スケートボードの大切なパーツであるベアリングの交換は、慣れていないと難しそうに感じますよね。また、交換しようとしても外し方、向き、付け方が分からなくなってしまったなんて事もあると思います。
筆者はスケートボード歴が10年以上で現在も滑り続けているのですが、今まで何十回とスケートボードのベアリング交換をしてきました。
ベアリングの交換は1度経験してしまえば、すぐにできるようになりますし、意外と簡単にできます。
そこで、そんな経験を持つ筆者が、スケートボードのベアリング交換方法(外し方、向き、付け方)について説明します。
ベアリング交換で悩んでいましたら参考にしてみてください。
スケートボードのベアリング交換方法
スケートボードのベアリングの交換方法は、以下のような順番でやります。
1・トラックからウィールを外す
2・ウィールからベアリングを外す
3・新しいベアリングを付ける
4・ウィールをトラックに付ける
このような手順になります。
トラックからウィールを外すのは、トラックの先に付いている「ナット」を外せばウィールを外す事が出来ます。
また、ウィールをトラックに取り付ける場合も「ナット」を締めれば完成です。
これがベアリング交換の流れになります。
それでは、1番分かりづらくなりやすいベアリングの外し方、向き、付け方を、順を追って説明していきます。
ウィールからベアリングを外す方法
ベアリングを交換するという事なので、現在付いているウィールから外さなくてはいけません。
ベアリングの外し方は、2通りの方法があります。
・工具を使って外す
・工具を使わないで外す
この2つの方法を、順を追ってご説明します。
工具を使って外す方法
専用の工具を持っていれば、それで外す事が出来ます。
工具によって変わりますが、先端をひっかけて外すことができます。
1・ベアリングを外す工具のパーツを先端に引っかける
2・入れた工具を軸に、ウィールを斜め方向に引く
これだけでベアリングが外れてくれます。
力を入れながら、ウィールを斜め方向に引く感じです。
慣れてしまえば1分もかからずに外すことができます。
また、他にもベアリングの付け外し専用の工具もあります。
ベアリングプレス機という工具で、外すのに10秒もかかりません。
このような物を使えば簡単に付け外しをする事が出来ます。
工具を使わないで外す方法
専用の工具を持っていなくても、デッキに付いているトラックで外す事はできます。
ベアリングはかなりキツメに入っているので、抜けない、取れないなんて事を感じやすいのですが、意外と外れます。
それではやり方の説明です。
1・トラックのネジ山に、ベアリングをひっかける
トラックのシャフトにベアリングを引っかけます。
この時に、シャフトの先端がウィール内の中央ぐらいに来るようにするのがコツです。
シャフトを入れなすぎると外れづらいですし、逆に入れ過ぎてしまうと先端が当たってしまって外れなくなります。
2・ベアリングをかけながら、ウィールを斜め方向に引く
引っかけたベアリングを軸にして、力を入れながらウィールを斜めに引けばベアリングが外れます。
この時にベアリングが傷ついたり、トラックが曲がりそうで怖いと思われがちですが、意外と平気です。
力を入れて斜め方向に引くだけで、結構あっさりと外れてくれます。
ちなみに、それでも外れない場合は、以下のような感じです。
・引く力が弱い
・引っかけているシャフトの位置が悪い
斜め方向に引くときは、意外と力が必要なので、強めの力で引いてみてください。
また、ウィール内に入れているシャフトの位置が悪いと、引いた時に力が入れづらくなるので外れずらくなります。
この辺りに注意してみてください。
ベアリングを付ける向きは?
ベアリングが外れたら、今度は取り付けになりますが、この時にベアリングの向きに注意してください。
ベアリングを付ける向きは、シールドが外側になるように付けます。
ベアリングのシールドとは、これの事です。
こちらの面が、ウィールの外側を向くように取り付けます。
という事は、下の写真の面が、ウィールの内側にくるという事です。
ちなみに、2つのベアリングを入れたウィールの表裏の状態がこちらです。
1つのウィールに対してベアリングは2つ必要ですが、ウィールに対して両方ともシールドは外側を向いています。
これが正解の向きになります。
ベアリングの付け方
スケートボードのベアリングの取り付け方は、外す方法と同じで2通りあります。
その方法は以下のような感じです。
・工具を使って取り付ける
・デッキに付いたトラックを使って取り付ける
この2つの方法を、順を追って説明します。
工具を使って付ける方法
外す時と同じで、工具を使えば簡単に取り付ける事が出来ます。
やり方は、ウィールにベアリングをセットして、ぐいぐいと押し込んでいく感じです。
この時に注意点があります。
・しっかりと押し込まないと、最後まで真っすぐ入らない
最後までしっかり押し込まないと、ベアリングが斜めに入っている状態になってしまいます。
その状態ですと、ウィールの回転が悪くなってしまったり、回らなくなったりします。
これを無くす為にも、しっかりと最後まで押し込むようにしてください。
もしも力が入れづらくて、ベアリングが最後まで入っているか不安でしたら、次の「デッキに付いているトラックで付ける方法」も参考にしてください。
また、ベアリングプレス機を使えば、1ウィールに2個のベアリングを付けることができて、1ウィールが10秒ぐらいで完了します。
工具を使わないで付ける方法
専用の工具が無くても、ベアリングを付ける事が出来ます。
この方法も簡単に終わります。
1・トラックの中にベアリングを入れる
まずは、付けるベアリングをトラックのシャフトの中に入れます。
この時のベアリングを入れる向きは、シールドが下に向くように入れてください。
2・ウィールを入れて押し込む
トラックの中にベアリングを入れた後に、ウィールを入れて押し込みます。
押し込むやり方は、両手でしっかりと真下に入れていく感じで、体重を乗せて押し込んでいきます。
この時にも注意点があります。
・しっかりと押し込まないと、最後まで真っすぐ入らない
工具を使った付け方と同じで、最後までしっかり入れないとベアリングが斜めの状態になってしまいます。
斜めの状態ですと、回りが悪い、回らないという事になってしまいます。
ですので、最後までしっかりと入れ込むようにしてください。
・最後まで入れるコツは、ウィールを回転させながら入れる事です。
最初にベアリングを入れた状態から、少しウィールを回して、再度押し込みます。
回す回転は、1/4回転ぐらいです。
これを繰り返しながら押し込んでいくと、最後までしっかり入ってくれるので試してみてください。
ちなみにベアリングがしっかり入っている状態がこちらです。
全てのベアリングを交換する場合には、1つのウィールに対して2つずつ、合計8つのベアリングで繰り返せば完了です。
後は、トラックにウィールを取り付けて終わりになります。
最後に
最後までお読み頂きありがとうございます。筆者は何十回とベアリング交換をしていたり、ベアリングを外してメンテナンスをしたりしているので、この作業がかなり簡単に出来るようになりました。
新しいベアリングや、メンテナンスをしたベアリングは回転が良くなるので、スケートボードが復活した感じで毎回嬉しくなっています。
ベアリングの交換を済ませて、スケートボードを更に楽しんでもらえたらなと思います!
この記事で、ベアリングの外し方、向き、付け方で悩んでいる方の、お役に立てればと思います。