夏にスキーやスノーボードを楽しむ事ができるサマーゲレンデですが、冬の雪山と同じようにWAXは必要なのかな?と考える人もいると思います。
ゲレンデ内に雪はありませんし、「必要ないのでは?」と思いやすいですよね。
実際に筆者は「かぐらスキー場」のサマーゲレンデへ行った事があるのですが、板にWAXを塗らずに行ってきました。
サマーゲレンデ用のWAXも販売されていますが、必要ないだろという考えでしたのでWAXは塗られていない、むしろ現在使っていない古い板を持って行きました。
そこで今回は、サマーゲレンデにワックスは必要なのか、実体験を元にご紹介していきます。
良かったら参考にしてください。
サマーゲレンデにWAXを塗らないで行った状況
筆者が行ってきたのは、かぐらスキー場のサマーゲレンデになります。
使っていない古い板で行ったのですが、ワックスをおろか、何もメンテナンスをしていない状態でした。
そしてこの時、サマーゲレンデ用の板にも興味があったので、レンタルもし、普通のスノーボードとサマーゲレンデ用の板の乗り比べもしました。
ですので、この時は2枚の板に乗り、サマーゲレンデ用のワックスが塗られている板にも乗ってきました。
この2つを乗って、サマーゲレンデにワックスが必要なのかの結論を先に言いますと、次のような感じです。
「サマーゲレンデ用のワックスは塗らなくても良いけど、塗ってあった方が確実に良い」
これが筆者の結論になりました。
サマーゲレンデ用のワックスを塗らないで行ったとしても、滑ることはできます。
ただ、塗ってあった方が確実に楽しめるなとも感じました。
この辺りについて、詳しく書いていきます。
ワックスを塗らないと滑らない?
サマーゲレンデ内には、滑っている途中でワックスを塗る事ができるところがあります。
滑り始める所にもありますし、ゲレンデ内の所々にも設置されています。
筆者はまず初めに、ワックスが塗られていない自分の板で滑っていたのですが、ワックスが塗られていなくても滑るだけならできました。
・サマーゲレンデ用のワックスを塗らなくても、滑るだけならできる
これは、所々にあるワックスゾーンがあるので、その上に板ごと乗ってしまえばワックスが塗られるという事も含めています。
この簡易的なワックスが設置されているので、多少ですが板の滑りも良くなりますし、剥がれてしまった状態でも滑る事はできました。
ただ、この状況には裏話がありまして、「自分の板ではうまく滑る事ができなかった。」というのがあります。
言っている意味が分かりづらいと思いますが、筆者がサマーゲレンデへ行った時、自分の板のエッジが全然研がれてなくて、うまく滑れなかったのです。
ピスラボはとても硬い材質になるので、丸まっているエッジでは立つ事すら難しいのです。
ただ、滑りづらい状態とは言っても何とか滑る事ができたのですが、それでもワックスゾーンを通過すると滑りの良さは変わりました。
そして、ワックスゾーンを通過した後に滑っていると、少しずつ減速していく感じです。
自分の板で滑っていた時には、ターンもぎこちない感じで滑っていたのですが、その分、スピードも全然出ていませんでした。
スピードが出ていない状態でリフト乗り場付近に到着していたので、手前でストップしてしまう状態。
結果的に、平らな所で止まってしまって、リフトまで歩くという感じでした。
もちろんワックスゾーンは通過していたのですが、言っても簡易ワックスなのですぐに剥がれてしまい、それに加えてスピードが出ていない状態なので、平地になってしまうと止まってしまいました。
恥ずかしい話を言いますと、滑り始めの時には、コース内の平地でも止まってしまった時もありました。
それだけ減速がしやすいという事と、筆者のスピードが出ていなかったという事です。
ワックスを塗っていない状態でも滑る事はできますが、やはりワックスゾーンを通過しただけで変化はありました。
ですので、サマーゲレンデ用のワックスを塗っていく意味はあるなとその時は感じました。
ワックスが塗られている板はどうなのか?
先ほどは自分の板で滑った時の話で、次はレンタル用の板で滑った感じになります。
サマーゲレンデ用のワックスが塗られている板に乗ってみたところ、滑りの良さが全然違う事を実感しました。
サマーゲレンデ用の板をレンタルする時に、スタッフの方が簡易ワックスのような専用のワックスも塗ってくれます。
その影響もあってなのか、自分の板より滑り出しが早かったです。
ちなみに、筆者はこの日、最終的にはレンタルの板をメインにして滑っていました。
やはりメンテナンスが行き届いている板は滑りやすかったです。
そんなサマーゲレンデ用のワックスが塗られている板ですが、それでもやはり減速はしました。
ワックスゾーンを通過した後はスピードがアップしてくれるのですが、そこから徐々に減速してきて、また次のワックスゾーンでスピードアップという感じです。
ただ単純に表面にだけ塗られている状態なので、滑っている時にワックスが落ちてしまうという事ですね。
減速は感じましたが、メンテナンスをされていない自分の板と比べますと、止まってしまうという事は1度もありませんでした。
また、リフトまで届かなかったという事もなかったです。
乗りやすくてスピードもある程度維持できていたという事もありますが、それでもメンテナンスされている板の方が減速加減は少なかったです。
「サマーゲレンデにワックスは必要なのか」まとめ
実際にサマーゲレンデ用のワックスが塗られていない板と、塗られている板を両方とも乗ってみた感想をまとめますと、次のような感じです。
・ワックスが塗られていなくても滑るだけならできる
・ワックスが塗られていないと、すぐに減速し、止まることがある
・ワックスが塗られていても減速はするが、止まる事はない
という感じになります。
ですので、「サマーゲレンデにワックスは必要か?」と聞かれたら、次のような回答をします。
「なくても滑る事はできるけど、塗ってあった方が確実に良い」
個人的な考えにはなってしまいますが、やはりせっかく滑りに行くのであれば気持ちよく滑りたいですからね。
かぐらスキー場のように、ワックスゾーンが所々に設置されているのであれば、ワックスを追加しながら滑る事ができると思います。
ただ、ワックスゾーンが無ければ、スピードは全くでない状態ですぐに止まっていたと思います。
もちろん、ワックスが無くても滑る事はできるので、スピードを出さなくて良いという事でしたらわざわざ塗る必要はありません。
ただ、できるだけ思うようにスピードを出して、気持ちよく滑りたいという場合でしたら、サマーワックス用のワックスをかけた方が良いです。
ワックスを塗られた事によって、スピードが出たのは筆者も実感することができました。
ちなみに、こんな感じのサマーゲレンデ用のワックスが販売されています。
アイロンで塗るホットワックスになるのですが、剥がす必要もなくて、塗ったそのままの状態で使う事ができるので簡単にできると思います。
ホットワックスにプラスして、各スキー場のワックスゾーンで簡易ワックスを塗れば持続性も長くなりますからね。
そして、以前に「サマーゲレンデ用と普通のスノーボードの板の違いをレビューします」という記事でも書いたのですが、エッジの調整だけはしっかりやっておいた方が良いです。
エッジが研がれていないと、筆者のようにターンをするだけでも困難な状態になってしまうので、滑りに行く前に調整だけはやっておいた方がいいです。
最後に
最後までお付き合い頂きありがとうございます。滑りに行った時にはワックスは必要ないだろと思っていた筆者ですが、実際に滑ってみると変わるものですね。
次回行く時には必ずサマーゲレンデ用のワックスを塗る事と、エッジを研ぐという事を忘れないようにしようと感じました。
この記事で、サマーゲレンデのワックスについて、お役に立てればと思います。