはなくなります。
そして、付属でスペアレンズが付いてくるので、その日の天気に合わせてレンズ交換ができます。
これまで販売されていたゴーグルにも、「スペアレンズ」がもう1枚付属で付いてくるというサービスはたくさんありましたが、実際にはスペアレンズを使っていないという方もいると思います。
やはりレンズ交換は面倒くさいと思われやすいですからね。
ただ、このM2に関しては、一切そのような考えは起きないと思いますし、レンズ交換や手入れをやりたくなると思います。
MFIフェイスマスクをつけてみた
M2はフェイスマスクが付属され、マグネットで付ける事ができます。
今回購入したM2は昨シーズンモデルなので、ゴーグルは継続なので同じモデルですが、付属のフェイスマスクがありませんでした。
ですので、別で筆者が持っているMFIフェイスマスクをつけてみました。
anonのMFIフェイスマスクには、マグネット付きのキャリアが付いていて、それとゴーグルがくっつく仕組みです。
そして、このマスクのマグネットが付いたキャリアは、取り出す事が出来ます。
取り出し方は簡単で、小さい穴から棒状のパーツを取り出すだけです。
これを外せば洗濯する事が出来ます。
このパーツはしっかりとした素材で造られていますが、パーツ自体が細いという事と、足で踏んだら折れてしまいそうな感じなので、取扱には注意が必要です。
マグネットですぐに連結できるので、外していても、すぐに取り付けることができます。
ですので、リフトに乗っている時は付ける、滑っている時は外すとか、その逆のパターンとか、自分好みに合わせて使いやすいです。
簡単に脱着できるのは便利で良いなと感じています。
ヘルメットの場合には延長バックルがあると便利
M2はヘルメット対応になっています。
実際に筆者が持っているヘルメットに付けてみても、装着することができました。
ただ、1点の問題が、M2のベルトがバックルという事。
バックルがあることによって、ヘルメット裏にあるストラップにハマりづらい状態でした。
また、ベルトの長さ的には問題なさそうですが、ヘルメットの大きさなどによっては、圧迫感を感じる事もありそうです。
この状態でも、ゴーグルが外れやすいという訳ではありませんが、ヘルメット裏のストラップが少し浮いている状態でした。
そこで準備したのが、「延長ストラップ」。
anonは延長ストラップを販売していないので、今回はSWANSという老舗ゴーグルメーカーの「BH-4 BK ベルトクリップ」を買いました。
この延長ストラップでanonのバックルを付けてみたところ、ピッタリとハマってくれました。
規格的には同じようです。
この状態でヘルメット裏にあるストラップへ通してみると、ピッタリと収まりました。
ストラップが浮くという事もありません。
この延長ストラップを付けることで、ヘルメット裏にストラップにもスムーズに付けられますし、ベルトが伸びる分、圧迫感も少なくなります。
もちろん、延長ストラップが無くても問題ありませんが、もし、気になるような場合でしたら、このストラップが便利です。
実際にスキー場で使ってきました
M2をスキー場で使ってきました。
実際に使ってみると、視界が十分広かったですし、広さに対してストレスを感じませんでした。
滑っている時に視界の邪魔になるような感じもなかったですし、とても見やすかったです。
フィット感も良くて、レンズも見やすくて滑りやすい。
この日の天気は雪だったのですが、試しに2つのレンズを使って滑ってきました。
この日が雪という事もあり、個人的には「PERCEIVE Cloudy Pink」が見やすかったです。
色味が薄いレンズカラーなので曇りでも明るめに見やすかったですし、コントラストレンズという事もあって快適に滑る事が出来ました。
そして、マグネットが付いているマスクの便利さ。
簡単に付け外しができるので、いる時、いらない時で使い分けしやすいのが良かったです。
レンズもマグネットなので、ゴーグルの中に雪が入った場合でもリフトに乗りながら簡単に拭けたので、すぐに復活させることもできました。
見やすさ、使いやすさなど考えると、良いゴーグルだなと感じました。
anon「M2」レビューのまとめ
anonの「M2」を実際に触って、着けてみた感じ、視界的に十分な広さがありましたし、後ろがバックルなので付けやすさがありました。
「ローブリッジ フィット」で標準的な鼻の高さの筆者でもフィット感は良かったです。
そして何より、マグネットのレンズ交換が簡単すぎるので、濡れてもすぐに復活できますし、メンテンナスのしやすさも良いなと感じます。
ただ、ヘルメットをする場合、ベルトのバックル部分が気になるという点もありました。
とはいっても、他社で別売りではありますが、延長ベルトを付けることもできるので、気になる場合には対処することもできました。
また、MFIフェイスマスクなどを使えば、簡単にマスクの脱着ができるのも便利そうです。
「PERCEIVEレンズ」も見やすかったですし、M2のデザイン的にも使いやすくて良いなと感じました。
【BURTON公式サイトはこちら↓】
最後に
最後までお読み頂きありがとうございます。M2はanonの中でも上位モデルとだけあって、付けた時の視界が広かったです。
マグネットで簡単にレンズが外せるのも良いですし、後ろがバックルなので付け外しがしやすいのも良い所でした。
視界が広く、レンズの見やすさがありながら、使いやすさもあるゴーグルだなと感じました。