スケートボードにはソフトウィールという柔らかいウィールがありますが、このウィールでもトリックやランプは出来るのかな?と考える方もいると思います。
この記事を書いている筆者は、スケートボード歴が10年以上ですが、ハードウィールもソフトウィールも両方使っています。
そんな筆者から、始めに答えを出します。
ソフトウィールではトリックやランプはやりづらくなる。
これが答えになります。
そこで、スケートボードで使うソフトウィールのメリットとデメリットや、トリックやランプでやりづらくなる理由などを紹介していきます。
よかったら参考にしてみてください。
ソフトウィールのメリット・デメリット
クルージングに適していると言われているソフトウィールですが、トリックなどを考えるとデメリットもあります。
そこで、ソフトウィールのメリットとデメリットをまとめました。
ぜひ参考にしてください。
メリット
はじめに、ソフトウィールのメリットをご紹介していきます。
・滑っている時の音が静か
・柔らかいから衝撃を吸収してくれる
・直径が大きめだと小石などにつまずきづらい
ソフトウィールのメリットは、やはり音が静かに滑れるという所です。
近所に迷惑をかけづらいですし、滑っている時にも気になりません。
また、柔らかいので、滑っている時の衝撃も吸収してくれて、足の疲れも少なくしてくれます。
大きいソフトウィールであれば、小石などにもつまずきづらいというのも特徴です。
これが、ソフトウィールのメリットです。
デメリット
ソフトウィールのデメリットは、次のような感じです。
・柔らかいからグリップし過ぎる
・トリックがやりづらい
・大きめだと重い
・柔らかいから削れやすい
最大のデメリットといえば、グリップし過ぎて、地面に食いつき過ぎてしまう事になります。
スケートボードのトリックは、グリップし過ぎるとやりづらい事がたくさんあります。
また、大きめになると重さも出てくるので、更にトリックがやりづらくなりますし、柔らかいので削れやすいです。
これがソフトウィールのデメリットです。
ソフトウィールだとトリックは難しい
ソフトウィールは、スケートボードのトリックが難しくなります。
とは言っても、絶対にトリックが出来ないという訳ではありません。
やろうと思えばできますし、レベルが高い人や世界のプロスケーターはやってますからね。
ただ、それはレベルが高い人の話しであって、一般的な人の場合はかなりやりづらく、練習にもならない感じになってしまいます。
そこで、どのような理由でやりづらいのかをご紹介していきます。
トリックがやりづらい理由
ソフトウィールでトリックがやりづらいのは、次のような理由になります。
・大きいウィールだと、オーリーをした時に重くてやりづらい
・オーリーをして着地した時に、グリップが効きすぎて詰まる為、バランスが取りづらい
・ショービットのような横回転は、ウィールがグリップし過ぎて回りづらい
・パワースライドの場合は、ウィールがグリップし過ぎてスライドがやりづらい
・カーブBOXや縁石に乗った時に、ウィールがグリップしすぎて滑りづらい
このような感じで、グリップが効きすぎるという事は、どんなトリックでもやりづらいです。
もちろん、ソフトウィールでもオーリーなどは出来ます。
また、ハードウィールでトリックが出来る人であれば、力の入れ加減を強くしたり、スピードを早くしたりして、何とか成功させることは出来ます。
ただ、慣れていない場合ですと、グリップ力が強い影響で、練習はとてもやりづらくなります。
「ハードウィールなら出来るのに、ソフトウィールだから出来ない」という事がとても多いです。
ですので、トリックの練習をする場合には、ハードウィールの方が上達も早くなります。
ランプがやりづらい理由
ソフトウィールでランプがやりづらい理由は、次のような感じです。
・ウィールがグリップし過ぎて、バランスがとりづらい
(78Aのようなクルーザー用のウィールの場合)
・ウィールがグリップし過ぎて、滑らすトリックがやりづらい
ランプの場合、滑っている面に対してウィールのグリップが良すぎると、張り付いているような感覚になります。
行ったり来たりはする事が出来ますが、グリップ力が効きすぎて余裕がないので、バランスが取りづらいという事にもなります。
ただし、これはクルーザーで使う78Aのような柔らかいウィールなので、それ以上のウィールだとこの様な現象は起きづらいです。
また、ランプのコーピングを滑らすようなトリックをする場合は、やりづらさが出てきます。
やりづらさを感じる、滑らすトリックの例はこちらです。
・50-50グラインド
・5-0グラインド
・スミスグラインド
・テールスライド
などなど
これらの様な、ランプのコーピングを流して滑らす、グラインド系、スライド系のトリックがやりづらくなります。
・コーピングとは、ここの部分です。
グラインドやスライドで滑らす時には、ウィールがコーピングと接しています。
この時、ソフトウィールだとコーピングへのグリップが効きすぎて、滑りづらくなるのです。
ですので、滑らすトリックをする場合には、硬めのハードウィールの方がやりやすくなります。
ちなみに、これからランプを始める初心者の方で、まだ滑らす事なんて考えてない場合でしたら、80A以上のウィールでも問題ありません。
ソフトウィールでトリック・オーリーしたい時の硬さ
ソフトウィールでトリックやオーリーをするのは難しいのは確かです。
ただ、軽く滑りながらもオーリーをしたり、トリックをしたりと、遊びながらやりたいという方もいると思います。
そのよう場合でしたら、「中間の硬さ」のウィールを選べばやりやすくなります。
その中間の硬さがこちらです。
・80A~90A
もちろん、この硬さの間でも、トリック向け、クルージング向けは分かれてきます。
ですので、さらに細かく分けると、次のような感じです。
・比較的にトリック向き:90A
・中間:85A
・比較的にクルージング向き:80A
中間のウィールは、例えば次のようなウィールです。
これぐらいの硬さのウィールであれば、滑りながらでもトリックやオーリーの練習もしやすいです。
それに加えて、99Aや100Aなどのハードウィールと比べて、音も静かになります。
ただ、中間という事もあってデメリットもあります。
【中間のデメリット】
・99Aや100Aのハードウィールと比べると、トリックはやりづらい
・78Aのソフトウィールと比べると、音が大きい
80A~90Aは「中間の硬さ」になるので、このようなデメリットもあります。
とは言っても、中間の硬さのウィールを選べば、次のようなメリットがあります。
【中間のメリット】
・99Aや100Aと比べると荒れた路面でも滑りやすい
・99Aや100Aと比べると音が静か
・78Aと比べるとグリップ力がない分、トリック・オーリーがしやすい
このような感じで「中間」のメリットがあるので、色々と遊びやすいウィールになります。
もちろん、78Aと比べるとランプでも遊びやすい硬さになります。
出来るだけ音を静かにしつつも、滑りながら軽く遊びたいという方でしたら、80A~90Aがピッタリな硬さのウィールです。
最後に
最後までお読み頂きありがとうございます。ソフトウィールは、そもそも街乗りなどで使われる物として造られたので、トリックには向いていない物です。
もちろん、やれば出来る事もありますが、練習がしづらくて上達も遅くなってしまいます。
ですので、もしもオーリーやショービットなどのトリックをちゃんとやりたい場合には、ハードウィールの方が上達も早いです。
自分に合ったウィールを選んで、スケートボードを楽しんでもらえたらなと思います。
この記事で、スケートボードのソフトウィールについて、お役に立てればと思います。