ゴーグルブランド「DICE」の「BANK」を実際に使いました。
日本の国産ブランドとしても有名なDICEのゴーグルは、日本人の骨格に合わせて造られているので、フィット感はとても良かったです。
またスノーボードのゴーグルブランドの中でも、比較的に安めな値段設定ながら、視界の広さ、日本の雪山で見やすいレンズカラーなど、やはりクオリティーも高いなと感じました。
筆者は以前、スノーボードショップでゴーグルやグローブ等のアクセサリー担当として働いていた経歴あるので、当時の経験で得た知識と共に、DICEの「BANK」をレビューしていきたいと思います。
よかったら参考にしてもてください。
DICEの「BANK」をレビュー！
「BANK」の最初に見た印象は、以前からDICEで販売されていた「HIGH ROLLER」とほぼ変わらない形状だったので、何が変わったか最初はわかりませんでした。
ただ、触ってみるとその違いはすぐに分かりました。
その違いとは「A-BLOW SYSTEM」。
ゴーグルの両サイドにあるレバーを起こす事でレンズが前面に浮かび上がってくるのが特徴で、浮かび上がってくる事でレンズの間に隙間ができます。
その隙間から風を通してゴーグル内にこもりやすい熱を逃がしてくれたり、曇ってもその隙間風でレンズ内の曇りが解消できる性能があります。
実際にこのゴーグルを試着した時の感想は、しっかりフィットしてくれる付け心地の良さ。
フィット感の良さは、さすがDICEだなと感じました。
視界の広さに関しては「HIGH ROLLER」に負けない広さを感じ、全くストレスを感じない広さでした。
そして、使ったレンズカラーは2つ。
「Red / Pola Gray」と、「POLARIZED GRAY / ULTRA LIGHT PURPLE / BLACK MIRROR」。
「Red / Pola Gray」は色味が薄いグレー色に強めのミラーがされており、ポラロイズド（偏光）性能があります。
雪面の光の乱反射をカットし、地形の凹凸をくっきりと見せてくれる性能があるので、晴れていたこの日はとても見やすかったです。
ただ、筆者個人的には、若干暗めに感じたこのレンズは雪が降っている時には、若干暗くて凹凸が見づらくなるかなという印象でした。
また、「MITレンズ」というレンズが付いていたのですが、こちらのレンズは、簡単に言うとミラーが剥がれないレンズになっています。
そして、もう1つの「POLARIZED GRAY/ULTRA LIGHT PURPLE/BLACK MIRROR」。
ポラロイズド(偏光)に加え、「ULTRA」レンズという、曇天などの暗い時にでも凹凸が見やすいレンズが付いていました。
中から見ると、クリアに近い薄い色味のレンズカラーで、こちらも見やすくて使いやすかったです。
フレーム上部のメッシュは「CLARITEX MESH」というレンズと同じ撥水、防汚性能があるので雪が付きづらく、凍りづらいので通気性を確保する事ができ、ゴーグル内部がくもりづらくなっています。
また、強度があって破れづらい素材なので長持ちもしやすい性能があるのも良かったです。
ラージサイズで視界が凄く広かったですし、大きくてもフィット感を損なわないのは、さすがDICEだなと感じました。
レンズカラーも見やすかったですし、滑っている時のストレスが少なくて良いゴーグルでした。
「A-BLOW SYSTEM」の感想
BANKの特徴である「A-BLOW SYSTEM」を体験してみようと思い、リフトに乗ってからゴーグルを顔に装着している状態で、グローブを付けたまま使ってみました。
すると、両サイドにあるレバーを上げてみたら簡単にレンズが上げる。
レンズを上げると、目の周辺から風が入ってきて、サングラスをかけている時と似た感覚を感じ、ゴーグル内にこもっていた熱を逃がしてくれました。
このゴーグルを試した日は晴れて暑かったので、筆者のニット帽子の中は蒸れた状態です。
蒸れて熱気が出ているニット帽子の上にゴーグルを乗せたらレンズの中がくもるかなと思い、ゴーグルのレンズを上げたまま乗せてみました。
すると、ゴーグルの中の風通しが良い状態だからというのもあり、この時はくもりませんでした。
ただ、１点気になったのが、雪が降っている日。
雪が降っている日でフードが付いていないリフトですと、雪がゴーグルの中に侵入してしまいそうです。
そういう状態でレンズを上げたくなったらどうしようかと考えましたが、解決策が思い浮かばず、その時は使用する事が出来ないなと思いました。
とは言っても、DICEのレンズ内側には「PREMIUM ANTI-FOG」という曇り止め加工がされています。
それに加えて、日本人の骨格に合いやすい設計がされているので、ゴーグルと鼻との間に隙間ができづらく、自分の息も入りづらいです。
そもそも曇りづらい設計にプラスして、ゴーグル内の換気ができるので、性能としては良いなと感じました。
レンズ交換は簡単
DICEのBANKは、レンズ交換が簡単でした。
「A-BLOW SYSTEM」のレバーを上げてから、更にレンズ交換用のレバーがあるので、レンズを浮かび上げただけでは、レンズは外れないようになっています。
ですので、レンズを落としてしまうかもという心配はなさそうです。
レンズが幅広い天候に合わせて使いやすいレンズカラーが多いDICEですが、使い終わった後にレンズを外して乾燥させるにも良いなと感じました。
「DICEのBANK」レビューのまとめ
DICEのBANKを使ってみて感じたのは、視界の広さやフィット感が良いのにプラスして、ゴーグル内を換気できるのは良いなと感じました。
換気できるゴーグルって、他にはなかなかありませんからね。
「A-BLOW SYSTEM」と今までの性能が組み合わさり、ゴーグルの曇りに対しての対策が更に強化されたなと感じました。
大型レンズで視界も広くてフィット感も良く、ただでさえDICEの性能は高いと思っていた筆者ですが更にグレードアップしたなと感じました。
長持ちもしやすく、ゴーグルにほしい要素が詰まったゴーグルだなと感じました。
最後に
最後までお読み頂きありがとうございました。BANKを実際に使ってみると、やはり視界の広さやフィット感の良さは「さすがDICEだな」と改めて感じました。
ゴーグルがどんどん進化していき、これからのスノーボードが更に楽しみやすくなりそうだなと思いました。
