スケートボードを買った時や、久しぶりに滑った時にウィール(タイヤ)の回転が悪くて、勢いよく回ってくれないなんて事もありますよね。また、使っていたら回転が悪くなってきたなんて事もあります。
これは、ウィールが問題ではなくて、その中に入っている「ベアリング」というパーツに問題があるのが原因です。
ベアリングとは、ウィールを回す為の大切なパーツなのですが、色々な理由で回らない事があります。
ちなみに、スケートボードに付いているタイヤの事を、「ウィール」と呼びます。
筆者はスケートボード歴が10年以上で現在でも滑り続けているのですが、やはりベアリングが回らないなんて事もあります。
そこで今回は、ベアリングの回転が悪い時の解決方法をご紹介していきます。
止まってしまう、動きが悪いと感じていましたら、参考にしてみてください。
ウィールの回転が悪い時の解決方法

スケートボードに付いている4つのウィールは、そのウィールの中に入っているベアリングというパーツで回っています。
ですので、ウィールの回転が悪くなるという事は、ベアリングの回転が悪い事が原因です。
ベアリングとはこれの事です。


ですので、ベアリングを交換してあげれば、ウィールの回転が良くなったり、止まっていたウィールが動いてくれたりします。
ウィールの回りが悪くなったら、ベアリング交換すれば解決します。
ベアリングの早さには規格がある
ベアリングには、回転の速さを表す規格があります。
その規格を「ABEC(エイベック)」と言います。
このABECの後ろに付く数字によって、回転の速さが変わってくるのです。
【ABECの例】
・ABEC3
・ABEC5
・ABEC7
このような感じで、数字が大きいほど回転が早くなります。
新品のベアリングの場合、この規格の数字が低いという理由でウィールの回転が遅いという事も考えられます。
これに関しても、ベアリングの交換をすれば回転が早くなるので、ウィールも早く回ってくれます。
ベアリングを交換しないで解決する方法
ベアリングの中には、交換しなくてもメンテナンスをすれば回転が復活する場合もあります。
復活する場合に関しては、少しベアリングに付いて触れなくては説明するのが難しいです。
ですので、交換以外の方法で復活させたいなという方には関しては、この先を参考にしてみてください。
ただし、ベアリングのタイプによっては、復活させることが出来ずに、交換するしかない場合もあります。
この辺りの線引きについても説明していきます。
ベアリングには2種類のタイプがある
ウィールの回転を回すベアリングには2種類のタイプがあります。
これによって、メンテナンスして復活するかしないかが線引きできます。
その2種類とは以下のような感じです。
・オイルタイプのベアリング
・グリスタタイプのベアリング
この2種類の内、オイルタイプはメンテナンスをする事が復活させることが出来ます。
・オイルタイプ → メンテナンス出来る
・グリスタイプ → メンテナンス出来ない
オイルタイプは、スケートボード用のオイル(油)をベアリングに刺せば復活する事がありますが、グリスタイプはメンテナンスをする事が出来ません。
グリスタイプは、以下のような特徴があります。
・メンテナンス無しで楽に使える
・一定のスピードを継続する
ただ、「一定のスピードを継続」と言っても限界があるので、ホコリやゴミなどが詰まったり、使わずにグリスが劣化してしまったら回りません。
また、「メンテナンス無しで楽に使える」という事で、メンテナンスをする方法がありません。
ですので、グリスタイプの場合は「劣化したら交換する物」という事になります。
オイルとグリスの見分け方はある?

ベアリングにはオイルタイプとグリスタイプの2種類がありますが、ウィールに付いている状態で確認するのは困難です。
それではどこで見分けるのかと言いますと、以下のような感じです。
・ベアリングの外に付いているシールド
・ベアリング内を見る
ちなみに、シールドとはこの部分です。


オイルタイプの場合は、簡単にメンテナンスがしやすいように、シールドが簡単に取れるようになっています。
グリスタイプの場合は、メンテナンス不要なのでシールドは外しづらい構造です。
また、シールドを外して中身を見て、グリスが塗られているかどうかで判断する事も出来ます。
オイルタイプのベアリング内は、下の写真のようにグリスは塗られていません。

グリスの場合は、ドロッとした物が中に入っているので簡単に見分けがつきます。
この辺りで見分ける事が出来ます。
【状況別】ベアリングがメンテナスで良くなるか、交換するかの判断方法

ここからは、状況に分けてベアリングの動きが良くなるか、交換するのかの判断方法を説明していきます。
メンテナンスで良くなる物もあれば、交換するしか方法がない場合もありますので、現在の状況に当てはめてみてください。
購入したばかりで新品なのに回らない場合
新品で購入したのに回りが悪いという事もあります。
その理由と解決方法はこちらです。
【オイルタイプの場合】
・ABECの規格が低い → 規格が高い物に交換
・馴染んでいない → しばらく使い続ける
・品質が悪い → ベアリングの交換
【グリスタイプの場合】
・ABECの規格が低い → 規格が高い物に交換
・馴染んでいない → しばらく使い続ける
・品質が悪い → ベアリングの交換
新品で新しい場合は、オイルタイプ、グリスタイプ関係なく、原因と解決方法は同じです。
ABECの規格が低くて回転が悪い場合があります。これに関してはABECの規格が高い物にすればウィールの回転が早くなります。
また、新品ですとオイルがまだ馴染んでいない可能性もあるので、少し使い続けて馴染ませるのも方法の1つです。
そして、安い物を購入した場合ですと、品質の影響で回りが悪い場合があります。
これに関しては交換する必要があります。
使い続けている内に、回りが悪くなった場合
滑り続けている内に回りが悪くなることもあります。
その理由と解決方法はこちらです。
【オイルタイプの場合】
・オイル切れ → オイルを指す
・汚れが詰まった → ベアリングの洗浄&オイルを指す
・オイルを指してもダメ → ベアリングの交換
・ベアリングの破損 → ベアリングの交換
オイルタイプの場合は、オイル切れを起こしている可能性が高いのでオイルを指せば復活する可能性が高いです。
また、綿棒などで中身のボールの汚れを拭き取ったり、専用の洗浄液で洗って、オイルを指して復活する事もあります。
この両方をやってみたけどダメな場合は、ベアリングが壊れてしまっているので交換が必要です。
【グリスタイプの場合】
・グリスの劣化 → ベアリングの交換
・汚れが詰まった → ベアリングの交換
・ベアリングの破損 → ベアリングの交換
グリスタイプで回りが悪くなってしまったら、メンテナンスが出来ないので交換するしか方法がありません。
久しぶりに使って回らない場合
久しぶりにスケートボードを出して使ったら回りが悪い場合で、以前までは普通だったという場合もありますよね。
その場合の理由と解決方法はこちらです。
【オイルタイプの場合】
・オイル切れ → オイルを指す
・汚れが詰まった → ベアリングの洗浄&オイルを指す
・オイルを指してもダメ → ベアリングの交換
オイルタイプの場合は、オイル切れを起こしている可能性が高いのでオイルを指せば復活する可能性が高いです。
また、綿棒などで中身のボールの汚れを拭き取ったり、専用の洗浄液で洗って、オイルを指して復活する事もあります。
この両方をやってみたけどダメな場合は、ベアリングが壊れてしまっているので交換が必要です。
【グリスタイプの場合】
・グリスの劣化 → ベアリングの交換
・汚れが詰まった → ベアリングの交換
グリスタイプで回りが悪くなってしまったら、メンテナンスが出来ないので交換するしか方法がありません。
まとめ
スケートボードのウィールを回すベアリングは、色々な原因で回らなかったり、止まってしまったりします。
もちろん、壊れてしまう事もあるので、そうなってしまったら交換するしかありません。
筆者はオイルタイプのベアリングを使っていますが、それでも壊れて回らない時もありますので交換しています。
ベアリングの交換やメンテナンスは少し面倒くさいですが、慣れてしまえば簡単ですぐ出来るので、サクッと直してスケートボードを楽しんでもらえたらなと思います。

最後に
最後までお読み頂きありがとうございます。スケートボードのウィールが回らないのはベアリングが原因なので、定期的に使う事や、メンテナンスをするのが大切になってきます。
そうすればすぐに交換する必要もありません。
とは言っても、100%壊れないという事は無いので、最終的には交換が必要になるんですけどね。
ただ、オイルタイプのベアリングでしたら、メンテナンスをするだけで復活する事もあるので、1度オイルを指してみてください。
この記事で、スケートボードのウィールが動かなくて困っている方の、役に立てればと思います。