マグネット(磁気レンズ)を使ったスノーボードゴーグルは色々なメーカーから販売されていますが、実際のところどうなのか気になる人も少なくはないと思います。
筆者は以前、スノーボードショップでゴーグルなどのアクセサリー担当として働いていた経歴があるのですが、その時からマグネットを使ったゴーグルがありました。
また、筆者自身もマグネットを使ったゴーグルを使った事があります。
その経験から、マグネットにはメリット、デメリットがあるなと感じています。
そこで今回は、実際に使った事がある筆者が、マグネット(磁気レンズ)を使ったゴーグルのメリットとデメリットをご紹介していきます。
良かったら参考にしてください。
マグネット(磁気レンズ)スノーボードゴーグルのメリット
まずは、マグネットのゴーグルのメリットをご紹介していきます。
マグネットのゴーグルを使うと、次のような良いことがありました。
このような所がメリットだなと感じました。
この事について、詳しく書いていきます。
レンズ交換が簡単にできる
マグネットを使ったゴーグルのレンズ交換は驚くほど簡単にできます。
実際にスキー場でレンズ交換をしていますが、10秒あれば終わります。
晴れに強いレンズ、雪が降っている時に強いレンズの2枚を持っていれば、その日の天候に合わせて使い分けができるので視界の快適性は抜群です。
筆者も常に2枚のレンズを持って行き、その日に合わせて使い分けしているので、「暗すぎて見えない」「明るすぎて眩しい」という事はありません。
レンズを余分に1枚だけ持って行くだけなので荷物にもなりませんからね。
今まで「レンズ交換は難しそうだし面倒くさい」という考えでしたら、その考えは完全になくなります。
スッと外しって、カチッと付けるだけなので誰でも簡単に出来ますし、その日に合わせた「見やすさ」を簡単にできるのはメリットだなと感じました。
ゴーグル内に雪が入った時に復活しやすい
マグネットのゴーグルを使った時に感じた最大のメリットが、ゴーグル内側に雪が入った時、復活しやすいという点でした。
これは、内側が曇ってしまった時にも言える事です。
転んだ時にゴーグル内に雪が入る事もありますが、ゴンドラやリフトに乗っている時に、レンズを外して拭きやすくなります。
その結果、次に滑る時には復活した状態でゴーグルを使う事ができます。
もちろん、その時にレンズを拭く布を持っている必要がありますけどね。
レンズが簡単に外れるので、拭きやすさもあって隅々まで拭くことができます。
見づらくなってしまったゴーグルがすぐに復活してくれるのはかなり助かります。
また、「スノーボードゴーグルの曇らせない方法、対策をご紹介します!」という記事でも書きましたが、レンズ内に水分がある事で曇りやすくなります。
これも、簡単に拭き取る事ができるようになるので、かなりメリットがあるなと感じました。
滑り終わった後に乾かしやすい
1日が終わり、家やホテルに戻った時にゴーグルを乾かす人も多いと思いますが、レンズを外しておくことで、より一層乾きやすくなります。
「意外と知らないスノーボードゴーグルのメンテナンス方法を紹介します!」という記事でも書いたのですが、レンズを外しておくことで、フレームの溝に入った水分も乾きやすいです。
また、レンズが外れているのでゴーグルへの風通しもよく、隅々まで乾きやすくなります。
・特に、乾きづらいフレーム内も乾きやすくなります。
マグネットでレンズを外せるので、付け外しも簡単で、滑り終わった後のメンテナンスも簡単に出来ます。
レンズが簡単に外れる事で滑り終わった後のメンテナンスもしやすく、使う時も簡単に付けられるので、連泊している時でもしっかりと乾きやすいです。
マグネットのゴーグルはこのようなメリットもあります。
マグネット(磁気レンズ)スノーボードゴーグルのデメリット
続いては、マグネットのゴーグルのデメリットになります。
マグネットのゴーグルを使っていて、次のようなデメリットを感じました。
このような所がデメリットだなと感じました。
この事について、詳しく書いていきます。
レンズが外れた事がある
筆者は過去2回、マグネットのゴーグルでレンズが外れた事があります。
それは、過去に使っていたゴーグルと、現在使っているゴーグルの2つで、1回ずつ起こりました。
その外れた時の事をご紹介します。
・1回目に外れた時
1回目に外れたマグネットのゴーグルは、どちらかと言えば筆者の過失によって外れました。
そのゴーグルは、レンズがマグネットで付いていて、ゴーグルの端にはストッパーも付いているゴーグルです。
色々な転び方をし、頭からゴーグルが飛んでいってしまった事も何度かありましたが、それでもレンズは外れませんでした。
ただ、ある時、とても激しく転んだ時にレンズも外れていたのです。
しかし、これが起きる前の事をよく考えると、「ストッパー」がしっかりハマっていなかったのではないかという事に気づきます。
休憩中にレンズを外して乾かし、滑りに行く前にレンズを付けたのですが、その時にストッパーが甘かったのです。
その結果、激しく転んでゴーグルが叩きつけられた際、レンズも外れてしまったという事がありました。
そのゴーグルに関しては、この1回だけレンズが外れました。
これが1度目に外れた時です。
・2回目に外れた時
2回目にマグネットのレンズが外れたのは、現在も使っているゴーグルです。
それは、「anon」というメーカーの「M4」というモデルです。
・「anon」とは、BURTONが展開しているゴーグルメーカー
大手メーカーである「anon」は、強力な専用のマグネットを使っているとの事でした。
ただ、そんなマグネットを使ったゴーグルでもレンズが1度だけ外れた事があります。
それが、パークで飛んで失敗した時。
この時は筆者の顔にアザができるほどの大転倒をし、その衝撃でゴーグルが頭から飛んでいったのです。
その飛んで落ちた衝撃でレンズが外れてしまったという感じです。
もちろん、レンズはすぐに付け直すことはできましたが、かなり強い衝撃を与えるとレンズは外れるなんだなと感じました。
その後にも転んでゴーグルが顔から外れた事は何度もありましたが、レンズが外れたのは、その1度だけです。
ですので、大手メーカーの強力なマグネットを使っていても、かなり強い衝撃を与えるとマグネットは外れることがあります。
この辺りはマグネットのゴーグルのデメリットかなとも感じました。
別売りのスペアレンズが高額
マグネットを使っているだけあって、スペアレンズの値段は高いなと感じています。
例えば、現在筆者が使っているanon「M4」のスペアレンズの値段はこちらです。
メーカーやゴーグルのモデル違いによって値段は変わりますが、それでもレンズだけの値段でこれは高いなと感じます。
とはいっても、マグネットのゴーグルの場合、セットでもう1枚レンズがついてくる事が多いので、買う事も少ないですけどね。
ただ、もしも更にもう1枚のレンズを買おうとした場合、結構値段はするなと感じました。
マグネットのゴーグルを使い続けている理由
筆者は以前にもマグネットのゴーグルを使っていますが、現在でも違うマグネットのゴーグルを使っています。
そして、壊れたり、新たに欲しい物が出てきたりしない限り、このゴーグルを使い続けます。
その理由がこちらです。
【マグネットのゴーグルを使う理由】
・レンズ交換がすぐに終わる
・ゴンドラやリフトでレンズをすぐに復活できる
・休憩中でも乾きやすい
・終わった後のメンテナンスが楽
この理由から、マグネットのゴーグルを使っています。
そして1番の理由が、リフトやゴンドラで、すぐに復活させられるからです。
どんなに良いスノーボード板やギアを使っていても、視界が見えなくては話しになりませんからね。
この理由でマグネットのゴーグルを使い続けています。
「マグネットのスノーボードゴーグルのメリット・デメリット」まとめ
マグネットのスノーボードゴーグルのメリット・デメリットを、実際の経験からご紹介してきました。
マグネットのゴーグルには、レンズが外れるという事や、スペアレンズの値段が高いというデメリットもあります。
とは言っても、普通に滑って転んだり、少しのジャンプで転んだりしてゴーグルが飛んでも、レンズは外れなかったです。
ですので、レンズが外れる事を気にして滑るという事はなく、普通どおり滑れました。
そして、レンズが簡単に付け外しができるゴーグルはメリットの方が多く、使いやすいと感じています。
見やすい視界を確保し続けられるのが最大のメリットだと感じているので、これからも簡単にレンズを付け外しができるゴーグルを使い続けていきます。
最後に
最後までお読み頂きありがとうございます。マグネットを使ったゴーグルにはメリットもデメリットもありますが、やはりメリットの方が強いなと感じています。
レンズ交換が簡単、レンズがすぐに復活できる、メンテナンスが楽、そして何より見やすいを持続できるというのは強いです。
もちろん、マグネットを使っていなくても出来る事ではありますが、それを「簡単に」という意味では助かります。
少しでも快適に滑りたいという場合でしたら、マグネットのゴーグルは良いです。