かぐらスキー場のサマーゲレンデに初めて行った時に、筆者が使用している普通のスノーボードとサマーゲレンデ用の板を乗り比べてみました。
普通のスノーボードとサマーゲレンデ用の板を見ると、明らかな違いは分かります。
それが、エッジ周りです。
これは誰でも分かるところですが、実際に乗り比べたらどう違うのか?
そこで今回は、普通のスノーボードとサマーゲレンデ用の板を乗り比べてきたので、色々と比較していきます。
よかったら参考にしてみてください。
普通のスノーボードとサマーゲレンデ用の違いを比較
今回筆者はサマーゲレンデに初めて行くので、スキー場内に敷いてあるスノーマット「PIS LAB(ピスラボ)」がどんな物か分かりませんでした。
調べると傷が付きやすいという事も書いてあったので、現在使用している板ではなく、以前使って残しておいた古い板を持参。
特にワックスをかけるという事もしないで、押入れの中に入れて置いた板をそのまま引っ張りだしたので、まったくメンテもしていない状態です。
そんなスノーボードと、サマーゲレンデ用の板を乗り比べた違いの結論が、次のような感じです。
・エッジの研がれ具合が違う
・サマーゲレンデ用の乗り心地は普通
このような感じでした。
サマーゲレンデ用の板に乗って滑ってみると、いたって普通通り滑る事が出来ました。
ソールの周りに金属が付いていますが、何も違和感がなかったです。
また、サマーゲレンデ用の板は、エッジがするどく研がれており、自分で持って行ったスノーボードとは比べ物にならないぐらいエッジが立っていました。
持って行った板が放置されていてエッジが丸まっているという事もありますけどね。
この違いについて、詳しく書いていきます。
サマーゲレンデ用の板のソールに金属が付いている理由
サマーゲレンデ用の板をレンタルした時に、何が違うのかスタッフの方に聞いてみました。
その解答がこちらです。
「PIS LAB」はとても硬いので、エッジが摩擦の影響で変形しやすくなります。
滑っている時に、スノーボードの木の葉落としのようなエッジを立てて平滑りをしてしまうと余計にエッジが変形しやすく、それを防ぐ為に金属の部分を広くしています。
実際に「PIS LAB」触ってみると、確かにとても硬く、金属をこすりつけると変形してしまうぐらいの硬さはありました。
そのエッジの変形を防ぐために、金属が付いているとの事でした。
サマーゲレンデ用のスノーボードをレンタルした時の注意点
筆者がレンタルした時、スタッフの人から、サマーゲレンデ用のスノーボードを持つ時の注意点を教えてもらいました。
それが、次のような事です。
・エッジで手を切らないように注意する
・ワックスがウェアーやグローブにつきやすい
・ワックスが付いたら落ちづらい
レンタルのサマーゲレンデは、毎回使用後にエッジを研いでいるので、かなり尖っている状態です。
新品の板と変わらないぐらい、しっかりと研がれています。
1度使うと「PIS LAB」で丸まりやすくなってしまう為、毎回整備しているとの事でした。
ですので、手で持っている時、滑って落としてしまうと、手が切れやすい状態なので注意がいります。
また、雪山のスキー場で使うワックスとは違うワックスが塗られていて、ヌルヌルとしたワックスでした。
これがウェアーやグローブに着くと、なかなかヌルヌルが取れないので注意してください。
実際に滑っていた時の感じ
普通のスノーボードとサマーゲレンデ用の板で滑った時の感じは、サマーゲレンデ用の板の方が滑りやすいという感じでした。
今回が初めてだったので、最初は自分の板で滑り始めました。
その時に感じたのが、立ちづらい!
エッジがPIS LABに噛んでいる感覚がまったくと言っていいほど無く、エッジを立てて踏ん張っても板が簡単に滑ってしまう状態でした。
例えていうならば、初心者の頃にエッジを立てる感覚がわからない感じです。
いくら脚に力を入れても思う通りにいかず、滑ってターンを切ろうとしても全然ダメ。
滑っている時は、板が思わぬ方向に流れて行ってしまい、全然うまくターンを切る事ができませんでした。
更に言うと、エッジを立てて止まろうとしても、板が滑ってしまって止まれなくて尻餅をついて転んでしまう状態です。
・立つのもやっと
・ターンが全然切れない
・平滑りすらもエッジが噛んでいる感覚がない
正直、へこみました。
冬のスキー場でしたら、ある程度は自由に滑れる筆者ですが、初めてといってもここまで全然違う物かと感じました。
そのまま自分の板で滑りましたが、全然慣れてこなくて、若干心が折れそうなぐらいうまくいきませんでした。
そして、2本目を滑り終わった後にサマーゲレンデ用の板に乗り換えをしました。
自分の板でもうまく滑れなかったですが、物は試しだと思い乗り換えてみたところ、次のような変化が。
・いつも通り普通に立てる
・平滑りでもエッジが噛んでくれている
そして、そのまま滑りだし、踏ん張りは入れたままターンを何度か切ってみました。
・ターンができる
・踏ん張りがきく
・コントールできる
もちろん雪山で滑っているようにはいきませんでしたが、自分の板とは比べものにならないほど変化しました。
この変化の理由はエッジです。
エッジがしっかりと研がれているので、硬い「PIS LAB」にしっかりと噛んでくれて、踏ん張りもコントロールもできるようになりました。
そのままサマーゲレンデ用の板で何本か滑っていると徐々に慣れてきて、ある程度のスピードを出しながらでも滑れるようになってきました。
サマーゲレンデ用の板で4~5本滑り終わった後に、自分の板に乗り換えて滑ると、また立てない状態。
ちなみにこの時、以下のような感じで乗り比べてみました。
自分の板2本
↓
サマーゲレンデ板4~5本
↓
自分の板2本
↓
サマーゲレンデ板 最後まで
結局、自分の板に乗っても全然滑れない状態が続いたので、最終的にはサマーゲレンデ用の板で滑っていました。
そして、ウェーブやBOXが設置されていたのですが、最終的にはサマーゲレンデ用の板で両方とも入って遊ぶ事が出来るようにもなりました。
自分の板では入る気も起きませんが、サマーゲレンデ用の板でしたら問題なく入る事ができました。
筆者の板のエッジは正直しっかり研がれているという状態ではなく、むしろ若干丸まっている状態です。
冬に滑っている時にどうしてもアイスバーンなどでエッジが削られてしまい、気づかないうちに丸まってしまう事があります。
まさに筆者の板はそのような状態です。
サマーゲレンデ用の板は毎回エッジを研がれているので、しっかりとエッジが立っているので、その違いがありました。
サマーゲレンデに敷いてある「PIS LAB」はとても硬い素材で、転ぶと引っかかれるような痛さがあるスノーマットです。
ちなみに、「PIS LAB」を滑っていると、写真のようカスが付きます。
こんなに細かいカスが出るほど「PIS LAB」は硬い素材という事です。
滑り終わった後にサマーゲレンデ用の板を返却する時に、スタッフの方に話しを聞いてみると、次の事を教えてもらえました。
板自体の違いはエッジ周りの金属が有るか無いかですね。
ただ、エッジに関しては専用の機械を使って毎日89°の角度に研いでいます。
これはスキー、スノーボードに関係なく、丸まっているエッジでは食いつかずに滑りづらいからです。
とのことでした。
それと、次のような事も教えてもらいました。
上級者のスキーヤーの方で、コブ斜面を滑っている方は87°で研いでいる方もいますよ。
やはり、サマーゲレンデではエッジの研がれ具合がかなり大切になってくるらしいです。
「普通のスノーボードとサマーゲレンデ用の板」違いのまとめ
普通のスノーボードとサマーゲレンデ用の板の違いをまとめますと、このよう違いになります。
・板の違いはエッジ周りの金属の違い。
・エッジが研がれているか。
ただ単純にエッジが変形しづらいという事だけではなく、エッジをちゃんと研がれているということで滑りやすくなっている。というのが違いだと感じました。
もし、今回このサマーゲレンデ用の板をレンタルせず、自分の板だけで滑っていたら、正直、心が折れていたと思います。
そして、「サマーゲレンデ=難しい」で終わっていたでしょう。
これが、エッジがちゃんと研がれている板で滑れた事によって「サマーゲレンデ=楽しい!!」で終わる事ができました。
ですので、今回サマーゲレンデ用の板をレンタルしてみて本当によかったと思っています。
サマーゲレンデへ滑りに行く場合、エッジはちゃんと研いで行った方が良いです。
もしくは、レンタルをする事で板も傷付かなくなるので、レンタルしてしまうのもアリだと思います。
レンタルでも普通どおり滑れましたからね。
エッジが研がれているか、研がれていないかで、かなり滑りやすさが変わってきますので、滑りやすい板でたっぷりと楽しんでください。
最後に
最後までお読み頂きありがとうございます。エッジが丸まっている状態でも、冬のスキー場なら踏ん張ってやりきる事が出来ましたが、まさか、サマーゲレンデでエッジの大切さを身に染みて感じることになるとは思ってもいませんでした。
今回はレンタルして本当に良かったと思います。
この記事で普通のスノーボードとサマーゲレンデ板の違いについてお役に立てればと思います。