スキー、スノーボードをしながら会話が楽しめるという「BONX GRIP(ボンクス・グリップ)」を実際にスキー場で使ってみました!
「BONX GRIP」は滑りながら会話ができるという事なので、かなり気になっていたアイテムの1つです。
実際に使ってみると、会話ができて便利でしたが、使えない時もありました。
そこで今回は、本当に会話がスムーズにできるのか?電池はどれくらいもつのか?など、「BONX GRIP(ボンクス・グリップ)」を色々とレビューしていきます。
よかったら参考にしてみてください!
BONX GRIPをレビュー!
今回は筆者と友達と2人で「BONX GRIP」を使ってみました。
まず初めに、筆者と友達のスマホの回線などをご紹介しておきます。
筆者:iPHONE 楽天モバイル ドコモ回線
友達:iPHONE ソフトバンク回線
どちらも電波がある状態のスキー場ならゲレンデ内でも通話はすることができます。
筆者たちは、北海道、長野、新潟と、色々な所のスキー場へ一緒にいっていますが、たまにはぐれてしまって電話をしたこともあります。
どこのスキー場でも電波状況さえ良ければ電話は問題なくできる状態です。
これを踏まえた上で色々とレビューします!
設定方法は簡単か?
BONXを受け取ってから、まずは設定になります。
スマホに専用のアプリをダウンロードして、初期設定を入力していく感じです。
そして、会話をしたい相手と同じ数字のコードを入れて完了です。
筆者は説明書通りにやってみたのですが、説明書通りに進めていると、割と簡単に接続できました。
特につまずくこともなく、あっさりと会話をすることができるようになりましたので、設定は簡単です。
付け心地、フィット感はどうか?
大きさは耳につけて違和感が少ない感じで、耳につける「輪」のような物はサイズ違いで用意されていました。
自分の耳の大きさに合わせて付け替えられる感じです。
そして、耳の中に入れる部分もサイズ違いが用意されていました。
ちなみに、筆者は「輪」は中間のサイズ、耳の中に入れるのは小さいサイズを使用しました。
この二つのサイズを選ぶ事ができるので、個人的にはかなりフィットしてくれて、付けた状態で頭を振っても取れませんでした。
また、ニット帽子をかぶる事でBONXもニット帽子にある程度収まるので、転んでも飛んでいかなそうです。
この「輪」と耳に入れる部分のサイズを間違えてしまうと、耳が痛くなってしまったり、フィット感が悪くなって緩くなってしまうので注意が必要そうです。
筆者も全部のサイズで試してみましたが、小さいサイズでつけると違和感が上がって、しばらく付けたら痛くなってきそうだなと感じました。
そして、大きいサイズをつけてみると、緩くて取れそうな感じだったので不安になりました。
実際につけて滑っていても違和感がなかったので、特に気になるような感じではありませんでした。
BONXの機能
BONXは自分のスマホとBluetoothで接続し、通信電波を通じて相手と会話ができるアイテムです。
自分と相手のスマホのアプリで、同じ数字のコードを入れる事で接続することができます。
繰り返しになりますが、ここまではあっさりと接続することはできました。
BONXには相手に自分の声が届かなくするミュートモードと、相手の声も自分の届かなくするスタンバイモードをワンタッチでできます。
ミュートモードは、BONXの中央辺りを1秒長押し
(相手の声は届く、自分の声は届かない)
スタンバイモードは、BONXの突起部分を1秒長押し
(相手の声は届かない、自分の声も届かない)
解除する時もそれぞれのボタンをもう1度押すことで簡単に解除することができました。
後ほども紹介しますが、このモードがあるので、集中して滑りたいときには便利です。
実際にスキー場で使えるのか?
せっかくBONXを使うのなら、標高が高くて、電波が良くなさそうなスキー場で試してみようという事になり、実際に使ってみたスキー場は群馬県の谷川岳天神平スキー場です。
広くて人気が高そうな大きいスキー場ではスマホの電波が良いのは当たり前かなと思ったので、比較的にマイナーなスキー場を選んでみました。
まずはという事で、マップを見て右側にかかっているペアリフトに乗り、ある程度の距離を離れて2人で滑ってみると、相手の声が本当に聞こえる!
この時に滑ってみたコースが「峠正面コース」、「峠大外コース」というマップを見て右側のコースの方へ行ったのですが、実際にお互いの声が聞き取れました。
ただ、滑っている途中に何度かこちらか話しかけてみたのですが、相手側に声が届いていない状態も何度かありました。
合流し、「あの時○○○って言ったんだけど聞こえた?」と聞くと、聞こえなかったとの事。
あれ?おかしいな?という事になりましたが、今度はマップを見て左側のペアリフトに乗ってみました。
リフト上では2人の会話をもちろんBONXを通して聞こえています。
近くで話して気付いたことが、相手が話してから、1、2秒ほど遅れてこちらのBONXに聞こえてくるという事。
若干の時間差があるような感じでした。
そして、リフトを降り、少し離れたところでお互いビンディングを装着していると、この時の会話はとてもクリアに聞こえてきました。
そして、高倉山コースというマップ左側にコースを滑っていると、また声が聞こえない時がある・・・
一緒に滑ってしまうと聞こえづらいのか?
距離があくと聞こえなくなってしまうのか?
なぜ使えなくなってしまうのかわかりませんでした。
次に試してみたのが、先ほど乗った、マップ右側のペアリフトで、一人ずつ、リフトを5つ離して乗ってみました。
下の写真でリフト待ちをしているのが筆者です。
この後、5つリフトを離してBONXで会話してみたところ、何も問題なく会話することができました。
という事は、距離はそこまで関係ない・・・
でははぜさっきから聞こえなくなっているのか?
それは次に滑るコースで発覚しました!
次に滑ったコースが、マップ正面にある峠裏コース。
このコースは、リフトに乗って、山の裏側にあるコースになるのですが、ここのコースの方へ行ってみると、BONXに異変が!
さっきまでは、ビンディングつけている時は問題なく聞こえていた声が、ほぼ聞こえなくなっている状態!
ちなみに、ビンディングを装着する所なので、まだ二人とも滑ってはいません。
そして、筆者のBONXから聞こえてきた音声が
「○○さんの通信が不安定です。」的な音声。
そして、同じくして友達のBONXにも同じ音声が聞こえたそうです。
先ほども言いましたが、筆者は楽天モバイルのドコモ回線、友達はソフトバンク回線。
この音声が聞こえてきた時に、お互いの電波状況を確認してみると、
筆者:電波2本たっている状態
友達:電波1本立っている状態
これが会話が聞こえなくなった原因です!
BONXは通信の電波を使って会話ができます。
ですので、どちらかの電波が弱くなると、会話も聞こえなくなってしまいます。
お互いの電波が悪い状態で、先に友達が滑りだしてみると、筆者のBONXに聞こえてきた音声が、
「○○さんの電波が途切れました」的な音声。
完全に、電波の影響で聞こえなくなったのが判明しました。
そして筆者も滑りだし、ある程度滑ってみると、
「○○さんの電波が復活しました」的な音声が聞こえてきました。
ただ、この時に話しかけてみても、相手側には聞こえてたり、聞こえてなかったりしている状態です。
そして、次に行ったコースが、谷川岳天神平スキー場にあるロングコースの下山コースです。
マップの下側にある、山中を滑り降りていくコースになります。
このコースの中に入っていくと、すぐに通信が悪い音声が流れてきて、話しができなくなりました。
もちろん、お互いのスマホの電波も悪い状態です。
やはり電波状況に左右されるので、電波が悪いところだと使えなくなってしまう物らしいです。
今回はあえて電波状況が良くなさそうな所を選んで試したので、結果的には納得ができる感じです。
リフトの上、電波環境が良いエリアなら使えたので、スマホの電波状況が整っているスキー場なら、使えるのかなといった感じでした。
ちなみに、家に帰ってからBONXのホームページを見てみると、
【現時点でのテスト結果では、時速30km程度のスピードで直接BONXイヤフォンに風が当たる走行環境において話した言葉を、BONXアプリを通じて会話相手が問題なく聞き取ることができています。オートバイでの高速走行時などの使用については、現時点ではサポートしていません。】
引用:BONX公式サイト
このような説明が。
筆者たち自身のスノーボードの速度がどれほどなのか全くわかりませんが、お互い滑っている状況で、ある程度の速度が出ると、途切れてしまうのかな?と感じました。
30kmも出ているとは思えませんが・・・
やはり電波環境に左右されるといったのが筆者の答えになります。
電池はどれくらい持つのか?
小さくてコンパクトなBONXですが、1日つけたり、消したりしてみて、滑り終わった後にBONXの残り電池を確認してみた所、余裕で電池は余っていました。
ですので、1日滑ってもBONXの電池はもちます。
BONXを使ってみての感想
BONXを実際に使ってみて気になる点がありました。
まずは、声が届いているのか?という所。
BONXは会話をしていないと、何も聞こえない状態です。
それは当たり前の事なのですが、通信しているのかも分からない、電源が入っているのかもわからない、ただ耳につけている感じの状態です。
何が言いたいのかといいますと、その状態でこちらから話して、本当に声が届いているのか?と思う事がありました。
先ほども言ったように、電波が悪い状況だと聞こえない状態になってしまうので、話しても聞こえているのか不安になります。
筆者自身が初めて使うので、慣れていないという事もありますが、何となく気になりました。
ですので、話を始める時には、必ず「もしもしー」と聞こえているか確認しながら話すようにしていました。
それぐらい無音状態です。
そして、筆者の個人的な考えになりますが、正直、滑っている時に突然声が入ってくると、集中が解けてしまいます。
例えばジャンプをする時や、滑られていないパウダースノーを滑る時などには集中したいので、会話はいらないかなといった感じです。
ただ、このような時はワンタッチでBONXをスタンバイ状態にして聞こえないようにできるので、その辺はありがたいかなといった感じでした。
BONXを使うメリット
実際に使ってみて筆者が感じたメリットは、会話を楽しみながら滑るというより、コースの指示などに役立つなと感じました。
例えば、分かれ道のコースで、右のコース行ってー!とか、その辺りで止まってー!などに使えそうです。
後は、そこの壁で良い感じで遊べる!とか、人がいないから飛べるよ!とか、そこ飛んだら着地が危ないよ!とかゲレンデ内で遊べるポイントを教えやすかったり、地形で遊ぶ時の注意とかにも使えそうです。
もちろん電波状況が良いゲレンデ限定になりますが。
後は、ビンディングをお互い離れた所でつけている時に、どっちに行くんだっけ?という話しもしやすいかなといった感じです。
そして、特に使いやすそうだなと感じたのが、人に教える時にかなり使えそうです。
例えば、お手本の人が滑りながら声で「ここで体を向ける」などと、動作と声を連動させて説明することができます。
また、教えられている人が滑っている時に「そこで体を向けて」など、滑りながら耳元で声でも教えてもらう事できるので使えそうです。
たまに大声を出して教えている人も見ますが、BONXを使えば大声を出す必要がないので教えやすいと思います。
こんな感じでBONXを使うとメリットがあるなと感じました。
BONXを会話以外で使える事
BONXはスマホとBluetoothで接続するので、会話以外でも色々と使える事がわかりました。
まずは音楽。
スマホで音楽を流せばBluetoothで聞こえるので、音楽を聴きながら楽しみたい方や、スノーボード以外の時でも使えます。
そして、電話。
これもBluetoothで接続されているので、着信がかかってきたら通話することができます。
実際に、筆者のスマホから友達に電話をかけてみたところ、BONXで音楽を聴いている状態でも着信音が聞こえ、問題なく通話することができました。
後は、スノーボード以外でも色々と使えそうなところは多そうです。
スケートボードで撮影する時にもスタート時など、人がいるかいないのかの指示や、今なら行ける!などの指示にも役に立ちそうだなと感じました。
そして、高い所で働く方たちなど、BONXがあれば仕事の指示などもしやすそうですし、お互いの注意を指摘できそうだなと感じました。
あくまでも、筆者自身が感じた事なので、他にも使えそうな所はあると思いますが、スキー、スノーボード以外でも使えるところはありそうだなと感じました。
まとめ
最後に実際に使ってみ感じたことをまとめてみると、
・設定は簡単
・耳にかける「輪」や耳の中に入れるサイズを間違えると違和感がある
・電波が悪い環境だと会話ができない
・BONXを使うメリットはある
・Bluetoothで会話以外でも使える
・スキー・スノーボード以外でも使える環境がある
このような感じです。
電波状況が悪いと会話ができなくなるというのはしょうがないですが、色々なシーンで使う事もできますし、わりと使いやすいので個人的には使えるアイテムだなと感じました。
最後に
最後までお読み頂きありがとうございます。実際に初めて使ったときに会話ができた時は感動しました。
今まで滑っている時に会話なんてしたことがなかったので新しい感覚です!
電波状況の問題はありますが、電波が良いスキー場なら使いやすそうだなと感じました。
この記事でBONXを使おうか悩んでいる方のお役に立てればと思います。