スケートボードのウィールで、オーリーなどの練習をしながら、クルージングもしたいなんて事を思う方も少なくはないと思います。また、その際には音もできるだけ静かな方がいいなと思いやすいですよね。
街中や公園などで軽く飛びながら遊んで、なおかつ滑る音が静かなら周りの人にも迷惑をかけづらくなりますからね。
そんな時に使いたくなるのが、こんなウィールだと思います。
・「硬めのソフトウィール」
・「柔らかめのハードウィール」
この記事を書いている筆者は、スケートボード歴が10年以上で現在も滑り続けているのですが、このようなウィールは本当に使いやすいと感じています。
静かに移動しながらオーリーなども出来るので、色々なところで気兼ねなく使えます。
スケートボードは移動している時の音が気になりやすいので、静かな音で移動出来たら他人に迷惑をかけないですからね。
そこで今回は、静かな音で滑る事が出来て、オーリーなどの技も少し出来るウィールの選び方などをご紹介していきます。
このようなウィールを探していましたら、参考にしてみてください。
クルージングしながらオーリーも出来る静かなウィール

スケートボードのウィールは、基本的にトリック用の「ハードウィール」と、クルージング用の「ソフトウィール」の2つに分かれます。
その時に合わせて自分好みに使い分けられるのが良い所ですよね。
ただ、中には「中間ぐらいのウィールが欲しい!」という方もいると思います。
それが、このようなウィールです。
ウィールが硬すぎないので音を抑える事が出来ますし、柔らかすぎないので少しの技も出来るというウィールです。
クルージングをしながら、オーリーなどもしたいという方にはピッタリなウィールになります。
もちろん、これは一例になりますので、この他にも同じようなウィールは存在します。
そこで、どのような事を基準に選べば、このようなウィールが見つかるのかをご紹介していきます。
また、この記事の下にいくつピックアップしておきますので、合わせて参考にしてみてください。
ウィールの硬さを80A~90A辺りにする
スケートボードで滑っている時に音が大きい理由は、ほぼウィールの硬さが影響しています。
硬いウィールが回って地面に擦りつけられているので、やはり音は大きくなってしまいます。
ですので、音を静かにする為には、ウィールを柔らかくすれば音が静かになってくれるのです。
ただし、ウィールを柔らかくし過ぎてしまうと、今度は柔らかいウィールが地面に食いつき過ぎて、技のやりづらさを感じてしまいます。
・硬いウィール→ 音が大きい
・柔らかいウィール→ 技がやりづらい
ウィールの硬さを表す表記は、○○Aという表記になり、○○には数字が入ります。
数字が大きいほどウィールは硬くなるという表記です。
そして、一般的に表す表記は、以下のように分類されます。
・100Aや99A→ 硬いハードウィール
・78A→ 柔らかいクルージングウィール
ですので、硬さが80A~90Aぐらいのウィールを選べば、音が大きくなり過ぎず、滑りづらさも軽減するウィールを使う事が出来ます。
ただし、これぐらいの硬さのウィールには注意点があります。
・90A以上のハードウィールと比べると技がやりづらい
・80A以下のウィールと比べると音が大きい
このような感じで、中間の硬さという事もあるので、その逆のデメリットも中間になってしまいます。
ウィールが柔らかいだけあってグリップが効きすぎるので、地面などにウィールが食いついてしまいます。
滑りづらさを表すと、以下のような感じです。
・ウィールのグリップが効きすぎて、パワースライドやスライド系はほぼ出来ない
・カーブBOXや縁石でグラインドする時に、ウィールが食いついて擦れない
・ランプなどのコーピングに食いついて擦れない
・ショービットなど、横回転の技がやりづらい
ウィールが柔らかくなってしまう為、97A以上のハードウィールと比べると地面や縁石等に食いつきやすくなります。
そのため、スライド系やグラインド系はかなり困難になります。
ちなみに、「カーブBOXや縁石で擦る、ランプのコーピングで擦る」ことをグラインド、スライドと言います。
デッキの擦る箇所によって、グラインドとスライドの技名が変わってきます。


また、柔らかくなるとは言え、80A以下のウィールよりかは硬いので、その分音は大きくなりやすいです。
この辺りは注意してください。
ただ、オーリーなどをしつつ、音も出来るだけ静かにしたい場合にはピッタリなウィールの硬さになります。
ウィールのサイズは53mm~54mm

ウィールは様々なサイズがありますが、オーリーなどをしながら使いたいという事であれば、53mm~54mmの大きさがベストです。
その理由がこちらです。
・ウィールが大きすぎると、ウィールバイトしてしまう
・ウィールが大きすぎると、ライザーパッドが必要になってしまう
・ウィールが大きすぎると、重くてオーリーがやりづらい
・ウィールが小さすぎると、1蹴りのプッシュで移動できる距離が短い
ウィールが大き過ぎてしまうと、ウィールバイトといった現象が起きてしまって、それを防ぐ為にライザーパッドというパーツが必要になります。
・ウィールバイトとは、ウィールとデッキが当たってしまって、ウィールが止まってしまう事
・ライザーパッドとは、トラックとデッキの間に入れるパッドの事。入れる事で車高が高くなり、ウィールバイトを防ぐ物
ライザーパッドとはこのような物です↓

ウィールが大きくなればウィールバイトを起こしやすく、それを防ぐ為にライザーパッドが必要になります。
それでも問題はないのですが、ライザーパッドを入れるとデッキの高さが上がってしまう為、テールの位置も高くなってオーリーがやりづらくなります。
また、ウィールが小さ過ぎると、プッシュの1蹴りで進む距離が短くて疲れやすくなってしまいます。
そこでベストなサイズ感が53mm~54mmになります。
このサイズは、99a以上のハードウィールでも使用されているサイズなので、ウィールバイトになりにくいです。
また、サイズが小さすぎるという訳でもないので、1蹴りの距離も少し長めになります。
ですので、このサイズ感のウィールを使えば、クルージングしつつ、オーリーなどもしやすくなります。
音が静かだけでオーリー等も出来るウィールのまとめ
ここからは、滑っている時の音が静かだけど、オーリーなども軽く練習できるウィールを色々とご紹介していきます。
・「硬めのソフトウィール」
・「柔らかめのハードウィール」
このような分類のウィールです。
このようなウィールを探していましたら、参考にしてみてください。
Spitfire(スピットファイアー)
スケートボードをしていたら知らない人はいない老舗ブランド「スピットファイアー(Spitfire)」のウィールです。
スピットファイアーが展開している「80HD」シリーズは名作と言っても過言ではない、常に販売し続けられています。
ウィールの硬さは80aと柔らかめなので音が静かなウィールです。
Bones(ボーンズ)
老舗のブランド「Bones(ボーンズ)」からは、音が静かで、滑りやすさもあるシリーズが展開されています。
「ATF(ALL TERRAIN FORMULA)」シリーズという、オールテレイン(全路面)に適応するウィールという意味で、ストリートやパーク、クルージング等のあらゆるシーンに適応します。
「ATF」シリーズは、Bonesが独自で開発したソフトウレタン素材で、80aという柔らかさながら使いやすさもあるウィールです。
OJ WHEELS(オージェー・ウィール)
老舗ウィールブランドの「OJ WHEELS」はクルージング用のウィール「HOT JUICE」で人気が高いブランドです。
OJ WHEELSが展開する「PLAIN JANE KEYFRAME」は硬さが87aと、クルージングと少しのトリックをする為に造られたようなウィールになります。
クルージング用より硬く、トリック用より柔らかい、まさに中間の硬さのウィールです。
RICTA(リクタ)
2000年にアメリカで誕生したウィールブランドの「RICTA」。
プロスケーターも多く在籍する、最新のテクノロジーで品質が高いブランドです。
RICTAの「CLOUDS」シリーズの中には、86aといった硬さのウィールがあります。
最新テクノロジーの滑りやすい材質で柔らかめにする事によって、音が静かで使いやすいウィールとなっています。
REVEL ROYAL(レベルロイヤル)
1993年に日本で誕生したスケートボード専門ブランドの「REVEL ROYAL」。
ハイスペックの品質を低価格で提供しているコスパに優れたブランドです。
有名スケートボードブランドと同じ工場で製造されている物もあり、高品質な物を展開し続けています。
REVEL ROYALの「THE GROUND RIPPERS」というモデルのウィールの硬さは85Aと、柔らかすぎず硬すぎずの中間になります。
柔らかくて高品質なウレタン素材なので静かで、ランプやオーリーなどの練習もできるウィールになります。
最後に
最後までお読み頂きありがとうございます。スケートボードはどうしても音が大きくなりやすい物ですが、柔らかめのウィールを選ぶ事によって移動を静かにしやすくなります。
今回ご紹介した特徴のウィールを使って、スケートボードを気兼ねなく楽しんでもらえたらなと思います。
この記事で、静かだけど練習しやすいウィールを探している方の、お役に立てればと思います。